大阪南港-新門司港航路(フェリーきょうと)
運が良ければ、1年ちょっと前に乗船するつもりでしたが、今回乗船したフェリーでなかったので、阪九フェリーにした経緯があります。
1年ちょっとの間に名門大洋フェリーに新造船が就航したので乗船日に関わらずバリアフリー船に乗船できるので迷わず、こちらにしました。
今回は大阪南港発新門司港行き2便、フェリーきょうとに乗船しました。
大阪南港ー新門司港を航行する名門大洋フェリーは1日上下2便づつあり、投稿日現在、新しい船は2便の方なので上下便とも朝8時30分に到着するフェリーにしました。
大阪南港、新門司港とも徒歩乗船はボーディングブリッジで直接フェリーに乗船できます。
フェリーの入口階は6階に当たり、客室部分は6階から8階までになります。
2・3階及び6階の一部は乗用車、4・5階はバスやトラックの駐車スペースになっています。 6階の一部の客室への出入口に最も近い駐車スペースは車いすの方の駐車スペースになっており、6階の客室に出入りする限り、船内のエレベーターに乗ることなく過ごせます。
写真の場所に既に利用者が駐車していましたので、車が映り込まないように撮影しましたので車いすマークなど優先駐車スペースが分かりにくいですが、さすがに撮影のために停めるなとは言えないのでこれで勘弁してください。 駐車スペースの階及び客室の各階を結ぶエレベーターです。
写真のエレベーターは船尾側にある2番エレベーターです。
9人乗りのエレベーターになります。
製造メーカーが書いてなかったので分かりませんでしたが、今までの納入実績から推測すると潮冷熱社製かなと思います。エレベーターのかごの中には点字でのフロア案内はありませんでした。
船首側に1番エレベーターがありますが、8階には停まらない上、エレベーターホールから廊下へのアプローチがあまりよろしくないので車いすの方は2番エレベーターの方をお勧めします。
ちなみに1番エレベーターの製造メーカーは2番エレベーターと同一で7人乗りの物になっています。 今回、私は車いす対応席に該当するコンフォートというベッドにしました。大部屋で2室あるのですが、1室につき14ベッドあります。
2室とも同じ作りですが、車いす対応とされるベッドは各室2ベッドあり、どちらも1・11番のベッドになります。
どこが車いす対応かと言いますと、写真の通り、手摺があること 部屋に入ってすぐにベッドがあること、そして、奥のベッドに行くには車いすでは動きにくい通路があること、車いすの固定装置がそばにあります。この壁の奥には5・8番のベッドがあります。
この区画は入口に点字でベッド割りの表示があり、ベッドに点字でベッド番号が表示されています。
また、入口は2室とも引き戸になっていて、引き戸のベッド側に点字付きの避難経路図があります。
1人用個室であるファーストSとの運賃の差額が7月1日以降の通常期で1,800円しか変わらないのでバリアフリー調査の為でなければファーストSを選んでいます。 コンフォートの下位クラスにツーリストがあります。
コンフォートと違いバリアフリーの案内はないのですが、車いす固定装置の付いたベッドがあります。
コンフォートの部屋のそばにあるG11という区画で7・15番のベッドが該当します。
このベッドはコンフォートより同一期間で1,300円安くなっています。 どちらの部屋区画のそばにバリアフリートイレとシャワーが同居しています。
トイレは温水洗浄便座、オストメイト装置があり、また写真には写っていませんが、ベビーベッドがあります。
ちなみに大きいフェリー全体でもバリアフリートイレはここしかありません。
ですのでちょっといいクラスに乗船するとトイレの為にエレベーターで上り下りをすることになるのですが、部屋数の多い7階部分にもバリアフリートイレがあってもいいのではないかと思います。 それにシャワーが同居していることでシャワーを使用している人がいるとトイレにも行けないのでここは分けた方が良かったのではないかと思います。
トイレとシャワーの区画を分けても車いすで十分な広さが確保できたと思っています。
点字の案内そのものは全くないということではなく、全体の案内図自体は下船口(右舷側・左舷側とも)あります。
個人的に気になったのは消灯時間を過ぎると扉が閉まるので、車いすの方が消灯時間中に自動販売機で飲み物も購入できない。
普通のドアの上に係員も基本的にいないのでセキュリティ上ドアを閉めるのでしょうが、自動ドアとか引き戸にできなかったのでしょうか?
新造船なので期待していただけに少し残念でした。
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