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2010年2月25日

福祉色を排除したイタリア料理屋さん

ネットで検索したときにはただのイタリア料理屋さんの検索でした。
しかし、このお店のURLを見ると少し変なことに気がつきました。
普通、お店のホームページのURLはTOPページのはずなのに、このお店のホームページはフォルダーのページに入っていたので、URLの窓から、/(スラッシュ)以降の文字を消してエンターキーを押すと社会福祉法人のトップページが表示されました。

その社会福祉法人の名前は社会福祉法人 美原の郷福祉会
この法人の障害福祉サービス事業の名前が「ワークセンターつつじ」みたいで、就労移行支援事業としてイタリア料理屋さん「angolino TSUTSUJI(アンゴリーノつつじ)」を行っているようです。

アンゴリーノつつじのホームページを見るとワークセンターつつじや美原の郷福祉会の文字は見られないばかりか、福祉色を一切排除しています。
ぐるなびにも載っているのですが、こちらにも福祉色がありません。
本格的なイタリア料理で勝負していている印象を受け、実際に行ってみようと思いました。

私が道に迷ってしまい本来なら2ヶ月前に行っているはずでしたが、行くのがかなり遅れました。

お店で何を食べたのかはBブログに任せるとして、当ブログではバリアフリーの観点から書こうと思います。

場所は堺市美原区にあり、市街地とはいい難いですが、住宅地にあります。
知的障害者の就労移行支援事業の位置づけではありますが、極力作業所といったカラーを排除しています。
だから、この手にありがちな作業所や法人名の入った車が見かけませんでした。
(もしかしたら一般客が見えないくらい奥に停めているのかもしれませんが)
そのせいなのか、お客は地元に住んでいるような人ばかりで、地元に溶け込んでいる印象を受けました。

知的障害の方が商品である食事を運んだり、客側からは見えないので憶測でしか言えませんが、調理補助や食器洗いなど裏方で仕事をしていたのかもしれません。
法人のHPにある新聞記事を読むとお店で出す野菜は自家栽培でその栽培に障害者が関わっているみたいです。

一般のお店でたまたまそこで働いているのが障害者だったという形態が究極の「障害者の社会参加」だと私は思うのです。
もちろん現実はそんなに甘くはなく、「福祉のお店」という位置づけだからお店として存在しているところが多いです。
このお店においても客側がサービスに慣れない彼らに対してある程度理解しなければいけない場面はあるのですが、付加価値を出せばデメリットはカバーできるのではないかと思います。

「福祉のお店」を否定する気はありません。
自分たちの作品が目に見える形で人に買ってもらうことは励みになるし、過度なノルマがない分、自分のペースで作品作りができるメリットがあります。
(商業ペースに乗せようと思うと大変です。)
しかし、「福祉のお店」の最大の弱点は顧客が限られることにあります。
一般の人が普通のお店として障害者が働いているお店を利用し、彼らの持つやさしさを目の当たりにすることによって「心のバリアフリー」が築けるのではないかと思うのです。

そういう意味ではこのお店のやっていることが先駆的でバリアフリー的な試みではないかと感じています。

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