阪急電車の点字時刻表
晴眼者である私がまず入手できない代物ですが、たまたま入手できる機会がありました。
晴眼者なら紙切れ1枚で事足りる駅の時刻表ですが、点字そのものの厚みもあるので、結構な厚さになっています。
また、梅田と河原町の両端駅の時刻表なら時刻の掲載は片方向だけですが、途中駅からの場合は通過列車が多い駅はともかく、全列車が止まるような茨木市のような駅や千里線と交差する淡路駅だと大変かもしれません。
(高槻市の場合は高槻市止まりの普通が結構あるため、梅田駅の倍にはなりません。)
凡例も表示するため時刻表そのものの表示は梅田駅のものは13ページ、河原町駅のものは11ページから始まります。
梅田駅の時刻表を見ると凡例としてこんな風に書かれています。
(このブログは墨字なので墨字風に表記します。)
左端に5だけ表示の場合は5時台を意味します。そして、そのあとに記号と数字の組み合わせで何分のどこそこ行きの普通なり特急なりの列車種別が発車することを意味します。
ふ10・・・これは10分に普通電車(河原町行き)が発車。
ふき15・・・これは15分に普通電車(北千里行き)が発車。
きか25・・・これは25分に快速急行(河原町行き)が発車。
列車と時刻の間に2・3・5・6点に挟まれている場合、1号線から発車を意味しています。
この点字時刻表(梅田駅のもの)によると列車種別と行き先は以下のようになります。
ふ・・・普通河原町行き
ふき・・・普通北千里行き
ふた・・・普通高槻市行き
ふし・・・普通正雀行き
ふか・・・普通桂行き
か・・・快速河原町行き
し・・・準急河原町行き
きか・・・快速急行河原町行き
と・・・特急河原町行き
とつ・・・通勤特急河原町行き
各駅停車しかない地下鉄と違い、停車駅の表示や時刻に列車種別も掲載しないと先に発車した普通が途中駅で特急に抜かれたら時刻表の魅力が半減します。
あまり点字が読めない私が見れば簡潔に表記されていて、なかなかよくできていると思うのですが、専門家から見ればまだまだ改善の余地があるという評価を出すかもしれません。
他の電鉄会社も点字時刻表を作成しているのかもしれませんが、私が見たのはこれが初めてです。
点字時刻表の作成費もかかるとは思いますので、視覚障害者に限って点字時刻表をいつでも配布できるようにしてくれたらありがたいと思います。
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