停車位置を見直してはどうか?
烏丸経済新聞の記事によると地下鉄烏丸線四条駅は南行(京都・竹田方面)電車は明日から北行(烏丸御池・北山方面)電車は明後日から現停車位置から2.5m南に変更されます。
記事にも書かれていますが、ホームの可動柵の設置の時に今の停車位置のままだと乗降口がホームの柱と一致するからホームに降りたはいいが方向転換がしにくくなる恐れが出たからだという。
このブログの4つ前の記事「エレベーターを付けたはいいが…」にも少し書いたのですが、停車位置の変更で折角の設備がもっと活かせるケースがあります。
今のこの国の駅のホームで構造物が一切ない駅を探す方が大変でしょう。
ここで言う構造物とは階段やエスカレーター、エレベーターだけを指すのではなく、屋根の柱や待合室も含まれます。
もちろん、これらが不要なものだと思う人はいないでしょう。
しかし、階段やエスカレーターの幅の分、ホームの幅が狭くなるのは事実ですし、烏丸経済新聞の記事に書かれているようなホーム柱が車いす利用者が方向転換するのが難しくなるという事例が出るなら「仕方がない」ではなく「できる限りその障壁をなくす」ことが筋だと思います。
悲しいことに、エレベーターの構造物が電車の乗降口と同じ場所にあるがためにエレベーターに最も近い乗降口が車いす利用者の乗降を妨げている駅だって存在するのです。
今回の場合、停車位置をずらすだけで解決するわけです。
停車位置の変更で運転士に再教育という手間がかかる分、全く費用がかからないわけではないのですが、構造物の建設費から比べたら安いもんでしょう。
今回は可動柵の設置が停車位置の変更の決め手になったわけです。
一旦可動柵が設置されたら停車位置の変更なんてほぼ不可能なレベルになるので最後の見直しになるのですが、可動柵と関係なくてもこれから駅のバリアフリー工事をエレベーターを設置するときにエレベーターが完成した時に乗車位置の変更を行って、だれもが乗降しやすい駅、できるだけ乗降しやすいような工夫をしていただきたいと思います。
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