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2020年7月19日

和歌山ー徳島航路(フェリーあい)

P1430751 2019年12月15日に和歌山港から徳島港を結ぶ南海フェリーにフェリーあいが就航しました。

本当なら船の写真が欲しいのですが、徳島までの往路はこの船ではなかったし、復路は暗くて写真が撮れなかったので今回はすべて船内での撮影になります。

南海フェリーは以前このブログの記事にしましたが、船内にエレベーターがなくてもターミナル側にエレベーターがあるので車いすのまま乗船できます。
P1430744 しかし、この船にはエレベーターが設置されています。

車両甲板から客室までにエレベーターがあります。

こちらが車両甲板側になります。

このエレベーターは潮冷熱製の8人乗りの船舶エレベーターです。

先程も述べましたが、電車でこの船に乗る方はこのエレベーターを使うことはありません。
P1430740 しかし、車で乗船するとなると話は変わってきます。

ターミナル側にエレベーターがあるので車いすの方だけ同乗者とは別ルートで乗船することになります。

それが健常者の運転者と車いすの同乗者の2人で乗船するとき困ります。

運転者が車をフェリーに止めてからターミナルビルに戻って車いすの方と同行するかフェリーの職員に介助してもらうかになりますがいずれにせよ停泊時間の短い航路だとこのタイムラグがネックになります。

その点、車両甲板側にもエレベーターがあると今の問題が解消されます。
もちろん、ターミナル側にもエレベーターがあることによってフェリーにおける歩車分離が図られて車いす利用者が車両甲板から車の隣を歩くということからも解放されます。
ある意味、船のバリアフリーの質の向上のひとつの答えなのかもしれません。
P1430747 フェリーあいの車いすトイレです。

特筆すべき点は室内の広さでしょうか?

建築物にある車いすトイレでもこの広さはあまりお目にかかれないです。

ただ新造船なのに令和のデザインではない気はします。

フェリーあいなのだから徳島らしく藍色をベースとしたデザインでよかったのではないかと思います。
P1430748 このトイレの反対側です。

ベビーベッドではなくユニバーサルベッドでも置けそうな広さなのが分かっていただけるでしょうか?

エアタオルはコロナ拡散防止のため使用停止になっていますが、仕方がないでしょう。

写真では分かりにくいので敢えて撮りませんでしたが、このドアの開閉がしやすいことも特徴になります。
P1430749カーペット席近くにある車いす置き場になります。

カーペット席はいかにも船ならではの席ですが、この船も例外ではなく何ヶ所かに分かれて設置されています。(ちなみにそのうちの一角に女性専用席もあります)

この車いす置き場のそばにあるカーペット席は車いすの方優先になります。

ただ席のエリアに手摺の類はないので恩恵を受ける車いす利用者は限られます。
P1430750 車いす席という設定はないのですが一般席の通路もかなり広く、車いすからの移乗がしやすいです。
(座面に紙が貼ってあるのはソーシャルディスタンスのため座らないようにと書かれています。ちなみに座席は通路の反対側にもあるので車いすの方の移乗そのものは可能です。)

本当は車いす席などわざわざ設定しなくても済めばいいのですがスペースの問題もあるのでそうは言ってられない現実があります。
それを今まで1階にあったグリーン席を2階に上げたことでスペースを確保したのかなと思います。
完璧とは言えないけれどバリアフリー船のひとつの答えなのかなと感じました。

2020年7月10日

近鉄特急ひのとり

P1430723 2020年3月14日に大阪難波から近鉄名古屋まで新型近鉄特急ひのとりが運行を開始しました。

他の用事とコロナの関係で乗車機会を失っていて今の時期に初乗車になりました。

とはいえ、まだしまかぜに乗車していない西九条であります。

将来は名阪間の停車駅の少ない特急はひのとりに置き換えられる予定らしいですがはやく乗車したいので乗車することにしました。

メタリックレッド(といってもいいのかな)の車体は今までの近鉄特急にないカラーリングです。
P1430724 折角のひのとり乗車なのでプレミアム車両に乗車したかったのですが、発売開始1時間半後に予約をした時点で前面展望が拝めない席しかなかったのでレギュラーシートにしました。

それでもバックシェル座席なのでリクライニングを最大限に倒しても後ろの人に気を遣うことがないのがありがたいです。
こう見えても気が弱いもので…
P1430727 ここまでならよくある新型特急に乗車しましたブログですが、ここはバリアフリーに関するブログです。
4号車に車いす席があります。

以前、このブログでこの座席のインターネット販売に否定的な意見を述べました。

インターネットで予約をした時にこの席も選択できる環境でしたが、私自身が否定しているのにこの席を予約してはいけないと思い、敢えて予約をしませんでした。

ちなみにこの列車に関して言えば終点まで誰も乗車しませんでした。
名古屋行きの列車の場合、前2列分の座席が車いす対応席のようですが、上記写真の2列席は車いす席というのかなと思いました。

P1430728 ただ、この列車のすごいのはこの写真の2列席の存在です。

今までの近鉄い特急の車両だと車いすを置くスペースが左右の座席1か所ずつでした。


また、2列席の前がスペースのなっている車両も南海特急ラピートやサザンプレミアムがありますが、どちらも片側にしかありません。

介護者と隣同志で乗車できるパターンと車いすの方単独で乗車できるパターンの両方可能なのはある意味画期的なことではないでしょうか?
P1430729 4号車には当然、車いすトイレが付いています。

ボタン式で開閉ができるタイプで、広さも車内空間という限られた空間の中ではかなりスペースをとっていると思います。



 
P1430730 扉の中はこんな感じです。

車内の車いすトイレでチェンジングボードがあるのは初めて見ました。
が、動くという車内環境を考慮してここにも手摺があった方がいいのではないかと思います。

オストメイト装置は便座の背面にある畳まれている蛇口を出すタイプ。
すでに手摺が付いている場所だということと水回りの箇所をできるだけ減らした方がいいと考えるのはメンテナンスと水漏れのリスクを考えると妥当なかもしれません。
P1430731 ベビーベッドも設置されています。

ですので子供連れの方も4号車の名古屋寄りの席を予約されることをお勧めします。

プレミアムカーの写真を撮りませんでしたが、今度乗車した時にCブログで取り上げられたらいいなと思います。


2020年7月 2日

その情報に偽りあり

熊本に行ってきました。
どこに行ってもバリアフリーチェックをするのは当たり前のようになっています。
そのバリアフリーチェックをしていて気になることがありました。

熊本電鉄堀川駅に行った時のことです。
HPでは車椅子利用に〇印がありました。

エレベーターが付くような路線ではないからスロープがあるのだなと思い、現地に行きました。

ホームを降りて出口に向かった私は固まってしまいました。

「これがスロープ?」と思うものでした。
まず、こP1430651の写真のスロープですが、実は狭い方を通ります。

理由は後述いたします。

この駅、島式のホームなのでスロープを下りてどちらの出口を出るにしても構内踏切を渡ることになるのですが…

 
P1430648 これが構内踏切になります。

構内踏切として狭すぎて車いすの方が少しでも操作を誤ると線路に車輪が落ちそうです。







  
P1430649 そして、この構内踏切を渡るとスロープですが、これまた狭くて急なスロープです。

スロープの勾配が12分の1(例えば直角三角形の底辺が12mだとすると1m上がる勾配)のレベルではありません。

恐らく、昔の基準で作られたものなので改造でもしない限り、法的には問題ないのでしょう。

写真では分かりにくいですがスロープそのものもガタガタで介護者が車いすを押すのも大変そうです。
P1430650 そうしてスロープを上りきると晴れて駅の外に出られるのですが、ここも狭くガタガタです。

これで車椅子利用と表示しているのは個人的に疑問です。



それでは、最初に見せたスロープで広い方を選択した場合、こうなります。
P1430653 まず、構内踏切を渡ります。

こちらの出口の方が県道に面しているので、メインの出口になります。

その為か、構内踏切も先程と違い、広いです。

問題は構内踏切を渡った後になります。
 
P1430652 駅舎のある出口へは6段の段差があります。

こちら側にスロープがあればいいのですが、こちら側にはこれしかありません。

写真では見えませんが、この写真の右側に木の枝が無造作に放置していたので、ここを何とかすればスロープの設置ができそうです。
悪く言えばやる気がない、好意的に見たらスロープ設置の資金がないということでしょう。
エレベーター設置ほどお金がかからない上に設置後の費用も微々たるものなので駅の所在地である熊本市の補助金で何とかできないものだろうかと思います。

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