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2021年6月24日

shikAI(シカイ)

1年近くも前の話になります。
JR新神戸駅でスマートフォンを使った駅構内の案内システム「shikAI(シカイ)」の実証実験をする話を聞いていました。
残念なことに私自身、外出禁止令が出ていたので現地に行けず終いでどういうものなのか分からないままでした。
ふとあの実証実験のことが気になり、調べてみました。

そうしたら、東京メトロの9駅で開始していることを知りました。
スマートホンアプリが必要なのでアプリを入れてみました。
しかし、所有者情報を入力することに抵抗があったのと私は晴眼者ということもあり、使用を断念しました。
(歩行指導を受ける必要があるのも使用を断念した理由なります。)
なので、公開されている動画を参考に私見を述べたいと思います。
 
まず、このアプリはiPhone向けのソフトであり、Android端末では使えないこと。
この件ではメーカーは以下のように説明しています。
「画面読み上げ機能が標準装備されてることから、視覚障がいを持たれている方にはiPhoneユーザーが多いという現状を考慮したものです。」
予算が限られているなら、メインターゲットを絞り込むのも仕方がないものと思います。
ただ、白状を持たない手でiPhoneを持ち続けるわけですから、ストラップの穴のないiPhone端末を持ち続けていると落としそうになります。
そうでなくてもiPhoneって衝撃に強くないし。

目の見えない人が点字タイル上のQRコードをどうやって読み込むのだという疑問は敢えて採り上げないでおきます。
白杖を持っていても全く見えていない人だけではないわけで、文字通り「転ばぬ先の杖」の役割のために使用している方や白状を持っていることで手助けしてもらえるかもしれないので持っている人もいるでしょう。
視覚障がい者に少しでも役に立つソフトを作ることそのものは賛成です。

それだけにもう少し内容を充実できないかと思います。
動画を見ているとホーム柵のある駅で危険箇所を案内していますが、むしろ、ホーム柵のない駅にこそ、設置が必要なのではないかと思います。
(ホーム柵の設置後の情報修正を簡略化するためなのかもしれませんが…)

列車の乗降口とただ単に案内するだけではなく、その乗降口の場所を具体的に示した方がいいのではないかと思います。
例えば、「この乗降口は7号車の2番ドアの位置」とか、「B階段のどこそこ方面に何m先の位置」とかです。

あと、公開駅が貧弱すぎます。

日本ヘレンケラー財団の最寄り駅でかつ日本点字図書館の近くの駅(最寄り駅ではない)である、西早稲田駅の設置自体はいいのですが、都立中央図書館(視覚障害者向けのサービスがある)の最寄り駅である広尾駅には設置されていませんし、文京盲学校の最寄り駅である飯田橋駅にもありません。
また、乗り換えが複雑なターミナル駅や乗り入れ路線の多い駅の案内はありません。
やはり、視覚障害者向けのアプリなので視覚障害者が利用している(利用するであろう)駅を最優先すべきだと思います。

点字ブロックだけでなく肩の高さのあたりに盲動鈴を設置し、このメロディはshikAI専用のメロディにして設置場所にQRコードを入れるのもいいかもしれません。

もちろん、評価すべきところはあります。
iPhoneの端末が操作パネルになっていますが、バックカラーが黒でボタンにあたる部分が黄色なので明度差があっていいと思います。

そして、音声案内も具体的にあと何メートルで階段という風に実測した跡がうかがえるのもいいです。
まだまだ発展途上という感はありますが利用者の声でこのシステムが充実したものになれたらいいなと思います。

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