神鉄大池駅
2021年2月1日に神鉄大池駅の下り(有馬温泉・三田方面)の駅舎が供用開始されたニュースを思い出し、現地に行ってみることにしました。
地元以外の方が利用することはあまりないと思われますが、それでもバリアフリーの情報があればどこにでも行って確かめたい性格なのです。
今までは上り(新開地方面)側にしか駅舎が無く、下りホームから構内踏切を渡って上りホームに行ってから改札を通る状態でした。
その構内踏切を渡るには数段の段差を上り下りをしないといけないのでバリアが存在していました。
下り駅舎を新設して構内踏切を廃止してバリアフリー化したというのが今回の記事になります。
三田・有馬温泉行の電車に乗ったら、最後尾のドアが改札口へのアクセスとなるスロープになります。
スロープだけにしていて、段差はゼロです。
支柱が邪魔だという声はあるとは思いますが、このスロープの前に存在していて架線を支えるものなので仕方がないでしょう。
車いすトイレとスロープの間に改札機があり、電車から降りてトイレに行くには改札機の横を通り過ぎて奥に設置してあります。
これもヘンテコな構造かもしれませんが、用地の関係で仕方がないでしょう。
駅舎ができて半年ちょっとしか経っていないこともあり、きれいでした。
そしてスペースに苦労したと思われますが、個室そのものの広さはそれなりにあると思います。
構内踏切を廃止したため、改札機は上り下りと分かれていてこの設備は下りにしかありませんし、下りには普通のトイレはありません。
ちなみに大池駅は基本的には無人駅なので駅員にトイレを借りに改札内に入れてもらうことは難しいです。 新しいトイレだけあって、オストメイト装置とユニバーサルベッドが付いています。
ベッドは横に倒すタイプで、個人的には感覚的にこちらの方が安定しているように思えて好きです。
そしてベッドのそばにオストメイト装置があるのは高評価です。
オムツ交換などでお尻を拭いたらすぐに処置ができるメリットがあります。
写真は神鉄長田駅の物ですが、この駅にも聴覚障害者にも対応している案内端末機です。
黄色い呼び出しボタンを押して、聴覚障害の方はさらに液晶画面にタッチすると筆談対応をできるようになります。
筆談メモを用意してあり、メモしたものを証明書を置く装置が呼び出しボタンの右にあります。
メモそのものが証明書置きのスペースに合わせているのがミソです。
これが改札内外に設置されているのが高評価です。
ただ、この駅にも残念なところがあります。それは上りホームです。 先述の通り、構内踏切を廃止しました。
写真の通り、柵がしてあり、通行ができないようになっています。
そして、この上に屋根がありません。構内踏切を廃止したのだからホームを改札方面に延伸できるのです。
雨が降った時の車いす利用者のレインコートの着脱は大変で上りホームで下車する場合、電車内でレインコートを着ることになります。 そして、このホームの後ろ2両は写真の通り、ホーム幅が狭いです。
ホームを前に延伸したらこの狭いホームに停車する必要はなく、乗客の安全につながると思います。
経営は大変だし、バリアフリー化されていない駅も珍しくないけど前向きに検討してほしいです。
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