フォト
無料ブログはココログ
2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

« JR四国8600系電車 | トップページ | 提案:近鉄賢島駅にエレベーターを »

2021年12月 4日

可動スロープの実験

2021年11月17日のJR西日本のニュースリリースにこういう記事がありました。
車椅子ご利用者の列車乗降支援に向けた取り組み~可動スロープの開発と検証~
この記事によるとホームと列車の間の段差と隙間を全自動で可変的に埋める可動スロープの試作機が完成してJR桜島駅で現地検証を行うというもの。
P17sakurajima_jikken1 場所がJR桜島駅なので現地に行ってみることにしました。
 
桜島駅2番のりばに2号車1番ドアの部分に設置されています。

正直言って「この現地検証、意味があるのだろうか?」

そう思わずにはいられませんでした。
それにはもちろん根拠があります。
P17sakurajima_jikken2 まず、JR桜島駅のホームを見てみましょう。
 
電車が停まっている方が2番線で、1番奥の車両が1号車になります。
 
そして、スロープのある乗降口からエレベーターの位置まで60mあり
ます。
何が言いたいのかと言いますと、車いす利用者がおおよそ利用しない乗車位置に可動スロープを取り付けていること。
まだあります。
P17sakurajima_jikken3 この写真を見てください。
 
この駅は電車とホームの間に段差や隙間があまりありません。
このスロープを取り付けて助かったという実感があまりわかないでしょう。
むしろ、スロープを持ち運びをしなくてもいい駅員のために設置したと思われそうです。
(もちろん、そういう意図もあるでしょうが。)
個人的にはホームと電車の段差が大きい、北陸線の駅にこそこういう実験に適していると思うのですが、数年先には北陸線(敦賀以北)が第3セクターに移管されるのでJRにとってお金をかけたくないのでしょう。
P17sakurajima_jikken4 ホームの端を歩かないように徹底化をしないとこのスロープが動くことで事故を誘発しかねないと思います。

そして、実験で気になる点が何点かあります。
 
まず、スロープの取り付け箇所を乗り場に1ヶ所と決めていないだろうか?
以下の観点から全乗降口を対象とするべきと考えます。

①ホームの作りが全駅同じではなく、乗車駅はスロープが付いても降車駅で下車する場合、ホーム幅が狭いというケースが考えられる。
②乗降口が限られるとその乗降口に対象者があふれ、乗降ができない事態になりかねない。
③最近、首都圏の列車内で起こっているらしいが、車いすの女性が乗車位置が分かるアナウンスのせいでその女性に話しかける人がいて不快な思いをするケースがあり、可動スロープが限定されるとその位置を目がけて話しかける人間が出てくる。乗車位置のアナウンスが無くても乗車位置が分かってしまうとセキュリティ上問題が出てきそうです。
④そもそも2番線にこのスロープを導入していますが、1番線には全くありません。

しかも、私がいた時間は、実証実験の実施時間ですが、このスロープが作動していませんでした。
車いす利用者がいるときだけ作動するのであれば、ニュースリリースの「ベビーカー」のくだりは即刻削除すべきです。
というのも駅員は車いす利用者には下車駅を尋ねることはあっても、ベビーカーを使っている親子連れに下車駅を尋ねたことを見たことも聞いたこともありません。つまり、ベビーカーを利用している乗客を可動スロープを使うことを想定していないことになります。

しかし、私はJR西日本のニュースリリースの通り、車いす利用者だけでなく、ベビーカー利用者のためにもこのスロープが稼働してくれることを望んでいるので、この可動スロープが本格的に実施してほしいと思います。
だからこそ、今の実証実験はサンプルが貧弱だと言いたいわけです。
私はこの可動スロープを最低あと3つ必要だと思っています。
エレベーターから遠い位置(=現在、設置している位置)、エレベーターから近い位置、そして、現行の2番のりばだけでなく1番のりばにも必要だと思います。
2番のりばと全く同じではなく、1番のりばには可動式ホーム柵もつけるのです。
というのも将来、可動式ホーム柵と可動スロープのセットが考えられます。
当然のことながら可動式ホーム柵と可動スロープと同じ場所に設置するので同時に作動した時の双方の機器の接触事故や作動する時間をこの実証実験で明らかにしてダイヤ構成や使用箇所による劣化状況で取り換え時期を想定しないといけません。

まだ、大阪市営バスだった頃、ノンステップバスに電動スロープを付けていた時がありましたが、電気系統の故障で電動スロープが動かなかったケースがあったので、工場内での実験では分からないことが現場で明らかになることだって珍しくありません。
だから、実証実験をしているのだから。
 
そして、本格的に導入するのであれば、最初に導入するべき駅はユニバーサルシティ駅だと思っています。
桜島駅と同様、ホームと電車の段差や隙間は少ないけれど、ベビーカーを子供を載せている親子連れが多い。
そして、全乗降口にこの電動スロープを取り付けるにはホーム幅も必要でこの駅ならその点もクリアできます。
そして、多くの利用者がいるので全乗降口に設置しても利用者はそれなりに期待できることがあります。
あと、この実証実験での可動スロープを見る限り、ホームそのものが曲線になっていると設置が難しそうですが、ユニバーサルシティ駅はその心配がないこと。

これからホームの曲線にも対応できる機器の製造も含めて取り組んでほしいと思います。

« JR四国8600系電車 | トップページ | 提案:近鉄賢島駅にエレベーターを »

バリアフリー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« JR四国8600系電車 | トップページ | 提案:近鉄賢島駅にエレベーターを »