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2022年1月29日

劇場・音楽堂等におけるアクセシビリティ実態調査(令和3年度)

社会福祉法人大阪障害者自立支援協会(国際障害者交流センター ビッグ・アイ)が文化庁からの受託で劇場・音楽堂等におけるアクセシビリティ実態調査の調査結果を出していました。
調査期間:2021年8月6日~8月30日
調査件数:2,181件
回答:927件

回答があった劇場等という条件が入りますが、令和3年のアクセンシビリティの状況は以下の結果でした。
移動について

駐車場から劇場まで車いすで行ける 88.6%(1,147件)
駅から劇場まで車いすで行ける 42.8%(554件)
駅から劇場まで点字ブロックがある 17.8%(230件)

②職員について

劇場職員向けに障害者を迎えるための研修を実施している 18.6%(241件)
視覚障害者に対して館内案内ができる職員がいる 12.3%(159件)
職員に障害のある人がいる 9.0%(116件)
手話のできる職員がいる 2.9%(38件)

③主催事業での鑑賞サポートについて

受付で手話や筆談対応が可能である 30.8%(399件)
音声補聴がある 12.4%(161件)
手話通訳がある 5.0%(65件)
鑑賞サポートがあることを告知している 3.9%(51件)
日本語上演作品に日本語字幕がある 3.6%(47件)
音声ガイドがある 1.6%(21件)
点字や拡大字チラシ・パンフレットがある 1.6%(21件)
舞台説明会がある 1.4%(18件)
チラシ・パンフレットに音声コードがある 1.0%(13件)
多言語字幕がある 0.8%(19件)
台本の貸出しがある 0.7%(9件)
体感システムがある 0.2%(2件)

調査したのがビッグ・アイなので劇場と言っても映画館ではなく舞台・演劇を行う劇場でしょう。
映画館だと上演作品ではなく上映作品と表現するでしょうから。

この結果から言えるのは劇場の敷地内で対応できることは対応しているということです。

「劇場の駐車場から劇場まで車いすで移動できる」のは敷地内のことなので自分たちの予算でどうにかなるものです。
しかし、駅からの場合、駅から劇場まで物理的に離れている場合、バスでのアクセスになりますが、そのバスがバリアフリーでなければ車いすで移動できませんし、劇場独自ではどうしようもありません。
同様に点字ブロックも道路管理者の許可が無いと点字ブロックもできません。
劇場独自でどうしようもない件で劇場を責めるのは酷な話でこの結果をもとに文化庁が各行政担当に移動の保障を要請をするのが筋でしょう。
点字ブロックの件でも劇場の入口から劇場までという区間なら敷設率が跳ね上がるはずです。

それでもハード面はまだ救われているということがこの調査結果から分かります。

問題はソフト面がかなり貧弱であるということです。
ただし、ハード面は客観的な物差しがある反面、ソフト面は主観的にならざるを得ない点は考慮する必要がありますが。
研修とひと口に言ってもどれだけ研修しているかは回答者によってばらつきがあると思います。
しかも回答しているところが公的な会館が多そうなので余程自信が無いと研修ができていると答えられないでしょう。
そういうところから考えられるのはハード面は一度作られたら壊れるまで問題はないですが、ソフト面は職員が入れ替わるとそれまでの研修もリセットされます。
しかも、最近では建物は公でも民間の指定管理事業者が管理しているので事業者が入札等で変更されると必然的に中の人間が総入れ変わりします。
恐らく、これがソフト面のハードルを上げていると思われます。

手話に至っては劇場独自で雇用するとなると予算的にも難しい側面があると思うので、電話リレーサービスを利用することで聴覚障害の方に対応という方法もあるものと考えます。

主催事業での鑑賞サポートもソフト面になりますが、こちらも悲惨なものになっています。
7割も筆談対応すらできないのかと思いますが、手話通訳ができる人間が限られるので数字に反映されるのでしょう。

日本語字幕は演者がアドリブをしたら無茶苦茶になるのでアドリブのない(台本通りの)演劇に限って日本語字幕で行えばいい。
実際、映画ではやっていることだから。

台本の貸出しは聴覚障害者に向けた配慮になるのでしょうが(手話通訳・日本語字幕の代替になる)、著作権のこともあるので余程古典的な作品でない限り台本そのものをコピーされたら困るので私は台本の貸出しは賛同しかねます。


点字パンフレットも最近では点字プリンターも公的施設なら購入できる金額にまで落ち着いてきています。

点字用紙は一般の紙と比べたら高額にはなりますが、カラーで印刷と言ったことをしなくてもいいから実施してほしいと思います。
私は福祉の基本は人間だと思っているのでハードよりハートだという気持ちで取り組んでほしいと思います。

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