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2022年2月27日

みどりの券売機×AHO

2022年2月25日のJR西日本のニュースリリースでAI機能を搭載したみどりの券売機を3月10日まで実証実験をするとのことで折角なので操作してみました。
何でもAI技術で音声認識をしてきっぷが購入できるというもの。

私の認識に間違いが無ければ導入側(=この場合、JR西日本)にとっては更なる人件費削減が期待でき、利用者側とすれば、窓口の混雑の解消が期待でき、今までのみどりの窓口プラスの問題点を是正する目的があると思っています。

Midoriplusai 実証実験を行っている場所が京都駅の西改札口付近のみどりの窓口なので京都駅に行ってきました。

入口に最も近い場所に設置しているのでわかりやすかったです。

私が購入するのは高槻から敦賀までの乗車券。
この区間を選定したのには理由があります。
まず、みどりの窓口を利用する以上、短距離区間のきっぷだと自動券売機で購入してくださいと言われて終わりなのでみどりの窓口を利用しないと乗車券を購入できない片道100kmを超える乗車券を購入する必要があること。

次に同名駅を指定するときに候補が出てくるのですがどのように案内するのか気になったこと。

きっぷの購入にあまり費用をかけたくないので120km以下の乗車券が望ましいこと。

以上の理由から購入区間を決定し、インターホンの受話器を上げて通話しました。

乗車区間から手間取りました。

高槻からと言っているのに京都からの乗車券を作ろうとするAI。
乗車区間に一向に変更が無いので苛立ちました。
乗車区間を文字入力ができるという点では聴覚障害の方に対応しているという点は評価できます。
そして、音声入力なので当然のことながら「たかつき」というわけです。
しかし、アーバンネットワークのエリアにおいて「たかつき」駅は2つあります。
ひとつは私が希望している高槻駅。
もうひとつは長浜市にある高月駅。
敦賀から見たら後者の方が近いです。
そして、AIが2つの駅を画面に表示し、それを乗客にボタンを押すように案内する。
視覚障害者にそんな選択させたら困るだろう。
この実証実験が成功した暁には今までの職員のいるみどりの窓口からみどりの券売機に変更するのだから、誰でもきっぷを購入できないと話にならない。
しかも、障害者割引の乗車券はインターネットで購入できないのだから。
そして、このインターホンももっと明瞭に聞こえた方がいいです。
正直言ってまだみどりの券売機プラスの方が使い勝手がいい。
AIを否定しているわけではないのです。
まともに稼働してくれるAIにしてほしいのです。
先程の同駅名の乗車券の話ですが、これも候補を挙げられたのだから音声でどちらがいいか選択してもらって、音声で回答できるようにしてほしいのです。
私が車いす利用者ではないので特急の車いす席を希望できませんでしたが、窓口の代わりにするならそこまでやってもらわないと困ります。
AIでは解決できなかったらオペレーターが受け答えをしますが、それなら二度手間をしなくても済むみどりの券売機プラスの方がまだマシになってきます。
改良の余地はまだまだあるというのが今回の実証実験の私の結論です。

2022年2月24日

ポスターからサービスを考える

Okusurinohaitatsubin 笠岡諸島で最も大きい北木島の金風呂港の待合所に貼ってあったポスターです。

笠岡市の街中にある薬局のポスターです。

しかし、このポスターの特徴は離島住民に向けてのサービスが書かれています。

笠岡市にある病院である、笠岡市立市民病院、笠岡第一病院からこの薬局に処方箋をFAXで送ると薬を船乗り場の待合まで届けるサービスです。

その時に乗船する便名を記入する必要がありますが、直接薬局に行かなくても薬が受け取れます。

病院が無ければ、調剤薬局も離島にはないので本土側で薬を受け取らないといけません。

薬を待っている間に買い物や食事をして時間を効率的に使えるということ。

薬局なので純粋なサービスではなく顧客獲得のための施策ではありますが、利用者にとってはありがたいサービスです。

このポスターを見て、都会では真似ができないサービスですが、過疎地ではどこでもできそうなサービスかなと思います。
過疎地では当然のことながらバスや列車の本数が少ないです。
これを利用して何時何分のバスとか指定で駅やバス停に届けるサービスができるのではないかと思います。
都会と違うのは薬を意図的に取りに来なければその薬局を利用するのは難しく、ただでさえ少ない薬を処方するところを自ら狭めるのでそんな行為ができない点でしょう。
もちろん、薬局に限らず、商店でもバスの時刻に合わせて指定されたバス停に届ける。
こちらは先に代金を受け取っていれば取りはぐれもない。
過疎の町には商店が無くなって久しく、移動販売車が活躍する時代です。
しかし、過疎地のコミュニティバスでは買い物需要の方がいると聞きます。
バス停の傍にお店があればいいですが、現実的にはそうもいかないし、生鮮食料品だとバス停まで持っていけない高齢者がいます。
個別に配達なら手間がかかりますが、本数の少ないバスや列車ならある程度まとまって配送もできるので手間がかからないのではないでしょうか?
(逆に本数が多いと依頼者が1人だけという可能性もあり得ます。)
私が知らないだけで実際行っている場所があるかもしれません。
それでも、多くの過疎地の事業者が行えば買い物弱者のサポートになるのでは?と思います。

2022年2月23日

笠岡(伏越港)ー北木島(豊浦港・金風呂港)間航路(第弐拾八大福丸)

笠岡に行ってきました。
笠岡港(伏越港・ふしごえこう)から北木島の豊浦港及び金風呂港に着岸する航路です。
注・笠岡港は今回登場する伏越港の他に住吉港があり、北木島も豊浦港・金風呂港以外に楠港・大浦港があります。

26thdaifukumaru1 2019年度の公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の海上交通バリアフリー施設整備助成制度の対象施設になっている情報を知っていたので乗船することにしました。

私は以前にも話していますが、代替の交通機関がない離島航路こそバリアフリー化を急ぐべきだと思っています。

ただ、残念なことに離島航路を運航する航路はあまり大きなところが少ないのも事実です。

だから予算の必要なバリアフリー化が厳しいところがあります。

そんな中でバリアフリー化したということもあり、行ってみることにしました。
26thdaifukumaru2バリアフリー船と言っても今まで紹介したのは船内にエレベーターがある船ばかりでした。
 
しかし、今回紹介する第弐拾八大福丸にはエレベーターがありません。
 
2階の客室へは階段しかありません。
では、何がバリアフリーなのかと言いますと、車両甲板のある1階にバリアフリー船室を設けています。
26thdaifukumaru3 こちらがバリアフリー船室の内部です。
 
階段が必要な2階への移動は難しくても、船室そのものを階段でのアクセスの必要もない1階に設けたら足の悪い方もフェリーに乗船できます。
 
エレベーターの設置が費用面で難しければ、船室を1階にすることでバリアフリーにすればいい見本です。
しかし、恐らくこれが好評なのかとある悲劇を招いたと思ってしまいました。
26thdaifukumaru5このバリアフリー船にある案内図です。
 
点字表記もある案内図が問題ではなく、この案内図の上に掲げられている表示が気になります。

「バリアフリー席 4名」の文字が。

そう、先程の写真の右側にあるしっかりとした席の4席が本来の定員です。
26thdaifukumaru4 しかし、垂直移動のないこの船が好評なのでしょう。
 
車いすスペースにまでパイプ椅子を設置してこの船室を希望する人がいるのでしょう。
 
この状況を「怪しからん」と憤る人がいるかもしれません。
しかし、北木島の高齢化率が高い(平成24年2月29日の時点で高齢化率60.6%)上に本土側への通院需要があるのでこの船室の滞在的な需要があったのだと思います。
実際、笠岡市は離島島民向けに所得税非課税の70歳以上の高齢者に月に1回以上通院する人に年間24枚の航路代を補助する制度があります。
(島しょ部高齢者通院交通費助成事業。令和2年度の申請者は323名いたとのこと。)もちろん、離島向け航路はこの航路だけではありませんが、笠岡フェリーに限らず、これから船を新造するときにはバリアフリー船室の質量ともに充実すべきだと結論付けてもいい実例だと思います。
26thdaifukumaru6このバリアフリー船室の隣にバリアフリートイレという車いすトイレがあります。
 
なお、一般のトイレは2階の客室にあります。

従って、1階にあるトイレはこの車いすトイレの1基のみです。

バリアフリー船室も入口もそうですが、この撮影場所のそばは駐車スペースになっていて、これ以上後ろに下がれなかったので中途半端になってしまいました。
26thdaifukumaru7 車いすトイレに向かって左側にトイレの案内図がありました。
 
点字付きの案内図です。

案内図を見ての通り、最近の車いすトイレにしてはかなりあっさり目のトイレ個室になっています。

 
26thdaifukumaru8 その個室の写真です。
 
あっさり目のトイレではありますが、ウォシュレット付きのトイレになっています。
 
しかし、操作盤まで手が届かない人が出てきそうな配置です。
棚を便器の壁側ではなく窓側に設置すればよかったのではないか。
それでも離島側の公衆トイレと比べてもキレイです。
ちなみにこの航路は船内で直接運賃を払うので乗船券を購入してから乗船するスタイルしか知らないと戸惑うことがあるかもしれません。
個人的にはハード面だけでは語れない人情のある航路で気に入りました。

2022年2月22日

高松-池田(小豆島)航路(第十一こくさい丸)

11thkokusaimaru1 高松港から小豆島にある池田港までフェリーに乗りました。

今から8年半以上前に同じ区間のフェリーに乗船しました。

その時の後継船です。

ちなみに前に紹介した船は引退してフィリピンの船会社に売却されたそうです。
こちらは船首側になります。

写真は高松港で撮影したものになります。
この船は2021年7月21日に就航したばかりの新しい船です。

なので、もう1隻もエレベーターが付いている船ではあるのですが、こちらにしました。
11thkokusaimaru2 こちらは船尾側になります。

こちらは池田港で撮影したのものです。

前回この航路で書いたことと違うのは以前に書いた時は両備フェリーの系列会社の国際フェリーでしたが、今から約2年前に両備フェリーが吸収合併をして両備国際フェリーとして運営しています。

とは言え、この航路の動物のオブジェは国際フェリーの時代と同じく、こちらの船はしまぞうのオブジェがあります。
11thkokusaimaru3 高松港から乗船しました。

すぐにエレベーターを見つけ、エレベーター乗り場のの傍にあった車いす優先駐車スペースを撮影だけしてエレベーターに乗りました。



 
11thkokusaimaru4 こちらが車両甲板側(1階)の高松寄りのエレベーターになります。
 
こちらのエレベーターですが、MHI下関エンジニアリング社製の6人乗りのエレベーターになります。

投稿時ではまだ掲載されていませんが2021年度の公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の海上交通バリアフリー施設整備助成制度の対象施設になっています。
11thkokusaimaru5 こちらは客室階(2階)のエレベーター乗り場になります。

この船は展望階(3階)もあるのですが、3階へはエレベーターは行かないです。

子供が好きそうな遊具があり、見晴らしもいいのですが、車いすの方が行けないのは残念ではあります。
そして、驚くのは、エレベーターはこれだけではないこと。
先程、高松寄りと述べました。
池田港寄りの方、つまり船尾側にももう1基エレベーターが付いています。
気が付いた時には航行中だったので下船時にエレベーターに乗りました。
ただ、残念なのは高松港側も池田港側もエレベーターの位置が旅客ターミナルビルの反対側の左舷側に設置されていることで、徒歩乗客から見たら、車道を横切ることになるので歩車分離にはならないこと。
また車で乗船する場合もエレベーターが運転手側になるので車いすの人間が助手席側に乗車していることが多いことを考えたらエレベーターの配置を反対にした方がいいのではないかということです。
11thkokusaimaru6 高松寄りのエレベーターで上がって入り口のドアを入ったところに点字付きの案内図があります。
 
これは池田港寄りの近くの案内図は墨字しかなかったのは残念です。
 
そして、トイレは池田港寄りのエレベーターの方が近いです。
 
11thkokusaimaru7 池田港寄りのエレベーターと反対側に車いすトイレがあります。
 
広さはともかく、必要なものはそろっているといった感じのトイレです。
 
ただ、オストメイト装置はありません。

各トイレの入口にトイレの点字案内板がありました。
11thkokusaimaru8 こちらは同じ個室内の便器側からドアの方向に撮影したものです。
 
ベビーベッド、チェンジングボードがあります。

ロックも車いすに乗ったままでもかけやすい位置にあり、ドアの開閉もしやすいのは好印象です。
ただ、ドアの色が萌黄色で先程述べた点字案内板も同じ色で便器や洗面所などの配置も線画が白色なので、明度差が無いのはいかがなものかと思います。これを緑色にした方が白との明度差があっていいのではないかと思います。
11thkokusaimaru9こちらは優先座席になります。

車いすトイレのそばにあります。

移乗しやすい設計にはなっているのですが、実はここ以外にも移乗しやすい座席が結構あります。

写真の公開枚数に制限があるのが悔やまれます。
この優先座席の後ろに後述する車いすスペースとは別の車いすスペースがあります。
11thkokusaimaru10池田港側の3階にアクセスできる階段の両側にある車いすスペースです。
(写真はエレベーターと反対側の車いすスペースです)
 
車いすが準備されていたり、固定ベルトがすでに用意された状態です。
 
車いすを持ってはないけれど船内では必要な場合に備えているのもありがたい存在です。
比較的穏やかな瀬戸内海を航行し、所要時間60分という距離でありながらバリアフリーに力が入っている感じがします。
エレベーターや点字の件で残念な点は存在しますが、総じて特筆すべき点があるバリアフリー船と言えます。こんな未来を見据えた船を他社も導入してほしいです。

2022年2月16日

愛媛ステッカープロジェクト

松山で昼食を食べていた時のこと。
当然、飲食代を払うわけですが、レジ前に1枚の紙を見つけました。
Kokoronobarrierfree BARRIER FREEの文字が目に留まりました。

電車の中でこの紙の裏面にあるQRコードを読み取ってサイトにアクセスしました。

そうしたら心のバリアフリーまっぷというサイトが出てきました。

店先にステッカーを貼り、車いすの方やベビーカーを押す世代が気兼ねなく入れるお店を可視化するプロジェクトです。

条件は…
①入口は70㎝以上あり、車いすで入店できるお店。
②バリアフリーに完全には対応できないけれど「手伝ってもいいよ」というお店。

個人的に②の条件の方がこのプロジェクトの面白いところだと思います。
行政主導のものだと②の条件は無いでしょうから。
物理的なバリアフリーではないけれど②の条件を加えることで心のバリアフリーを可視化しているのだと思います。
もちろん、Bブログで紹介したお店もこのプロジェクトの協力店に該当します。
(注・私はお店を出るまでこのプロジェクトの存在を知りませんでした。)

こういう取り組みが全国的に広がればいいなと思います。

2022年2月15日

中島汽船東線フェリー(ななしま)

松山に行ってきました。
最近、御船印を集めているのでどうにかして効率的に中島汽船の御船印を手に入れる方法を考えた結果、高浜から三津浜までフェリーに乗るという変な行動をとることにしました。
幸いなことにこの船にはもうひとつブログネタがありました。
Nanashima1 私が乗船するフェリーがバリアフリー化されたフェリーであったこと。
 
フェリーの名前はななしま。
 
このフェリー会社の寄港地である松山市内にある7つの離島からつけられたのでしょう。
そして、個人的には離島への航路こそ船のバリアフリー化が急がれるべきだと思います。

都市間を結ぶ航路は乗客の多さから船のバリアフリー化として効率的なのかもしれません。
しかし、都市間航路は鉄道や航空機など他の交通機関で移動そのものができるのですが、離島航路は本土からの交通は基本的には航路しかありません。
もしかしたら、医療機関に行くのもまずは船に乗らないと行けません。
そういう意味では離島航路こそバリアフリー化が求められると思っています。
今回はそのアクセスになるフェリーそのものにスポットを当てたいです。
Nanashima2 高浜港の桟橋は台船からの乗船でした。
 
ちなみにこのフェリーの場合、松山での乗用車の乗降は三津浜港のみ可能ですので高浜港では徒歩客のみになります。
 
渡し板を出して乗降します。
ちなみに電車でのアクセスは三津浜港より高浜港の方が便利です。
Nanashima3この渡し板を使ってフェリーの入口に入ると、エレベーターに向けて歩きます。
 
そうするとエレベーター乗り場付近の駐車スペースが車いす利用者優先になっていました。
 
ラインを引いているだけですが、フェリーに乗船する場合、係員がいるわけですし、航行中は立入禁止なのでスーパーの身障者優先の駐車スペースのように不届者が利用することもないでしょう。
Nanashima4 そして、エレベーター入口になります。
 
個人的にはもっとわかりやすくエレベーターまでのルートを底面に案内があればいいなと思いましたが、それでもまだまだエレベーターがある船の方が珍しい時代なので良しとしましょう。
 
この船のエレベーターは4人乗りのエレベーターで今治にある潮冷熱製のエレベーターになります。
私は知らなかったのですが、この会社のHPで商業船における昇降機の国内シェアは68%とすごいことになっています。
2階にある客室階Nanashima6のエレベーター乗り場です。
 
こののりばにもステッカーが貼ってありますが、この船は平成29年度の交通エコロジー・モビリティ財団の海上交通バリアフリー施設整備助成制度の対象施設になっています。
 
ちなみにこの会社ではこのフェリーの他になかじまというフェリーがエレベーターを設置しています。(こちらは平成23年度の対象施設になっています。)
Nanashima7エレベーターを降りたら11時の方向に点字付き案内板があります。
 
エレベーターで客室に行くと分かりやすいところに案内板があるのはありがたいです。
 
フェリーの階段は急なところが多いので、転落防止のために視覚障害者もエレベーターでアクセスすることをお勧めします。
Nanashima9 エレベーターで直接客室のアクセスできるので、トイレが客室から離れたところにあるのが特急電車の車いす席と違って不便な点かもしれません。
 
それでも個室の入口にトイレ個室内の点字案内板があり、その案内板の下に使用中には「使用中」のランプが点灯するのがありがたいです。

枚数制限のために公開できませんが、ベビーベッドもついています。
また。写真の右側にある白いものはウォシュレットの操作ボタンです。
 
車いす利用者など優先席があり、向かい合わせの座席があるのですが、固定テーブルがあるのであまり移乗に適さないのかなと思うのが素直な感想。
Nanashima8 むしろ、車いすスペースとあったこちらの席の方が椅子そのものも移動できるので車いすのまま乗れるのでこちらの方がお勧めです。
 
この写真の後方に売店があり、飲み物や軽食も購入でき、このテーブルで飲食できるのでいいのかなと思います。

一応、車いすの固定金具が取り付けられるように出来ています。
Nanashima10 あとユニークだと感じたのは点字案内板には載っていなかったバリアフリー優先席とあるところです。
 
移乗しやすい席だけになりますが、バリアフリー優先席としているようで一見、どこがユニークなのか疑問に思うかもしれません。
 
それは、写真の手前側に映っている手摺に注目してください。
Nanashima5 この手摺には「向かいバリアフリー椅子席」と点字表記されています。

バリアフリー席をピクトグラムで示す船は多いのですが、ありそうで意外とないのがその旨を点字表記を示すところ。

しかも向かいという表現を使って表示するとなるとこの手摺がその席への通行を邪魔するものになりかねないのに敢えて表記して情報を提供する姿勢に驚きました。
ここではすべての乗船場を訪れていないので乗船場のことは触れられませんが、私が乗船した高浜港や下船した三津浜港の建物に車いすトイレがあり、乗船前のトイレも気にする必要が無いなと感心しました。
今回行けなかった離島の方も行ってみたいなと思いました。

2022年2月 8日

JR木曽福島駅

Cf30kisofukushima1 2022年2月1日にJR中央西線木曽福島駅にエレベーターが設置されるとの情報を得て、JR木曽福島駅に行ってみることにしました。
国土交通省は1日当たりの平均乗降客数が3,000人以上の鉄軌道駅を原則として全駅に移動等円滑化を実施すると基本方針を掲げています。
長野県統計書によると平成30年の木曽福島駅の1日の平均乗車人員が721人。
乗車人員をただ単純に2倍にして乗降客数にしても3,000人を下回っている同駅ですが、この駅にエレベーターができるのは驚きです。

ちなみに同年の長野県統計書によると小海線岩村田駅の乗車人員が1,314人、大糸線信濃大町駅の乗車人員が1,236人、飯田線飯田駅の乗降人員が867人でいずれも木曽福島駅より乗車人員が多いのですがエレベーターの設置はありません。

もちろん、木曽路の観光拠点駅ではありますが、観光拠点駅なのは信濃大町駅も同様で気になるので行ってみることに決めました。

話を振り出しに戻すと、国土交通省は1日の平均乗降客数が3,000人以上の鉄軌道駅をバリアフリー化にするというわけですが、ということは木曽福島駅のバリアフリー化に国や県からの補助が出ないと思われる。
費用をどうしたのだろうかと考えていたら、2月2日の中日新聞に私の疑問が氷解しました。
「エレベーターの設置事業は2億3,000万で木曽町が1億4,700万円を負担し、残り(=8,300万円)を県と国が負担」

そして、同じ記事にこんなことも書かれていました。
「長野県内にあるJR東海の駅で初めてエレベーターが設置された。」と。
(注・JR塩尻駅はJR東日本の駅にカウントされるので中日新聞の記事は正しいです。)

私が現地に行く前にJR東海のHPに木曽福島駅のエレベーター設置後の駅構内図が反映されていましたが、行くことにしました。
木曽福島駅の構造からエレベーターを設置するのならここしかないとは思っていましたが、それは予想通りでした。

ホーム階から唯一の階段を下りて改札口に向かう通路を通るのですが、その階段の名古屋寄りにエレベーターを設置して、エレベーターを降りてその通路に接続するようにしたと。

ちなみに今まではこの駅に車いすの利用者がいたときはチェアメイトで垂直移動をしていました。
私がこの駅で車いすの人が利用しているのを見たことはありませんが、チェアメイトが置いているのを見たことがあります。

駅の構造を想像しながらJR木曽福島駅に到着しました。
実際に行くとやはり想像通りのエレベーターの配置でした。
Cf30kisofukushima2 エレベーターは三菱製の通り抜けタイプの11人乗りのエレベーターでした。

いつもならここでどの位置にあるのか書くのですが、今回は後で書くことにします。

木曽福島は中山道の宿場町だったことから、駅舎にも雰囲気のある駅舎になっていますが、その駅舎と違和感のないようにエレベーターも格子があったりと駅と一体化しています。

それ自体は評価すべきことなんだと思います。
ホームは1面2線の島式ホームで上下線とも1本のホームで捌くので、エレベーターはこの駅はこれだけで十分です。
Cf30kisofukushima3 このエレベーターで改札階に下りたところになります。写真から見ると右に改札に行く通路があります。
 
この通路にはスロープも不要なくらい平面の通路なのでこの駅の垂直移動は文字通りこのエレベーターで終わりです。


 
Cf30kisofukushima5 この通路を突き当りを右に曲がると改札ですが、右に曲がってすぐに駅のトイレがあります。

トイレも宿場町風に格子が付いています。

昔のこの駅のトイレはそんなものはついていなかったのですが…
 
男女別のトイレで、トイレの中に車いす対応のトイレを設置したので必然的に車いすトイレも男女別になります。 
Cf30kisofukushima4 このトイレの入口に点字付きの案内板があります。

前の写真で点字ブロックがこの案内板のためにブロックを敷かれているのが分かります。

トイレのレイアウトが男女で若干違うということもあり、今回のこのトイレの写真を割愛させていただきます。男女別のトイレにするメリットもありますが、デメリットと言えば車いすの方と介護者の性別が別だと入れないことでしょう。

写真はないですが、どういうトイレかと書かせてもらうと、少々狭いトイレという印象です。
それでいて、ウォシュレット、ベビーキープ、ベビーベッド、チェンジングボード、オストメイト装置があります。
Cf30kisofukushima7 駅を出てそばに駅前観光地トイレというのがあります。
 
こちらは駅のトイレと違い、車いすトイレは男女共用になっています。
 
こちらは駅の改札外にあるので文字通り誰でも使えます。

このトイレも宿場町風にしていて木曽町のやる気が感じられます。
このトイレの建物の左端(木曽福島の駅舎側)に車いすトイレがあります。
Cf30kisofukushima8 写真はないですが、駅についていないドアの開閉ボタンがありますが、反対に駅のトイレにはついているベビーベッド、ベビーキープ、オストメイト装置、チェンジングボードはついていません。

ウォシュレット機能が付いていますが、フラッシュがタンク側にあったりと車いすの方が使うには少々使い勝手が悪いです。
広さはどちらも似通っていますが、物がない分、すっきりしています。
ここで、今回の現地に行った時に気になったことがあります。
Cf30kisofukushima6 まず、エレベーターの位置です。
正確に言えば、列車の乗降位置についてです。

写真は下り(塩尻・松本方面行)電車とエレベーターですが、2両編成も3両編成も最後部よりも後方にエレベーター乗り場があります。
 
4両編成の場合のみ前から4両目の1番前のドアがエレベーターの最寄りのドアになります。
実はエレベーター設置前から列車の停車位置が変わっていません。
エレベーターが設置されたら乗客の流れが変わると思われるのですが、停車位置は従来のまま。
しかも、4両編成の普通電車がこの駅に停車するのは1本だけ。つまり、大多数の普通列車はホーム幅の狭いところで乗降させられることになります。
やはり、ここは最後尾を4両編成時と揃えるようにしたら階段を使う人とエレベーターを使う人を分ける効果があるでしょう。
上り(中津川・名古屋方面)電車になるともっと悲惨です。4両編成の電車は階段の手前に先頭車が停車するのでエレベーターに乗るには階段を通り過ぎてエレベーター乗り場に行く必要があります。こちらは特急しなの6両編成時の停車位置に合わせたら先頭車両にエレベーター前から2両目に階段とこちらも乗車客の分離ができます。

ちなみに特急しなのは上り下りとも何両編成でも(6両・8両・10両編成でも)6号車の後方のドアがもエレベーターの最寄りのドアになります。ただ、同じ後方でも下りしなのは名古屋寄りのドア、上りしなのは長野・松本寄りになります。車いす席が2号車にあるので車いすの方は少々遠い配置になります。

次に気になった点は点字の案内です。
トイレの入口に点字案内板がありましたが、あくまでもトイレの点字案内板であって、駅構内の点字案内板ではないです。駅構内の点字案内板はありません。
そして、ホーム上にある待合室への点字ブロックはなく、改札階側の階段付近の点字ブロックをエレベーターの設置部分だけ敷きなおしただけなのでもとからある分と敷きなおした部分と点字ブロックの大きさが違うため分かりにくいものになっています。
 
Cf30kisofukushima9 最後に駅の券売機です。

券売機は写真の1台しかありません。
 
全線きっぷうりば(=みどりの窓口)はあるにはあるのですが、7:00から20:00までの開設時間のうち、7:50-8:00、9:30-10:15、11:50-13:20、14:40-15:15、18:35-19:35の計4時間10分は窓口を閉めます。もちろん、この時間にも特急は停車しますし、障害者割引を受けたい乗客もいるでしょう。この券売機は指定席も発行できますが、学割も含めて割引を受けたい方のきっぷは購入できません。ここはサポート付き指定席券売機の設置が必要でしょう。(利用したことはないけどJR西日本で言えばみどりの券売機プラスと似たような機能でしょう。)
前にこの券売機を酷評したことはありますが、(導入するなら改良してからにしてほしいとは思いますが)閉鎖時間を解消するためにも取り替えてほしいところです。
特にハード面は自治体がクリアしたのだし、ソフト面でバリアフリー化を実施してほしいです。

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