みどりの券売機×AHO
2022年2月25日のJR西日本のニュースリリースでAI機能を搭載したみどりの券売機を3月10日まで実証実験をするとのことで折角なので操作してみました。
何でもAI技術で音声認識をしてきっぷが購入できるというもの。
私の認識に間違いが無ければ導入側(=この場合、JR西日本)にとっては更なる人件費削減が期待でき、利用者側とすれば、窓口の混雑の解消が期待でき、今までのみどりの窓口プラスの問題点を是正する目的があると思っています。 実証実験を行っている場所が京都駅の西改札口付近のみどりの窓口なので京都駅に行ってきました。
入口に最も近い場所に設置しているのでわかりやすかったです。
私が購入するのは高槻から敦賀までの乗車券。
この区間を選定したのには理由があります。
まず、みどりの窓口を利用する以上、短距離区間のきっぷだと自動券売機で購入してくださいと言われて終わりなのでみどりの窓口を利用しないと乗車券を購入できない片道100kmを超える乗車券を購入する必要があること。
次に同名駅を指定するときに候補が出てくるのですがどのように案内するのか気になったこと。
きっぷの購入にあまり費用をかけたくないので120km以下の乗車券が望ましいこと。
以上の理由から購入区間を決定し、インターホンの受話器を上げて通話しました。
乗車区間から手間取りました。
高槻からと言っているのに京都からの乗車券を作ろうとするAI。
乗車区間に一向に変更が無いので苛立ちました。
乗車区間を文字入力ができるという点では聴覚障害の方に対応しているという点は評価できます。
そして、音声入力なので当然のことながら「たかつき」というわけです。
しかし、アーバンネットワークのエリアにおいて「たかつき」駅は2つあります。
ひとつは私が希望している高槻駅。
もうひとつは長浜市にある高月駅。
敦賀から見たら後者の方が近いです。
そして、AIが2つの駅を画面に表示し、それを乗客にボタンを押すように案内する。
視覚障害者にそんな選択させたら困るだろう。
この実証実験が成功した暁には今までの職員のいるみどりの窓口からみどりの券売機に変更するのだから、誰でもきっぷを購入できないと話にならない。
しかも、障害者割引の乗車券はインターネットで購入できないのだから。
そして、このインターホンももっと明瞭に聞こえた方がいいです。
正直言ってまだみどりの券売機プラスの方が使い勝手がいい。
AIを否定しているわけではないのです。
まともに稼働してくれるAIにしてほしいのです。
先程の同駅名の乗車券の話ですが、これも候補を挙げられたのだから音声でどちらがいいか選択してもらって、音声で回答できるようにしてほしいのです。
私が車いす利用者ではないので特急の車いす席を希望できませんでしたが、窓口の代わりにするならそこまでやってもらわないと困ります。
AIでは解決できなかったらオペレーターが受け答えをしますが、それなら二度手間をしなくても済むみどりの券売機プラスの方がまだマシになってきます。
改良の余地はまだまだあるというのが今回の実証実験の私の結論です。
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