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2022年3月15日

東予港-大阪南港航路(おれんじおおさか)シングル・バリアフリー

Orangeosaka1

東予港―大阪南港を結ぶオレンジフェリー。
10年程前に今治からレンタサイクルで尾道まで行った時に利用した時以来になります。

オレンジフェリーの東予港―大阪南港の航路はおれんじえひめとおれんじおおさかの2隻で運航しており、日替わりで運航しています。

今回私が乗船したのはおれんじおおさかで2018年12月6日に就航した比較的新しい船になります。
(ちなみにおれんじえひめは2018年8月25日就航とこちらも新しいです。)

そして、今回無理を言ってバリアフリーのシングルの部屋を利用させてもらいました。

この写真の通りシングル(バリアフリー)は41番ということになっていますが、1室しかないわけではありません。
41番という区画だけでこの中に10の部屋があり、そのうちの8つがシングル(バリアフリー)の部屋になっています。
そして、この船のすごいところはデラックスシングルとスイートの部屋もバリアフリールームがあります。
私が利用したのは最も安い部屋になっています。
Orangeosaka2
こちらが、41番の区画の入口のドアです。

船内の通路側に位置しているシングルルーム。
こちらのドアは左舷側の入口です。

バリアフリーというだけあって引き戸になっています。

左舷側ということは右舷側のドアもあります。
右舷側は普通のドアになっています。

左舷側も右舷側も入口に点字付きの案内図があります。

41番の区画は後述する車いすトイレとバリアフリー浴室があるので他の区画より狭いのですが、他の区画のシングルルームは1区画18部屋ありますが、この区画は普通のシングル2つとバリアフリーのシングル8つと広くなっています。
Orangeosaka3
シングル(バリアフリー)の部屋になります。

車いすが部屋に入ってベッドに移乗できるほどの広さです。

この後、普通のシングルにも行かせてもらいましたが、車いすに乗って方向転換は難しいです。
やはり、ゆったりとしているという印象です。

そして、普通のシングルには机の端と壁に手摺が付いていません。

あと、違うのは一般的な車いすなら、車いすに乗ったまま机作業ができることと、コネクティングルームになっています。

なお、この部屋は内側からは鍵がかけられますが、外側から鍵がかけられないので、部屋を出るときには貴重品を持って出る必要があります。
4階の自動販売機附近にセルフの貴重品ロッカーがあるのですが、車いすの方だと操作パネルが届かないところにあるので船内案内所で貴重品を預かってもらうのがいいと思います。

Orangeosaka4ベッドです。

ベッドの幅は文字通りシングルサイズで個人的には少し硬いかなと思いましたがこればっかりは人によりけりかなと思います。

オレンジフェリーのHPにも書いていますが、1種の手帳の所持者で障害者単独で乗船する場合、シングルとシングルプラスだけ割引が効きます。(介護者がいればどの等級でも割引が効きます。)
2種は本人のみ半額で割引はシングルとシングルプラスのみです。

外からも鍵がかかるお部屋は部屋の中を見たくても見られないので該当等級の部屋の乗客になる必要があります。

それが最も安い等級の乗客の宿命です。
言うまでもありませんがこの区画は窓がありません。なので、窓のある部屋と比べて携帯電話の電波が入りにくい環境にあります。
 
話を乗船時に戻します。
大阪南港から乗船した私ですが、フェリーターミナルの2階から乗船し、上り勾配の通路でこの船の4階から乗船しましたが、フェリーですので自動車から乗船する方もいます。
Orangeosaka52階と3階が車両甲板になっていて、そこから客室(4・5階)に上がります。
 
写真は2階のエレベーター乗り場になっています。
エレベ―ターは潮冷熱社製の20人乗りのエレベーターになっています。

船自体大きなものなのでエレベーターも大きいです。

しかし、時期が時期だけにエレベーターで他の誰かと一緒ということはありませんでした。
Orangeosaka6 4階のエレベーター乗り場になります。

バリアフリーの客室はどのタイプも4階にあります。
 
このフロアは客室のほかにレストランがあります。
 
この写真で言えば、左上がレストランの入口附近になります。
同じエレベーターの乗り場でも2階と4階では全然違います。
Orangeosaka7 左舷側と右舷側の両方の入口に点字付きの案内図がありました。
 
全体で大まかに表示して各ブロックで詳細の案内図で表示するのが分かりやすいのかもしれません。



 
Orangeosaka8 車いすトイレは41番の区画の左舷側の出入口の隣にあります。
 
ちなみに廊下を挟んで向かい側にスイート(バリアフリー)およびデラックスシングル(バリアフリー)の部屋があり、バリアフリーの部屋の配置が良く考えられていてその点でも高評価に値します。

この画像ではウォシュレット機能、ベビーベッドがあるのが分かります。
Orangeosaka9 便器側からドアに向かって撮影したものです。
 
オストメイト装置があります。

ドアも比較的開閉しやすいのもいいです。

写真の都合で載せられないですが、入口にはこの個室の点字付き案内図があり、それも高評価です。
トイレと直接関係がありませんが、手摺のあちこちに点字表示がされていました。Orangeosaka10 フェリーと言えば浴室。
 
乗客なら誰でも入浴できるのがフェリーの良いところだと思います。
 
一般の大浴室およびシャワー室は5階にあります。
 
バリアフリー浴室というのが4階の車いすトイレの傍にあり、ここで入浴そのものは可能です。
個室になっていて他の人と一緒になることはないので介護が受けられるかたなら入浴を楽しむことができます。
シャワーキャリーもついていてシャワー浴だけでもいいという方にもぴったりです。
ここからが少し辛口になります。
折角のバリアフリー浴室なのですが、浴槽に移乗するときに浴槽の縁に腰かけて浴槽の中へ、反対にシャワーキャリーにあがれるといいのですが、浴槽の縁があまりないために車いすの方が浴槽に浸かるのが難しくなっています。
写真を撮れたらよかったのですが、いかんせん浴室という場所柄写真を撮っていません。
手摺があって入りやすくはなっているのですが…
浴槽を跨ぐのが難しいとちょっと広い家庭用の風呂と大差ないです。
もちろん、大浴場もシャワー室も入口に段差があって車いす利用者が使うのは絶望的です。
あと、ソフト面だとバスタオルは購入オンリーなので車いすが濡れないようにまず車いすの上からバスタオルをかけ、もう1枚のバスタオルで体を拭くことをしているのでこれを購入となると出費がかさむし、かといって持参すれば嵩張るので有料でもいいのでレンタルができたらいいなと思います。シーツ類と同じリネンサービスに頼めるわけですし、他のサービスがいいだけに次々にバリアフリーに対して欲が出てきます。
(もちろん、バリアフリー浴室を設定しているフェリー自体そんなにないことは承知しています。)
 
浴室のついでにバリアフリー船室について更なる欲が出てきました。
これは私がこの船に乗船して初めて思いついたことでこれだけのサービスができるのなら…というのが根底にあります。
 
前述の通り、シングル(バリアフリー)の入口には点字表示がありました。
しかし、それよりも上級の部屋であるシングルデラックス(バリアフリー)やスイート(バリアフリー)の入口には点字表示がないことに気が付きました。
 
そこで思ったのはバリアフリーというのは視覚障害者や聴覚障害者にも必要ではないかということです。
全室個室であるこの船は視覚障害者向けの設備とか聴覚障害者向けの設備とか細かい配置ができるのではないかと思ったわけです。

聴覚障害者向けとしては室内に文字伝達装置を設置して緊急時の情報伝達を行ったり、室内にレストランのメニューや注文用紙をおいて筆談で注文をしやすくするとかあとこの設備を希望する人だと必然的に聴覚障害者でしょうから、クルーにも聴覚障害者が乗船しているということが認識しやすいでしょう。
 
視覚障害者向けの設備としてスイッチ類を分かりやすくするとか、個室内および船内の設備を点字表示や音声案内だったりして使いやすくするのもいいと思います。あと、シングル(バリアフリー)でも十分に広い船室なので盲導犬を連れての乗船も意義のあるサービスだと思います。
そして、HPでバリアフリー船室の利用の幅を広げるように紹介してほしいです。
 
これはオレンジフェリーの問題ではないのでここで批判するのは場違いですが、東予港側のバスのアクセスがノンステップバスではないので今のところまともに利用できるのは車でフェリーに乗る方に限られます。
横になれるというフェリーの最大のメリットを活かして誰でも気軽に利用しやすいようにせめて新居浜駅行きの送迎バスをノンステップバスで運航するように地元のバス会社に説得してほしいです。
今治や松山行きは高速道路を使うことから観光バス仕様でないと難しいので仕方がありませんが…
 
今回の乗船で他の等級の船室にも乗船したいという欲求が出てきました。
今回のタイトルに乗船した等級を記載しているのは今後乗船するときのことを考えてのことになります。
それだけ今回のバリアフリー船室の体験が良かったです。

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