JR岩波駅
2020年11月29日にJR御殿場線岩波駅にエレベーターを設置し供用を開始しました。
本来ならばもう少し早い段階で現地に行くべきでしたが、私の怠慢がこの時期まで行かず終いでした。
もう情報が遅いので公開を止めようと思っていました。
しかし、この駅の特殊性を見て公開することにしました。 実は2013年にこの駅を訪れています。
もちろん、この時は階段でしかアクセスできない駅で橋上駅舎で改札に行くのも改札からホームに行くのも階段でした。
当時の岩波駅は島式ホームと言って、ひとつのホームにレールに挟まれるタイプのホームです。ホームの御殿場・国府津寄りに階段がある駅でした。 その駅がバリアフリーのためと言っても差し支えが無いくらい新たに上りホームを設置し、さらに、上りホームと下りホームをつなぐエレベーターを設置しました。
当時の写真が駅舎とこの階段ぐらいしかなかったので比較するのが難しいかもしれませんが、最も分かりやすいのは、下りホームは元々上りにも下りにも使っていたので上りに使っていた部分に柵がしてあり不要な接触事故を防いでいます。
元々の駅の構造上、新たにホームを作ってエレベーターで結んだ方が適当だと判断されたのでしょう。
元々の橋上駅舎はただの跨線橋扱いになっていました。 改札は上りホーム側に新たに設置し、上りホーム側はスロープでアクセスできるようになっています。
このスロープは御殿場・国府津行きの場合、先頭車両の真ん中のドアが最寄の場所になります。
先頭車両の前のドアは階段でアクセスする場合の最寄になりますが、10段ほどの高低差があるので10メートルぐらいのスロープが必要だったのでしょう。 そして、上りホームを沼津方面に歩くと下りホームに連絡するエレベーターがあります。
このエレベーターに乗って跨線橋を渡り、反対側にあるエレベーターに乗ります。
(注・ここでいう跨線橋は先程の跨線橋とは別物でエレベーターでアクセスするしかできません。)
このエレベーターを使って岩波駅で下車をする場合、下り電車しかないのですが、一応、上り電車に乗った場合、前から3両目の真ん中のドアが最寄のドアになります。この線の場合、2両か3両編成が多いのですが、前から3両目の後ろのドア以降の位置はホーム幅が狭く、ホーム上の屋根が無いのでお勧めしません。
そして、こちらは下りホームにあるエレベーターになります。
ちなみにエレベーターは2基とも三菱製の11人乗りの通り抜けタイプのものになっています。
こちらは3両編成の場合の先頭車両の前のドア(=運転席のすぐ後ろのドアになります)が最寄のドアになります。2両編成の場合、先頭車両の前のドアで降りても、前方に電車1両分歩くことになります。
しかも、ホームの上の屋根は後ろ1両分しかありません。せめてエレベーターに乗降できるところまで屋根が欲しいところです。

ウォシュレット機能の付いたトイレで、オストメイト装置はホースが伸縮できるタイプのものが付いています。

ベビーベッドが付いているのとドアの開閉はボタン式になっています。
「施錠中」とランプがついているので分かりやすいと言えばわかりやすいでしょう。
今更感はありますが、次にどっちのボタンを押したらいいのかランプで点灯しているので分かりやすいです。
ちなみにこの写真の場合、上のボタンを押して開く作動になります。
バリアフリーのために駅を大改造した例として岩波駅を採り上げました。
先程述べた通り、下りホームの屋根の延長を求めたいですがそれ以外はここまでするなんてすごいの一言です。
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