カート置き場考現学
名鉄中部国際空港駅のホームドア前です。
この駅の構造は改札はホーム最前に1ヶ所で空港の出発ロビーや到着ロビーからスロープでアクセスできます。
荷物カートを押したまま、ホームまで行けるので便利です。
しかし、空港のエスカレーターの乗り口にある荷物カートの進入を阻止するポールがホームドアの前に立っているので、車いすの乗客はポールのない最前のドア以外出入りできません。
ちなみに空港駅の最前部のホームドアはこの写真の通り、ポールがありません。
ホームドア設置駅でホームドアと電車との間が最もあるこの駅は車いすの方が十分に通れるくらいの幅があるので乗車したところが先頭でなくてもホームドアと電車の間を通っていけます。
ホームドアは乗客の安全というより、カートを電車に持ち込ませないためのバリアの様に見えます。
この駅と他の空港連絡駅の違いは改札口からホームまで垂直移動がないこと。 そして、写真の様に改札口は荷物カートを通過できるくらい広々としています。
しかも、荷物が多くなりがちな国際線のロビー(出発・到着とも)へはスロープでアクセスできるので電車のホームのそばから荷物をまとめてカートで移動という芸当ができます。
さすがに電車の中にカートを入れられると迷惑以外何物でもないし、カートを空港まで返しに行くこともしないでしょうから空港管理者も困ることになります。
だから空港島からカートを出さないようにするのは当然です。
改札口でカートを通さないようにすればホームドアにポールは不要なのですが、そうなるとカートを使って電車に乗る人にとって不便になるし、車いすの渡航客もその不便を被ることになるので、最大公約数的な方法なのかなと思ってしまいます。
しかし、一般的な車いすの大きさよりも荷物カートの方が幅も奥行きもあるので、車いすは通れてもカートは進入できない程度にポールの本数を減らせるのではないだろうか。
車いすでの乗降口を限定すると名鉄の駅構造が各駅とも違うので無理に空港駅での最前列に乗車しようとすると乗車駅のホーム幅によっては危険だからです。
折角作ったものを撤去するのは気が引けるとは思いますが空港会社と協議してポールの配置を再考してほしいです。
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