松山- 呉 -広島航路(翔洋丸)
2020年8月1日、松山―呉―広島航路、石崎汽船の新造船翔洋丸(しょうようまる)が運行を開始しました。
コロナ禍ということもあり、私が現地に行けていませんでした。
運行を開始してから2年近く経ってやっと乗船しました。
以前、旭洋丸を採り上げました。
結論から先に述べるとバリアフリーの面では旭洋丸と同じです。
(船の重量は旭洋丸より4t軽いみたいですが…) 私は徒歩で乗船でしたが、乗船後、車両甲板まで下りるという不審者以外何者でもないのですが、車両甲板にあるエレベーターの写真を撮りたかったから。
写真は車両甲板にあるエレベーター乗り場のそばにあった車いす利用者用の駐車スペースです。
私が松山観光港で乗船した時は4階から乗り込みました。そして、客室である3階へは階段オンリーでした。
なので徒歩客であっても車いすの乗客は車両甲板から客室に行くことになります。 車両甲板階のエレベーター乗り場になります。
旭洋丸の時の写真を使いまわししているように見られそうですが、違います。(ちなみに使っているカメラも違います。)
客室である3階へ行くのですが、2階は今から思うと広島側の徒歩客の下船口だった気がします。
個人的には2階にも停止して、徒歩客と車の客と完全に分離した方が安全と思っています。 3階・客室階のエレベーター乗り場です。
エレベーターそのものの製造は旭洋丸と同様、MHI下関エンジニアリング製で4人乗りのものです。
(三菱造船が100%出資している会社ですが、船そのものは内海造船の製造です。)
造船会社も旭洋丸と同じです。
バリアフリー設備に関して公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けています。 3階のエレベーター乗り場のそばにある点字付き案内板です。
この案内板は旭洋丸の時には写真を出していませんでしたが存在してます。
そして、こちらが同じ3階にある売店のそばにある点字付き案内版になります。
比べていただくと良く分かりますが、エレベーター乗り場にある方は客室部分オンリーですが、こちらは船全体の案内になります。
車いすトイレは客室後方、客室からだと自動ドアを通ってすぐそばにトイレがあります。
スライド式のドアで開閉しやすいです。
ウォッシュレットやベビーベッドもあります。
エアタオルはコロナ対策の為なのかついていませんでした。 車いすの優先席です。旭洋丸の時の写真と違い、向かい合わせではないのですが向かい合わせの座席に人がいたので写せなかっただけで、こちらも仕様が同じです。
車いすの乗客がいなかったからいいようなものですが、車いすの客が来ても譲らなさそうなので、一般席の通路側に跳ね上げ式のひじ掛けにして移乗がしやすいものにしたらいいのではないかと思います。
先程の座席の前にあるのが車いすスペースとなるところです。
椅子が簡単に動かないようにしていますが、車いす利用者が来たら椅子が取れるようにできるのも旭洋丸と同じです。
固定装置が付いていますが、瀬戸内海という揺れの少ない海で航行する上に車いすトイレに行くことを考えると固定する機会は少なさそうです。 売店にあった車いす用の記載台があるのは評価できます。
何かを書く機会はなさそうですが筆談スペースにもなるのでバリアフリーの多様化に対応していると考えてもいいのではないかと思います。
これからいろんな会社がオリジナルのバリアフリー装置を世に出して良ければ他社に真似をされるようにしてほしいと思います。
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