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2022年7月26日

松山- 呉 -広島航路(翔洋丸)

Shoyomaru1 2020年8月1日、松山―呉―広島航路、石崎汽船の新造船翔洋丸(しょうようまる)が運行を開始しました。
 
コロナ禍ということもあり、私が現地に行けていませんでした。
 
運行を開始してから2年近く経ってやっと乗船しました。
 
以前、旭洋丸を採り上げました。
 
結論から先に述べるとバリアフリーの面では旭洋丸と同じです。
(船の重量は旭洋丸より4t軽いみたいですが…)
Shoyomaru2 私は徒歩で乗船でしたが、乗船後、車両甲板まで下りるという不審者以外何者でもないのですが、車両甲板にあるエレベーターの写真を撮りたかったから。
 
写真は車両甲板にあるエレベーター乗り場のそばにあった車いす利用者用の駐車スペースです。
 
私が松山観光港で乗船した時は4階から乗り込みました。そして、客室である3階へは階段オンリーでした。
なので徒歩客であっても車いすの乗客は車両甲板から客室に行くことになります。Shoyomaru3 車両甲板階のエレベーター乗り場になります。
 
旭洋丸の時の写真を使いまわししているように見られそうですが、違います。(ちなみに使っているカメラも違います。)
 
客室である3階へ行くのですが、2階は今から思うと広島側の徒歩客の下船口だった気がします。
個人的には2階にも停止して、徒歩客と車の客と完全に分離した方が安全と思っています。
Shoyomaru4 3階・客室階のエレベーター乗り場です。
 
エレベーターそのものの製造は旭洋丸と同様、MHI下関エンジニアリング製で4人乗りのものです。
(三菱造船が100%出資している会社ですが、船そのものは内海造船の製造です。)
 
造船会社も旭洋丸と同じです。
バリアフリー設備に関して公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けています。
Shoyomaru5 3階のエレベーター乗り場のそばにある点字付き案内板です。
 
この案内板は旭洋丸の時には写真を出していませんでしたが存在してます。



 
Shoyomaru7 そして、こちらが同じ3階にある売店のそばにある点字付き案内版になります。
 
比べていただくと良く分かりますが、エレベーター乗り場にある方は客室部分オンリーですが、こちらは船全体の案内になります。


 
Shoyomaru6 車いすトイレは客室後方、客室からだと自動ドアを通ってすぐそばにトイレがあります。
 
スライド式のドアで開閉しやすいです。
 
ウォッシュレットやベビーベッドもあります。
 
エアタオルはコロナ対策の為なのかついていませんでした。
Shoyomaru8 車いすの優先席です。旭洋丸の時の写真と違い、向かい合わせではないのですが向かい合わせの座席に人がいたので写せなかっただけで、こちらも仕様が同じです。
 
車いすの乗客がいなかったからいいようなものですが、車いすの客が来ても譲らなさそうなので、一般席の通路側に跳ね上げ式のひじ掛けにして移乗がしやすいものにしたらいいのではないかと思います。
 
Shoyomaru9 先程の座席の前にあるのが車いすスペースとなるところです。
 
椅子が簡単に動かないようにしていますが、車いす利用者が来たら椅子が取れるようにできるのも旭洋丸と同じです。
 
固定装置が付いていますが、瀬戸内海という揺れの少ない海で航行する上に車いすトイレに行くことを考えると固定する機会は少なさそうです。
Shoyomaru10 売店にあった車いす用の記載台があるのは評価できます。
 
何かを書く機会はなさそうですが筆談スペースにもなるのでバリアフリーの多様化に対応していると考えてもいいのではないかと思います。
 
これからいろんな会社がオリジナルのバリアフリー装置を世に出して良ければ他社に真似をされるようにしてほしいと思います。

2022年7月 6日

10年前と変わらず

おりんぴあどりーむせとで新岡山港で下船して、岡山駅行きのバスに乗車して天満屋バスセンターで降りました。

実は10年前も同じ方法で天満屋バスセンターで降りたことを思い出しました。
 
Temmayabc バスセンターの乗降口の柵です。
 
10年前と同じです。
10年前にも同じことを思っていました。

10年前に記事にしなかったのはまだまだスロープ付きのバスが少なかった時代だから。

しかし、今は岡山市内に限って言えば写真のバスの様にノンステップバスが多く走るようになり、バスの車両が進化しているのにバスセンターの方がバリアを解消していない。

この幅では車いすは通れない。
バスセンターそのものの構造でのりばとバスとの空間があり、乗客に不要な上り下りを強いられる。
岡山を代表するバスセンターなのだから早急にバリアフリー化に取り組んだ方がいいと思う。

2022年7月 5日

新岡山港-土庄港(小豆島)航路(おりんぴあどりーむせと)

Oympiadreamsetoa1 写真は土庄港から乗船し、新岡山港で下船した直後に撮影したおりんぴあどりーむせとです。
今から10年前におりんぴあどりーむを採り上げました。

おりんぴあどりーむは運行が少なくなったらしいのですが、今も現役で就航しています。
 
それは2019年に今回紹介する新造船、おりんぴあどりーむせとが就航されたからです。
 
少々遅いですが乗船することにしました。

土庄港から乗船した私は早速、船内のエレベーターに向かいました。
この船のエレベーターは1階の車両甲板から2階の客室までの間を上下します。
Oympiadreamsetoa2 車と同じところから乗船し、エレベーターにたどり着く前に車いす用駐車スペースを発見しました。
 
右舷側にエレベーターがあるのですが、新岡山港から乗船した場合、左側にエレベーターがあるようになっているので土庄港から乗用車でエレベーターを利用する特は乗船直前に乗用車の右側の座席に座ってもらった方がいいでしょう。
そして、エレベーターに向かいます。
Oympiadreamsetoa3エレベーターは6人乗りでMHI下関エンジニアリング製のものです。
 
10年前に紹介したおりんぴあどりーむは4人乗りでしたが、エレベーターが大型化しました。
 
この航路は共同運行している小豆島フェリーも含めてエレベーターが全便設置されていて乗客の方も知っているのかエレベーターを使う人が目立ったいました。
これには驚きました。
Oympiadreamsetoa4 2階客室に上がった私は早速、車いすトイレをチェック。
 
ベビーベッド、ウォシュレット、幼児用の補助便座、おむつ用のごみ箱と車いす利用者だけでなく、赤ちゃんのトイレにも問題ありません。

また、ドアの開閉も軽くて使いやすいです。

チャギントンが飾っているのは同系列の鉄道会社がチャギントン電車を運行しているからでしょう。
この船でも一部のチャギントンのグッズが船内売店で購入できます。
Oympiadreamsetoa8 その売店のそばにある点字付き案内板です。
 
点字付き案内板そのものの数が多いのは評価できます。
 
トイレのそばにもありますし、3階の客室にもありました。
しかし、エレベーターの昇降口にはなかったのは減点です。(客室入口にはありましたが。)
2階客室の船尾にエレベーターがあるので情報案内の類を多くする必要があるので客室中央部にエレベーターがあるとこういう情報案内の類の数が少なくても事足りるのにと思ってしまいます。
Oympiadreamsetoa6車いすスペースは客室入口を入ってすぐそばにあります。
 
好印象なのはエレベーターは右舷側にありますが、左舷側入口にも車いすスペースがあること。
 
目立たないですが、床面に固定装置の金具が取り付けられています。
 
Oympiadreamsetoa9 隣にはベンチタイプの座席があり、移動しやすいです。
 
もちろん、この座席も両側にあります。
 
ひじ掛けがちょっと頼りなさそうなのはデザイナーのせいでしょう。


 
Oympiadreamsetoa5 今回最も撮影に苦労したのがこちら。
 
足元が広く、車いすの方も移乗しやすい席です。
 
実際こちらの席は優先席になっているのですが、一般客が堂々と使っているので彼らが下船準備のためこの席を離れるまで写真を撮れませんでした。

窓が大きく車いすの方も瀬戸内海の多島美を眺められる構造になっています。
Oympiadreamsetoa10 先程は4名のボックスシートですが、こちらは2名用のシートです。
 
先程と同様、こちらも優先席ですが先客がいたのでこちらの撮影も下船間近でした。

ちなみにこれらの座席も船の両側に設置されていて、売店にも近い場所になっています。
売店が近いと車いす利用者に何かあった時でも駆けつけやすいというのも理由のひとつでしょう。
そのせいなのか分かりませんがOympiadreamsetoa7船内売店のそばに車いすも用意されています。
 
おりんぴあどりーむが登場した時はすごいと感じましたが私がわがままになったのか時代が変わったのか今となっては旧型になってしまっています。
 
そういう意味では時代に適合したフェリーが新造されたことを評価したいですし、旧型船も最悪でも第2の人生を新天地でバリアフリー船として活躍してほしいと思います。

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