新岡山港-土庄港(小豆島)航路(おりんぴあどりーむせと)
写真は土庄港から乗船し、新岡山港で下船した直後に撮影したおりんぴあどりーむせとです。
今から10年前におりんぴあどりーむを採り上げました。
おりんぴあどりーむは運行が少なくなったらしいのですが、今も現役で就航しています。
それは2019年に今回紹介する新造船、おりんぴあどりーむせとが就航されたからです。
少々遅いですが乗船することにしました。
土庄港から乗船した私は早速、船内のエレベーターに向かいました。
この船のエレベーターは1階の車両甲板から2階の客室までの間を上下します。
車と同じところから乗船し、エレベーターにたどり着く前に車いす用駐車スペースを発見しました。
右舷側にエレベーターがあるのですが、新岡山港から乗船した場合、左側にエレベーターがあるようになっているので土庄港から乗用車でエレベーターを利用する特は乗船直前に乗用車の右側の座席に座ってもらった方がいいでしょう。
そして、エレベーターに向かいます。
エレベーターは6人乗りでMHI下関エンジニアリング製のものです。
10年前に紹介したおりんぴあどりーむは4人乗りでしたが、エレベーターが大型化しました。
この航路は共同運行している小豆島フェリーも含めてエレベーターが全便設置されていて乗客の方も知っているのかエレベーターを使う人が目立ったいました。
これには驚きました。
2階客室に上がった私は早速、車いすトイレをチェック。
ベビーベッド、ウォシュレット、幼児用の補助便座、おむつ用のごみ箱と車いす利用者だけでなく、赤ちゃんのトイレにも問題ありません。
また、ドアの開閉も軽くて使いやすいです。
チャギントンが飾っているのは同系列の鉄道会社がチャギントン電車を運行しているからでしょう。
この船でも一部のチャギントンのグッズが船内売店で購入できます。
その売店のそばにある点字付き案内板です。
点字付き案内板そのものの数が多いのは評価できます。
トイレのそばにもありますし、3階の客室にもありました。
しかし、エレベーターの昇降口にはなかったのは減点です。(客室入口にはありましたが。)
2階客室の船尾にエレベーターがあるので情報案内の類を多くする必要があるので客室中央部にエレベーターがあるとこういう情報案内の類の数が少なくても事足りるのにと思ってしまいます。
車いすスペースは客室入口を入ってすぐそばにあります。
好印象なのはエレベーターは右舷側にありますが、左舷側入口にも車いすスペースがあること。
目立たないですが、床面に固定装置の金具が取り付けられています。
隣にはベンチタイプの座席があり、移動しやすいです。
もちろん、この座席も両側にあります。
ひじ掛けがちょっと頼りなさそうなのはデザイナーのせいでしょう。
今回最も撮影に苦労したのがこちら。
足元が広く、車いすの方も移乗しやすい席です。
実際こちらの席は優先席になっているのですが、一般客が堂々と使っているので彼らが下船準備のためこの席を離れるまで写真を撮れませんでした。
窓が大きく車いすの方も瀬戸内海の多島美を眺められる構造になっています。
先程は4名のボックスシートですが、こちらは2名用のシートです。
先程と同様、こちらも優先席ですが先客がいたのでこちらの撮影も下船間近でした。
ちなみにこれらの座席も船の両側に設置されていて、売店にも近い場所になっています。
売店が近いと車いす利用者に何かあった時でも駆けつけやすいというのも理由のひとつでしょう。
そのせいなのか分かりませんが船内売店のそばに車いすも用意されています。
おりんぴあどりーむが登場した時はすごいと感じましたが私がわがままになったのか時代が変わったのか今となっては旧型になってしまっています。
そういう意味では時代に適合したフェリーが新造されたことを評価したいですし、旧型船も最悪でも第2の人生を新天地でバリアフリー船として活躍してほしいと思います。
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