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2022年10月22日

「スマホでインターホン」システム

2022年10月19日の阪神電鉄のニュースリリースで「スマホでインターホン」システムの実証実験を開始するということで気になりました。
 
YAMAHAのSound UDの技術を使い、スマホを使った業務用のインターホンサービスサービスで、従来の配線によるインターホンだと設置費用がかかるデメリットがあったのにこの技術を使えば案内係が遠隔で応対するので利用者が見込めないところでも設置できるメリットがあるということなので、関心を持ちました。
 
Smtinterphone1 実証実験先である阪神野田駅に行ってきました。
 
これがSound UDトリガーボード(以下、「トリガーボード」と言います。)で、トリガーボードにスマホをタッチするとスマホにあるNFC機能でサービスにつながるのですが、iPhoneだと反応するのですが、アンドロイドだと反応しにくい。
 
仕方なくQRコードで読み取ってサービスを開始させました。
YAMAHAのニュースリリースではトリガーボードの位置が分からない視覚障害者に音声案内付近でおもてなしガイドアプリを立ち上げたらサービスにつながることが書かれていますが、音声案内自体なかったので視覚障害者がトリガーボードにたどり着けません。
Smtinterphone4 先程は野田駅の改札外ですが、こちらは待合室の中です。
 
電車の音で声がかき消されることを想定して待合室の中だと思うのですが、まさか待合室の中に設置しているとは思わないです。
 
そして、実際に使ってみました。
Smtinterphone2 係員もすぐに対応できたらいいのですが、利用者が多いと待たされます。
 
多くの利用者が望めないところだと問題はなさそうですが、利用者が多いと係員が出る前に電車が来るので何のためのインターホンか分からなくなります。
 
ちなみに私は係員を呼びだすもカメラとマイクが使えない状態が災いして文字入力で係員と連絡をしようと思ったら係員に切られて案内してもらえませんでした。
 
これは初めてでもストレスなく使えないと利用されないと思います。

特に文字入力なんて文字打ちのスピードなんて個人差が大きいので係員がしびれを切らしていては話になりません。
これはシステム云々ではなく運用の問題であるとは思いますが…
Smtinterphone3 ついでに運用の問題と言えばインターホンで係員に呼び出す前段階で遅延情報の画面があったのでタップしたら、「遅延情報については阪神電車のホームページもしくは阪神アプリにてご確認ください。」の文字が。
 
正直言って不親切極まりない。
せめて遅延情報が載っているホームページにリンクできるようにしてほしい。
 
いろんな場所で設置できるということは場所によって案内方法が違います。
例えば待合室からトイレに行くルートと改札外からトイレに行くルートは違います。「改札の中にあります」ではなく、「30m先にある階段を下りて下りたところの右手にある」とか「改札を入り20m先の左手にある」とか案内方法を細かく設定できます。そのメリットを無視するようではせっかくの技術を使うだけの価値がありません。


2022年10月12日

アリサアカン

私が大和西大寺駅で電車を乗り換えたときの話。
2階の改札内に変わったものが置いてあったので、見てみるとARISA(アリサ)というAIを利用した案内ロボットでした。
 
どんなものか関心があったので行ってみると案内の中にバリアフリーという項目がありました。
 
トイレについて聞くとオストメイト対応の車いすトイレがあるという回答でした。
音声認識をするのでこのトイレについて聞いてみました。
 
「ユニバーサルベッドありますか?」
 
そうしたらこともあろうかこのAIロボット
「ユニバへのルートは西九条で乗り換えてください。西九条駅までの経路を確認しますか?」と言ってきた。

Arisa

 
「は?」
である。
トイレの質問をしているのにユニバへの経路案内を始めた。
此花区出身の私に西九条までの経路案内なんて不要もいいところです。
何なら近鉄の駅員よりも西九条駅の構造を知っています。
 
あまりにもAIロボットのポンコツぶりに幻滅しました。
西大寺から電車に乗った時に調べたら、ARISAはアルゼゲーミングテクノロジーズの製品で西大寺駅には2年前からいてるようです。
今まで私が気が付かなかったのも変な話ですが、とにかく2年前にできたものに今更感がありますがポンコツAIに苛立ちました。

実際の人間に同様の質問をしたってこんなヘンテコな回答をしません。
たとえ、入社初日に現場に立たされて質問をされてもです。
当人が知らなければ「不勉強で申し訳ありませんがユニバーサルベッドのことを分かりませんのでお答えできません。」と回答するか、少々お待ちくださいと言って知っている人に尋ねることをしているでしょう。
(冒頭の質問に対する解答は「大和西大寺駅の車いすトイレにはユニバーサルベッドはない」が正解。)
 
ちなみにARISAはARUZE Robotics Interactive Solutions Andoroidの頭文字だそう。
私の中ではアリサはアカンになってしまいました。
 
私のブログにはAIロボットをディスっている文章しかありませんが、こう見えてもAIロボットに対して期待をしているのです。
人間には得意分野と不得意分野があり、同じ事柄でも物覚えがいい人がある一方で物覚えの悪い方もいます。それは仕方のないことです。
しかし、物の案内で個人差があれば利用者が困るわけですし、AIが学習をすれば同じ情報を他のAIロボットに共有すれば個体差はありません。
 
実物の人間だと労働条件が絡みますが、いつでも情報を訊きたい利用者からすればAIロボットでいつでも情報を訊ける環境になるのはありがたいと思います。
 
いろいろな事情でインターネット端末を扱えない人にとってAIロボットが活躍するのは情報格差を埋められるのではないかと期待しているのです。
それなのに今のAIロボットが想像を絶するほど役立たずなので嘆いています。
私の嘆きが将来、無くなることを望みます。

2022年10月11日

南海尾崎駅

Nk37ozaki1 2022年9月28日に南海尾崎駅東口に改札階(2階)までのエレベーターが完成、供用を開始しました。
 
既に改札階からホーム階まで(上下線とも)および西口から改札階までのエレベーターは設置していてますので今回のエレベーター設置が無くてもバリアフリー駅であるのですが、今回の東口に減れベーターができたことによって「バリアフリーの質」が向上したと言えます。
今回、尾崎駅について初めて公開するので既設分も含めて紹介したいと思います。
Nk37ozaki2和歌山市方面行ホーム(1・2番ホーム)のエレベーターになります。
 
こちらは日立製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
8両編成の場合、後ろから2両目の一番なんば寄りのドアが最寄のドアになります。
それ以外は車掌の前のドアが最寄のドアになります。
だから特急サザンに乗車した場合、自由席車両の方がエレベーターに近いです。
ちなみに6・8両編成の場合は先頭車両の前の3つのドアと8両編成の場合のみ車掌の前のドアはホームに屋根がないところに停まります。
Nk37ozaki3 なんば方面行ホーム(3・4番ホーム)のエレベーターになります。
 
こちらも日立製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
 
8・6両編成の場合、前から3両目の1番後ろのドアと前から4両目の1番前のドアが最寄のドアになりますが、どちらにしてもホーム幅が狭いところになりますので車いすの利用者の方は前から3両目の前から2番目がお勧めです。
4両編成(4ドア)の場合、先頭車両の1番後ろのドアと前から2両目の前のドアが最寄のドアになりますが、先程と同様、個人的には先頭車両の前から2番目のドアがお勧めです。
4両編成(2ドア)の場合、前から2両目の前のドアが最寄のドアになりますが、先頭車両の後ろのドアと前から2両目の両方のドアはホーム幅が狭いので先頭車両の前のドアがお勧めになります。
 
改札を出て左に曲がると西口で右に曲がると東口になります。
Nk37ozaki4まず、既設分である西口から紹介したいと思います。
 
改札階から地上階に下りたところがこちらになります。
 
このエレベーターも日立製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
 
このエレベーターを降りて階段で下りたところまで通路があり、そこまで進んで出ることができます。
Nk37ozaki6 そして、エレベーターを下りて左手にあったのがこの駅の車いすトイレです。
 
後述しますが、改札内に車いすトイレができたのに伴い、閉鎖したようです。
もったいない気がしますが、管理する方としたら改札階(=駅員がいる場所)に管理するものがあった方が管理しやすいのでしょう。駅員の省力化の傾向なのでできるだけ管理範囲を狭くしたいのでしょう。
そして、通路をNk37ozaki5進んで階段との合流地点の出口に向かって左手にあるのが点字付き案内板です。
 
将来は分かりませんが、投稿時点ではこの駅で点字付きの案内板があるのはここと改札外にあり、改札口に向かってすぐ左に設置されています。
 
個人的には改札に向かって右側にあるきっぷ売り場のそばがいいと思ったのですが、東口にないことを考えると妥当なのかなとも思います。
Nk37ozaki7 今度は改札から東口に進みます。
 
これが今回新設されたエレベーターになります。
 
こちらも日立製の11人乗りのエレベータですが、既設分と違い、90度に曲がって通り抜けるタイプです。
 
このタイプの欠点はシニアカーは種類によっては通り抜けられないことがあるということです。補助を出した阪南市もこの点に気が付かなかったのかと思います。
とは言え、東口にエレベーターができたことはバリアフリーの質が向上したのはただ単にエレベーターができたことだけでなく、阪南市役所や阪南市民病院・阪南市立文化センター(文化ホール・図書館)と言った市民が利用する公共物が東口にあるだけでなく、バス乗り場も東口にあり、乗り換えする時に大きく迂回をしなくてもいい点です。(ただしタクシー乗り場は西口にあります。)
 
阪南市には尾崎駅の他に鳥取ノ荘・箱作の2駅があり、両駅から尾崎駅に所用の為に訪れることもあるので市民サービスの為に東口にエレベーターを設置したのは有意義だと思います。

2022年10月10日

グラバースカイロード

昔、車いすの方とグラバー園に行ったことがあります。
当時は長崎駅からリフト付きキャブでグラバー園まで行ってグラバー園で車いす介助をしました。
Gloverskyrd1 それから10数年後、グラバースカイロードと言うものがあると聞きました。
長崎に行って確かめたかったもののひとつでした。
 
路面電車で大浦天主堂のひとつ先の石橋まで行き、矢印に従って進むと乗り場がありました。
 
ただ、乗り場の手前に短いながらも急な坂道があるので自力で車いすを漕いでいる方にはハードルが高いです。
Gloverskyrd2 1階の乗り場です。
 
エレベーターの入口みたいと思われるかもしれません。
 
ずばり、エレベーターです。
斜行エレベーターですが。
 
そして、このエレベーターのすごいところは住民だけとか施設に設置しているというわけではないところ。
Gloverskyrd3 とは言え、地域住民の為の物であって観光客は住民の利用に配慮してほしいという旨の貼り紙があります。
 
長崎は坂の街で有名で、住民も坂の上の住宅地に住んでいるケースは珍しくないです。
 
不便を解消するためにこの斜行エレベーターがあります。
だからビルのエレベーターの様に5停止します。
住民は都合のいい高さに該当する階で乗降できます。
ちなみにグラバー園へは最上階である5階まで行きます。
Gloverskyrd4 5階の乗り場にあるエレベーターの現在地を示すものになっています。
 
普通のエレベーターだと真上と真下を示しますが、斜行エレベーターですので左斜め上と右斜め下を示しています。
 
ちなみにこのエレベーターは三菱製の17人乗りの普通のエレベーターになっています。
Gloverskyrd5 5階のエレベーター乗り場です。
 
グラバー園へはこのエレベーターとは別の斜行ではない普通のエレベーターに乗り換えです。
真隣にあるわけではなく、少々離れたところにあるのですが、道なりに進むとエレベーターがあるので初めて行く場合でも迷うことはないかと思います。
 
言うまでもないですが、このフロアが最寄の高さに該当する住民もいます。
Gloverskyrd6 そして、普通のエレベーターは3停止タイプで、斜行エレベーターでの5階と同じ高さですが、エレベーター自体が違うのでこちらのエレベーターは1階と表示されています。
 
そして、グラバー園は3階になります。
 
エレベーターは三菱製の普通のエレベーターになります。
もちろん、こちらのエレベーターの2階は住民が利用するものになっています。
Gloverskyrd7エレベーターを乗り継いで最上階まで上がるとこんな景色が見られます。
 
展望台からの眺めの様に長崎の市街地が見られますが、エレベーターは住民でなくても無料でりようできます。



 
Gloverskyrd8 ここまでくるとグラバー園はすぐです。
 
エレベーターとグラバー園入口を結ぶ橋を通るだけです。
 
橋の奥に見えている建物が入場ゲートです。


 
Gloverskyrd9 こちらがグラバー園の第2ゲートです。
 
第1ゲートはよく観光客が利用するゲートで第1ゲートからこの辺りまで上り勾配ですがこちらから入ると下り勾配で観光ができます。そして第1ゲートの方の出口で出ると上りが少ないため楽に移動ができます。
(第1ゲートから入った場合、ムービングウォークがありますが、上り坂が全くない訳ではありません。)
観光と地域住民の両者の為にあるエレベーターという存在が素晴らしいと感じています。

2022年10月 9日

長崎の低床の路面電車

長崎にバリアフリー化された路面電車が走っているのは聞いたことがあったので今回その車両に乗ってみたいと思っていましたが、なかなか走っているのを見かけませんでした。
Nagasakitram1 諦めようとしたときバリアフリー車が来ました。
バリアフリー車両が来たことで行先を変更してバリアフリー車両に乗車することにしました。
 
こういう時、一日乗車券があるとお金を気にしなくてもいいので助かります。
 
できるだけ空いている区間に乗車して、写真に収めたいと考えた私は終点まで行って、折り返しの電車を撮影。
後で調べたら、5000形車両というそうです。
3両1組の連接車で中間車は前後の車両よりも少し短いです。
Nagasakitram2 そして、中間の車両から乗り込み、一般の方は前のドアから降り、車いすの方は中間車両で降ります。
 
車いすでの乗降位置は電停のホームに車いすマークがあります。
(写真の場合、少しずれていますが…)
 
電停のホームと車両の床面とほぼ面一になっているので乗降しやすいうえ、電車とホームとの間の隙間も車両側のスロープを広げると隙間が埋まります。
Nagasakitram3 しかも、渡し板も設置しています。
 
ただ、これだけ出しにくいようにしたら乗降に時間がかかりそうでワンマン運転なのでもっとスムーズに取り出しやすくした方がいいと思うのは私だけでしょうか?
 
連接車なのが隣の車両とのつなぎ目で分かっていただけるかと思います。
 
Nagasakitram4そして、車いすスペースになる部分です。
 
座席が跳ね上げ式で車いす利用者が乗車したら座席を跳ね上げます。
 
残念ながら私が乗車した時は車いす利用者がいませんでした。

 
Nagasakitram5 先頭車両の座席は固定式の向かい合わせの座席が並んでいます。
 
これは他都市のバリアフリーの路面電車も同様です。




 
Nagasakitram6 そして、私が長崎で今回、最後に乗車した路面電車がこちら。
 
6000形というらしく、運行を始めて半年ちょっと(本記事投稿時)の新車で、低床車で連接車でなく単車でロングシートで運用するのは世界初ですが、乗客からすればロングシートとか単車でなくてもいいので世界初というのはあまり驚きません。
強いて言うなら導入費用が安くなれば普及してくれると期待するばかりです。
ちなみに長崎駅前で下車した時に撮りました。
Nagasakitram7電車の乗降口の写真です。
 
こちらも車両側にスロープがあり、さらに渡し板もあります。
 
もちろん、段差がありません。


 
Nagasakitram8 車いすスペースになる部分です。
 
車いすスペースこそ段差がないのですが、他のロングシートの座席は段差があります。
 
個人的には足の悪い方がこの座席を利用するのに1段上がるのが辛く感じる人もいるのではないかと思います。

車輪の関係で必然的に段差が生じるのでしょうが、これなら連接車の方が中間車両が段差のない座席がある分いいのかなとも思います。
Nagasakitram9 床面の三角形は下り勾配を示して転倒防止なのでしょう。
 
ただ、その意味が分かってもらえないと三角形の意味がないと思うので情報発信してほしいです。
 
この記事の冒頭に述べましたが、低床車両を見なかったので運行本数そのものが少ないのではないかと思います。
しかし、少ないなりにソフト面でカバーしているのがドコネ(バリアフリー車両運行情報提供サービス)と思います。
バリアフリー車両が来ているかどうかで待つか諦めるか判断できます。
この取り組みはバス会社でもできることなので先進的事例として発信してほしいです。

2022年10月 8日

エレベーターが付いた長崎駅前電停

27nagasakistation1 JR長崎駅から駅前の歩道橋を通って路面電車の電停に行った時のこと。
(注・電停は国道上の安全地帯にあり、歩道橋で上り下りをしないと路面電車に乗れません。)
 
昔はなかったエレベーターがあったのでエレベーターに乗って電停に行きました。
 
そして、何事もなく地元に戻ったのですが、長崎県のHPを見たら、令和4年9月20日の午前5時に供用を開始したということでした。
 
西九州新幹線が開業したのが同じ年の8月23日。
つまり、新幹線開業に合わせてエレベーターが設置されたということになります。
 
27nagasakistation4JR長崎駅から路面電車の電停までエレベーターでアクセスできるわけですが、まず、JR長崎駅のそばにあるアミュプラザ長崎の館内のエレベーターか写真のアミュプラザ長崎のそばにあるエレベーターで2階に上がります。
 
ちなみにこのエレベーターは三菱製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
 
次に歩道橋を歩きますが、そのまままっすぐ進んだら電停に行くのが階段しかないのですぐに左に曲がり、突き当りを右に曲がります。
投稿時、まだ、工事箇所がありますが通れます。
そして、左側にエレベーターがあります。
27nagasakistation2 2基ありますが、さらに両側にエレベーターがあり、右側が1系統崇福寺行き・3系統蛍茶屋行きとあります。
大浦天主堂・グラバー園・新地中華街・出島へは1系統(大浦天主堂・グラバー園へは途中の新地中華街電停で石橋行きに乗り換え)、長崎市役所・めがね橋へは3系統に乗車します。
 
長崎駅前電停は同じ方向でも1系統と3系統で乗車位置が異なり、エレベーターを降りて手前が1系統、奥が3系統の乗り場になります。
そして、27nagasakistation3左側が1・3系統赤迫行きと表示されています。
 
長崎駅前電停から1系統も3系統も赤迫まで同じ路線を走るのですが、赤迫なんて地元の人間でないと知らない地名だと思うので、不親切だと感じます。
 
ちなみに浦上天主堂とか平和公園・長崎大学(文教キャンパス)に行く時にこちらの乗り場になります。
エレベーターは三菱製の11人乗りのエレベーターですが、90度に曲がって通り抜けるタイプのエレベーターになります。
JRの駅前は整備工事がまだ終わっていないので(投稿時)、全員歩きにくいですが、整備終了後、歩きやすくなるものと思います。

2022年10月 6日

西九州新幹線長崎駅

Nagasakinishikyushushinkansen1 2022年9月23日に西九州新幹線武雄温泉―長崎間が開業しました。
 
折角長崎に行ってきたので長崎駅のバリアフリーチェックを行ってきました。
 
駅前は工事箇所があり、駅前から駅への移動はまだまだ大変ですが駅構内自体は将来のホーム延長以外は完成している印象でした。
 
在来線特急から長崎駅にはかもめの終着駅ということもあり、かもめという単語をこの駅で見かけます。
 
写真は長崎駅かもめ口と言い、メインの出入口になります。
(ちなみに反対側の出入口は稲佐口と言います。)
駅構内にあるショッピングセンターは長崎街道かもめ市場だし、もちろん、発車する特急はかもめです。
Nagasakinishikyushushinkansen3 1階(改札階)の階段の昇降口とエレベーター乗り場です。
 

改札階から新幹線乗り場のある2階へは階段、エレベータ、エスカレーターが各1基づつあります。

 
恐らく、将来8両編成で運行することになっても変わらないでしょう。
階段の位置はは中2階でエレベーターの支柱の後方に変わります。
また、エスカレーターは階段・エレベーターのある方向の真反対にあります。
Nagasakinishikyushushinkansen2 2階のエレベーターのりばです。
 
写真は13・14番のりばの物ですが、11・12番線にあるホームも同じ位置にあります。
 
長崎は三菱の企業城下町というイメージがあり、実際、市内各所にあるエレベーターは三菱製が多かったのですがこの駅はフジテック製の15人乗りの通り抜けタイプのエレベーターです。
(ちなみに在来線は三菱製の11人乗りのエレベーターです。)
2号車の武雄温泉寄りのドア(長崎行きに乗車した場合、後方のドア。以下同様。)が最寄のドアになります。
Nagasakinishikyushushinkansen5バリアフリーとは関係がありませんが、階段は1号車の武雄温泉寄りが最寄のドアになります。
 
そして、1号車の前方に2両分のホームがあらかた出来上がっています。
 
あらかたというのはホーム柵の線路側の部分が何もない状態ということです。西九州新幹線が全通して8両編成で運転をする時にホームの延伸とそれに合わせて開閉式ホーム柵を設置するのでしょう。
Nagasakinishikyushushinkansen6 エスカレーターは4号車の武雄温泉寄りにあります。
 
自由席側についているのは座席定員が多いのと階段の様に途中で位置を変えられないからでしょう。
 
同じ位置に上り・下りのエスカレータがあります。
 
どちらのホームも同じで2階のエスカレータの乗り場から見て向かって左が上りで右が下りエスカレーターになります。
Nagasakinishikyushushinkansen4 待合室は3号車の前後のドアの間にあります。
 
車いすスペースが3号車の武雄温泉寄りにあるのですが、昇降設備の配置から見ると妥当かと思います。
 
ホーム幅は6号車の武雄温泉側のドア付近だと1号車あたりの半分ぐらいしかないので仕方がない部分もありますが…

ただ、ホーム柵を設置しているので、将来、8両編成の列車が走ったとしても車いすスペースのある車両の停車位置は変わらないものと思われるので、エレベーターの位置と待合室の位置は逆の方が良かったのではと思います。

Nagasakinishikyushushinkansen7 トイレは1階のエレベーター乗り場に挟まれたところに設置されています。
 
車いすトイレも男女どちらから入ってもたどり着けます。
車いすトイレは2ヶ所あります。
配置が違うけれど、設備面は同じでした。
(本当は配置が違うと使い勝手も違うのですが…これはいつか説明をしないといけないと思っています。)
Nagasakinishikyushushinkansen8 個室に入ると広いと感じたのが第一印象。
 
後述しますが、カーテンの左にはユニバーサルベッドがあります。
 
ウォシュレット機能も付いていて、ウォシュレットの操作盤の上にトイレ内の音声案内があるのですが、個室が広いのでこの音声案内にたどりつく前に配置が分かるか物に当たっているかどちらかで、入口附近にあるのがいいのではないかと思います。インターホンのボタンと場所も近いですし。
Nagasakinishikyushushinkansen9
先程の個室の隣の個室のユニバーサルベッドとチェンジングボードです。
 
この個室はドアの開閉のボタンが特徴があり、ボタンにも点字があり、さらに開けると閉めるを表す記号で触っても分かるようになっています。
 
ただ単にボタン式の開閉ボタンは珍しくないですが、点字まであるのは珍しく評価すべき点だと思います。
Nagasakinishikyushushinkansen10 オストメイト装置です。
 
蛇口の部分がホース状になるタイプです。
まだまだホース状に伸ばせるというのを知らないのか仕舞いきれないのを見たことがありません。ベビーベッドを倒したまま元に戻さないのはよく見ますが。
 
私が見落ちしたのか完全に完成してからの設置なのか分かりませんが点字付き構内案内図を見つけられませんでした。
また長崎に行きたいと思います。

2022年10月 4日

西九州新幹線かもめ

Shinkansenkamome1

2022年9月23日に西九州新幹線が開業しました。
 
写真は長崎に到着する新幹線かもめです。
新幹線長崎駅は2面4線の駅で、写真は12番線に到着する新幹線を13番ホームから撮影している図になります。
 
新幹線長崎駅については後日、別記事で書こうと思います。

 
開業10日目だったこともあり、新幹線を見に来ている方が多かったです。
現在、Shinkansenkamome2西九州新幹線かもめは6両編成で長崎に向かって先頭車が1号車で6両編成で運転しています。1号車から3号車までが指定席で、4号車以降が自由席になっています。
 

そして、3号車の武雄温泉寄りに車いすスペース並びに多目的室になっています。

多目的室は施錠されていますので利用対象外である私しかいないので入室できませんでした。
西九州新幹線も九州新幹線みずほ・さくらと同様、指定席は1列2席+2席の4席で、自由席は1列3席+2席の5席と指定席と自由席と座席配列が違います。
また、グリーン車はありません。新八代から鹿児島中央間に先行開業していたつばめもグリーン車が無いのと同じ理由でしょう。
Shinkansenkamome3 ただ、車いすスペースに関して言うと今までのスペースの数では少ないと判断されたのか、車いすスペースの数が増えました。
 
写真はA席だけに座席があります。



 
Shinkansenkamome4 今までだとB席だけが車いすスペースであとは座席でしたが、かもめは反対側のC・D席も車いすスペースになっています。
 
車いすスペースしかないということはずっと車いすに座ったままということになるわけですが、そういう需要があると判断したのでしょう。

特に今の西九州新幹線は乗車時間が最大でも1時間もないので移乗するのが億劫なのかもしれませんが、乗車時間の長い東海道新幹線の新型車両で、D・E席も車いすスペースにした列車も運転していることから時代の流れなのかもしれません。

Shinkansenkamome5

ちなみに自由席はこんな感じです。








Shinkansenkamome6

車いすトイレも当然、3号車にあります。

ウォシュレット機能もあります。

 

座った状態で左手にあるのが手洗いです。

Shinkansenkamome7
ベビーキープとチェンジングボードです。

Shinkansenkamome8
オストメイト装置です。

一応、手洗いではないと表示はしてありますがこちらの方が手洗いらしく見えるので、何らかの工夫が必要かもしれません。

オストメイト装置の右側に映っているのがベビーベッドで、左側に映っているのがドアの開閉ボタンです。

列車の車いすトイレにしては広い方だけど、それでも、決して広いとは言えない限られたスペースの中でいろいろ機能を揃えていると思います。

後はボタンの押し間違いを防ぐ為にボタンの色を工夫するとかピクトグラムを明確にするとか業界団体で統一させてどこで使っても間違いないように周知させるのが大事かと考えます。

Shinkansenkamome9 トイレ内にはしっかりとした手洗いはないので通路にある洗面台を使うことになるのですが、車いすの高さに合わせた物がないためこどもが使うことも想定して低めの洗面台があればと思います。




新しくできるものだからこそ、未来を見据えて作るべきです。
とは言え、総じて良く仕上がっているという印象でした。

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