長崎の低床の路面電車
長崎にバリアフリー化された路面電車が走っているのは聞いたことがあったので今回その車両に乗ってみたいと思っていましたが、なかなか走っているのを見かけませんでした。 諦めようとしたときバリアフリー車が来ました。
バリアフリー車両が来たことで行先を変更してバリアフリー車両に乗車することにしました。
こういう時、一日乗車券があるとお金を気にしなくてもいいので助かります。
できるだけ空いている区間に乗車して、写真に収めたいと考えた私は終点まで行って、折り返しの電車を撮影。
後で調べたら、5000形車両というそうです。
3両1組の連接車で中間車は前後の車両よりも少し短いです。 そして、中間の車両から乗り込み、一般の方は前のドアから降り、車いすの方は中間車両で降ります。
車いすでの乗降位置は電停のホームに車いすマークがあります。
(写真の場合、少しずれていますが…)
電停のホームと車両の床面とほぼ面一になっているので乗降しやすいうえ、電車とホームとの間の隙間も車両側のスロープを広げると隙間が埋まります。 しかも、渡し板も設置しています。
ただ、これだけ出しにくいようにしたら乗降に時間がかかりそうでワンマン運転なのでもっとスムーズに取り出しやすくした方がいいと思うのは私だけでしょうか?
連接車なのが隣の車両とのつなぎ目で分かっていただけるかと思います。
そして、車いすスペースになる部分です。
座席が跳ね上げ式で車いす利用者が乗車したら座席を跳ね上げます。
残念ながら私が乗車した時は車いす利用者がいませんでした。
先頭車両の座席は固定式の向かい合わせの座席が並んでいます。
これは他都市のバリアフリーの路面電車も同様です。
そして、私が長崎で今回、最後に乗車した路面電車がこちら。
6000形というらしく、運行を始めて半年ちょっと(本記事投稿時)の新車で、低床車で連接車でなく単車でロングシートで運用するのは世界初ですが、乗客からすればロングシートとか単車でなくてもいいので世界初というのはあまり驚きません。
強いて言うなら導入費用が安くなれば普及してくれると期待するばかりです。
ちなみに長崎駅前で下車した時に撮りました。電車の乗降口の写真です。
こちらも車両側にスロープがあり、さらに渡し板もあります。
もちろん、段差がありません。
車いすスペースになる部分です。
車いすスペースこそ段差がないのですが、他のロングシートの座席は段差があります。
個人的には足の悪い方がこの座席を利用するのに1段上がるのが辛く感じる人もいるのではないかと思います。
車輪の関係で必然的に段差が生じるのでしょうが、これなら連接車の方が中間車両が段差のない座席がある分いいのかなとも思います。 床面の三角形は下り勾配を示して転倒防止なのでしょう。
ただ、その意味が分かってもらえないと三角形の意味がないと思うので情報発信してほしいです。
この記事の冒頭に述べましたが、低床車両を見なかったので運行本数そのものが少ないのではないかと思います。
しかし、少ないなりにソフト面でカバーしているのがドコネ(バリアフリー車両運行情報提供サービス)と思います。
バリアフリー車両が来ているかどうかで待つか諦めるか判断できます。
この取り組みはバス会社でもできることなので先進的事例として発信してほしいです。
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