グラバースカイロード
昔、車いすの方とグラバー園に行ったことがあります。
当時は長崎駅からリフト付きキャブでグラバー園まで行ってグラバー園で車いす介助をしました。 それから10数年後、グラバースカイロードと言うものがあると聞きました。
長崎に行って確かめたかったもののひとつでした。
路面電車で大浦天主堂のひとつ先の石橋まで行き、矢印に従って進むと乗り場がありました。
ただ、乗り場の手前に短いながらも急な坂道があるので自力で車いすを漕いでいる方にはハードルが高いです。 1階の乗り場です。
エレベーターの入口みたいと思われるかもしれません。
ずばり、エレベーターです。
斜行エレベーターですが。
そして、このエレベーターのすごいところは住民だけとか施設に設置しているというわけではないところ。 とは言え、地域住民の為の物であって観光客は住民の利用に配慮してほしいという旨の貼り紙があります。
長崎は坂の街で有名で、住民も坂の上の住宅地に住んでいるケースは珍しくないです。
不便を解消するためにこの斜行エレベーターがあります。
だからビルのエレベーターの様に5停止します。
住民は都合のいい高さに該当する階で乗降できます。
ちなみにグラバー園へは最上階である5階まで行きます。 5階の乗り場にあるエレベーターの現在地を示すものになっています。
普通のエレベーターだと真上と真下を示しますが、斜行エレベーターですので左斜め上と右斜め下を示しています。
ちなみにこのエレベーターは三菱製の17人乗りの普通のエレベーターになっています。 5階のエレベーター乗り場です。
グラバー園へはこのエレベーターとは別の斜行ではない普通のエレベーターに乗り換えです。
真隣にあるわけではなく、少々離れたところにあるのですが、道なりに進むとエレベーターがあるので初めて行く場合でも迷うことはないかと思います。
言うまでもないですが、このフロアが最寄の高さに該当する住民もいます。 そして、普通のエレベーターは3停止タイプで、斜行エレベーターでの5階と同じ高さですが、エレベーター自体が違うのでこちらのエレベーターは1階と表示されています。
そして、グラバー園は3階になります。
エレベーターは三菱製の普通のエレベーターになります。
もちろん、こちらのエレベーターの2階は住民が利用するものになっています。エレベーターを乗り継いで最上階まで上がるとこんな景色が見られます。
展望台からの眺めの様に長崎の市街地が見られますが、エレベーターは住民でなくても無料でりようできます。
ここまでくるとグラバー園はすぐです。
エレベーターとグラバー園入口を結ぶ橋を通るだけです。
橋の奥に見えている建物が入場ゲートです。
こちらがグラバー園の第2ゲートです。
第1ゲートはよく観光客が利用するゲートで第1ゲートからこの辺りまで上り勾配ですがこちらから入ると下り勾配で観光ができます。そして第1ゲートの方の出口で出ると上りが少ないため楽に移動ができます。
(第1ゲートから入った場合、ムービングウォークがありますが、上り坂が全くない訳ではありません。)
観光と地域住民の両者の為にあるエレベーターという存在が素晴らしいと感じています。
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