情報不足によりバリアが払拭されない事例case1. 大神神社
桜井市にある大神神社に行った時のこと。
JR三輪駅から一般の参詣者が通る道で大神神社に行き、御朱印を授与してもらった直後になります。
エレベーターと書いている看板を見つけました。
確かに拝殿に向かう道には階段を上っていたことを思い出しました。
矢印の方向に進むと確かにエレベーターがありました。
どこに行くのか実際乗ってみました。
エレベーターはOTIS製の7人乗りの通り抜けるタイプのエレベーターでした。 エレベーターを降りて、元来た参道に行くには数段の階段があり、車いすの方は難しい。
一体、こんな中途半端なエレベーターを作ったのだろうかと思いつつ、段差のない道を通っていくことにしました。
そうすると遠回りにはなるのですが、段差なしで配電まで行けるルートが存在することが分かりました。 大神神社二の鳥居につながる参道の丁字路の手前の右側に公衆トイレがあります。
公衆トイレですが、設置者は桜井市でも奈良県でもなく、大神神社です。
このトイレの建物の手前側にバリアフリートイレがあります。
このトイレに入ってみて驚きました。 とてつもなく広いのです。
温水便座、ベビーキープがあります。
公開枚数の都合で写真は公開できませんが、オストメイト装置も付いています。
しかし、この写真だけで広さを伝えるのは無理があります。 ユニバーサルベッドを広げた状態です。
ユニバーサルベッドの長さは150㎝あります。
広げた状態でも介護スペースに余裕がたっぷりあります。
(注・写真撮影の後、ユニバーサルベッドは折り畳まれた状態に戻しております。)
これだけのスペースのあるバリアフリートイレはなかなか見つかりません。
名所と呼ばれるところに限定したら、私は見たことがありません。
先程の丁字路を左に曲がるとすぐに二の鳥居になります。
一般の参拝者はこの鳥居をくぐり、一直線に進みますが、バリアフリールートでは二の鳥居を横切ります。
突き当りに大直禰子神社(若宮社)がありますが、そこを右に曲がります。
そのまま道なりに進んで三叉路を右に曲がります。 ここから上り坂が急になりますがここまで来たら、まず道に迷うことないでしょう。
そのまま進むと左側に宝物収蔵庫、右側に祈禱殿があります。
そばになでうさぎがあるので分かりやすいと思います。
そのなでうさぎは進行方向左にあるのですが右側にバリアフリートイレがあります。
こちらは広さは先程のトイレと比べたら広さはかなり小さいですが、温水便座やベビーベッドも付いています。
なでうさぎやバリアフリートイレを横切ってそのまま進むとエレベーターにたどり着きます。
ちなみにスロープがありますが、滑り止めのために段をつけているので車いすでの移動は不向きです。
エレベーターで上がって右に曲がると拝殿があります。
実際には、拝殿から三輪駅まで歩き、このエレベーターの設置を調べたら、今から約10年前に設置されています。
しかし、大神神社のHPにもエレベーターの記述は無いし、アクセスについて書かれているものを見つけることができませんでした。
エレベーターが設置されているものはあるのです。しかし、そのエレベーターの場所まで段差なしで行ける記述がありません。
一部の区間でもあると助かる人がいるのは事実です。
しかし、一部の区間だと行けない人があるのも事実です。そして、ルートがあるのに示していないのはもったいないと思うのは私だけでしょうか?
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