あいの風とやま鉄道 滑川駅
2023年3月25日にあいの風とやま鉄道滑川駅にエレベーターが完成し、供用を開始したので現地に行ってみることにしました。
この駅は元々下りホーム(糸魚川方面)はホームと改札は段差なしでアクセスできますが、上りホーム(富山・金沢方面)へは下りホームから跨線橋を使ってアクセスするのですが階段しかありませんでした。
ちなみに駅入口へは正面から見ると階段しか見えませんが両端にスロープがあります。
そこに今回完成したエレベーターの登場です。
こちらは下りホーム側のエレベーターです。
駅舎側なので設置スペースに余裕があったのか跨線橋の昇降口のすぐ富山寄りに設置しています。
こちらのエレベーターは三菱製の11人乗りの通り抜け式の物です。
下り電車に乗っているとエレベーターのお世話になりませんが、上り電車に乗るとこのエレベーターを使わないと改札を通れません。
ちなみに下り電車に乗った場合、4両編成の場合、前から3両目の前と真ん中のドアが改札口の最寄になり、2両編成の場合、前の車両の後ろのドアと後ろの車両の前のドアが最寄のドアになります。
エレベーターを上がると既設の跨線橋の通路を通ることになりますが、点字ブロックがエレベーターに合わせて新たに敷設されているのが分かります。
エレベーターを使うのは足の悪い人だけではなく、目が悪く、階段を踏み外しそうになることもあるので視覚障害の方の事故リスク回避という意味でもエレベーター設置は有用だと思います。
跨線橋から上りホーム間のエレベーターになります。
こちらは三菱製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
かご内で方向転換が不要な通り抜けタイプのエレベーターが理想ですが、跨線橋の状態やホーム幅を考えるとこの設置は妥当だと思います。
階段の位置よりも富山寄りに設置したので、もともと階段の位置あたりに富山方面行の先頭車両の停止位置があったので無駄に歩かされるのだろうと思っていたら…
停止位置が電車の車両1両分、富山寄りに変更されていました。
ダイヤ改正がJR各社に合わせて3月18日に合わせているのにその1週間後に停止位置を変更するなんて乗客のことを考えていると思いました。
エレベーターは先頭車両の一番前のドアが最寄のドアですが、階段があるので先頭車両の真ん中と後ろのドアはホーム幅が狭いので車いすの方は逆に乗降に不向きな場所になります。
これは下りホームも同じことが言え、4両編成の場合は一番後ろの車両の前のドア、2両編成の場合は車掌の前のドアが乗降に不向きな場所になります。
上りホームもエレベーター設置に合わせて点字ブロックも新たに敷設されています。
中途半端でないところに好感が持てます。
駅の構造上、仕方がありませんが、エレベーターの取り付け位置が同じ跨線橋へのアクセスとは思えないくらいずれています。
手前が下りホームのエレベーター塔で奥が上りホームのエレベーター塔になります。
ですので点字付き案内図にも反映されています。
ただ、この点字付き案内図の設置場所については待合室の前という中途半端なところにあります。
駅の入口や点字運賃表の隣にスペースがあるのになぜこんなところにと首をかしげたくなります。
ちなみにバリアフリートイレはこの駅にはありません。
折角のバリアフリー化なのにバリアフリートイレが無いのも片手落ちな気がします。
一般のトイレと別の場所に設置されている例はいくらでもあるのだから設置して欲しかったです。
更なる改良を望みたいです。
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