熊本桜町バスターミナル
3年程前のCブログで熊本桜町バスターミナルに行った時のこと。
あまりにも大きいので驚いたことがあります。
写真は熊本桜町バスターミナルがある商業施設SAKURAMACHI KUMAMOTOです。
早朝にこのバスターミナルを訪れたのはバスに乗るのが目的ですが、気になるものがあるのが分かったため現地に行くことにしました。
熊本桜町バスターミナルは熊本のバスの交通の要所で熊本から各地に向かう高速バスはここを経由し、路線バスの系統もここを基準に熊本市の北部から時計回りにAからWまでのアルファベットの2桁の数字が系統番号で附番されているらしい。
のりばも降車専用も含まれるけれど1番から29番まであります。
また、のりばは大きく3ブロックに分かれていて1番から13番までが赤、14番から23番までが青、24番から29番までが緑に分けられています。
(ちなみに私が初めてここを訪れたのはバスターミナルが建て替えが終わって今の名称になってから約1年後の話のようです。) 話を元に戻して、私がこのバスターミナルが気になっていたのは各のりばにあるこのボタンです。
車いすの方がバスに乗る時に押すボタンの存在です。
この存在が分からなかったのです。
結論を言うとこのボタンの存在は今も良く分かっていないのですが、たまたま通りがかった警備員さんに聞いたところだと、このボタンを押すとバスセンターの人間が来るとのことでした。 各バスのりばにはフルフラットのホームドアがあり、運転手から車いすの乗客が見えにくいのでこのボタンで運転手に知らせる意味なのかと思ったら、ひとつののりばで複数の路線が発着するので違うようです。
電車と違いバスはホームから落ちても大怪我をすることはないとは思うので転落防止というより、排ガス防止のために意味合いが強いのでしょう。
屋内のバスターミナルなので排ガスがこもりがちになるので完全にシャットアウトできるフルフラットにしたのでしょう。 各のりばにある発車時刻表示版です。
全車ノンステップバスで運行するなら不要ですが、まだ全車運行していないとやはり、ノンステップバスが来るのか気になる表示。
ノンステップバスで来るバス便に車いすマークがついているのはありがたいです。
バリアフリートイレもバスターミナルだけで3か所あります。 まず、赤のブロックは4番のりば附近にあります。
ここのトイレが1番広く、また唯一ユニバーサルベッドがあります。
オストメイト装置、温水洗浄便座があります。
次に青のブロックのバリアフリートイレです。
15番と16番の間にあります。
個人的な感覚ですと1番狭いです。
ユニバーサルベッドではなくベビーベッドであること以外は設備面は変わりません。
最後に緑のブロックのバリアフリートイレです。
24番のりばの奥に団体専用のバスのりばがあり、そののりばとの出入口附近にあります。
設備面は青のバリアフリートイレと同じです。
車いす利用者にとって及第点を出せそうなこのバスターミナルのバリアフリー設備ですが、視覚障害者にとって不満を感じます。
まず、次の3枚の写真を見てください。


順に赤・青・緑ののりばに設置されたものですが、2019年12月19日付の西日本新聞の記事にこの色について書かれていました。
その記事によると知的障害や発達障害の方にとって色でのりばを示した方が分かりやすいということだそうです。
個人的に点字ブロックは黄色でなければいけないということそのものには否定的です。
弱視の方が黄色の点字ブロックが分かりやすいことぐらいは承知しています。
しかし、アスファルトの色と黄色がくっきりと識別できるから黄色がいいのであって、床が白色なら黄色の点字ブロックが識別しやすいのかと言えばそうだと言えないからです。
とは言うもののこのバスターミナルの場合、床が限りなくアスファルトに近い色なのでやはり、黄色の点字ブロックが望ましいと思います。点字ブロックの両端にのりばと同じ色のラインを引くことで知的障害や発達障害の方にも理解できるのではないかと思うのです。
さらに各のりばに点字案内の類も無ければ、バスのりばの点字付きの案内板も見当たりませんでした。
特に青ののりばに行くのはいったん地階か2階に行ってからバスのりばである1階に行くので案内の類は必須です。
特に路線バスの行先は青ののりばが一番多いから。
ただ、先程の西日本新聞の記事でホームドアができたことでバスの排気ガスだけでなくバスの騒音もカットされ、静かになって視覚障害者の方の転落が無くなったというから視覚障害者にとってメリットはあったのだと思います。
施設管理者側が成長させていきたいと言っているなら成長してほしいと願います。
最近のコメント