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2023年6月29日

熊本桜町バスターミナル

Sakuramachibt1 3年程前のCブログで熊本桜町バスターミナルに行った時のこと。
 
あまりにも大きいので驚いたことがあります。
 
写真は熊本桜町バスターミナルがある商業施設SAKURAMACHI KUMAMOTOです。
 
早朝にこのバスターミナルを訪れたのはバスに乗るのが目的ですが、気になるものがあるのが分かったため現地に行くことにしました。
 
熊本桜町バスターミナルは熊本のバスの交通の要所で熊本から各地に向かう高速バスはここを経由し、路線バスの系統もここを基準に熊本市の北部から時計回りにAからWまでのアルファベットの2桁の数字が系統番号で附番されているらしい。
のりばも降車専用も含まれるけれど1番から29番まであります。
また、のりばは大きく3ブロックに分かれていて1番から13番までが赤、14番から23番までが青、24番から29番までが緑に分けられています。
(ちなみに私が初めてここを訪れたのはバスターミナルが建て替えが終わって今の名称になってから約1年後の話のようです。)
Sakuramachibt2 話を元に戻して、私がこのバスターミナルが気になっていたのは各のりばにあるこのボタンです。
 
車いすの方がバスに乗る時に押すボタンの存在です。
この存在が分からなかったのです。
 
結論を言うとこのボタンの存在は今も良く分かっていないのですが、たまたま通りがかった警備員さんに聞いたところだと、このボタンを押すとバスセンターの人間が来るとのことでした。
Sakuramachibt3 各バスのりばにはフルフラットのホームドアがあり、運転手から車いすの乗客が見えにくいのでこのボタンで運転手に知らせる意味なのかと思ったら、ひとつののりばで複数の路線が発着するので違うようです。
 
電車と違いバスはホームから落ちても大怪我をすることはないとは思うので転落防止というより、排ガス防止のために意味合いが強いのでしょう。
屋内のバスターミナルなので排ガスがこもりがちになるので完全にシャットアウトできるフルフラットにしたのでしょう。
Sakuramachibt4 各のりばにある発車時刻表示版です。
 
全車ノンステップバスで運行するなら不要ですが、まだ全車運行していないとやはり、ノンステップバスが来るのか気になる表示。
 
ノンステップバスで来るバス便に車いすマークがついているのはありがたいです。
バリアフリートイレもバスターミナルだけで3か所あります。
Sakuramachibt5 まず、赤のブロックは4番のりば附近にあります。
 
ここのトイレが1番広く、また唯一ユニバーサルベッドがあります。
 
オストメイト装置、温水洗浄便座があります。


 
Sakuramachibt6 次に青のブロックのバリアフリートイレです。
 
15番と16番の間にあります。
 
個人的な感覚ですと1番狭いです。
 
ユニバーサルベッドではなくベビーベッドであること以外は設備面は変わりません。
 
Sakuramachibt7 最後に緑のブロックのバリアフリートイレです。
 
24番のりばの奥に団体専用のバスのりばがあり、そののりばとの出入口附近にあります。
 
設備面は青のバリアフリートイレと同じです。


車いす利用者にとって及第点を出せそうなこのバスターミナルのバリアフリー設備ですが、視覚障害者にとって不満を感じます。
まず、次の3枚の写真を見てください。

Sakuramachibt8
Sakuramachibt9
Sakuramachibt10

これは各バスのりばの点字ブロックです。
順に赤・青・緑ののりばに設置されたものですが、2019年12月19日付の西日本新聞の記事にこの色について書かれていました。
その記事によると知的障害や発達障害の方にとって色でのりばを示した方が分かりやすいということだそうです。
個人的に点字ブロックは黄色でなければいけないということそのものには否定的です。
弱視の方が黄色の点字ブロックが分かりやすいことぐらいは承知しています。
しかし、アスファルトの色と黄色がくっきりと識別できるから黄色がいいのであって、床が白色なら黄色の点字ブロックが識別しやすいのかと言えばそうだと言えないからです。
とは言うもののこのバスターミナルの場合、床が限りなくアスファルトに近い色なのでやはり、黄色の点字ブロックが望ましいと思います。点字ブロックの両端にのりばと同じ色のラインを引くことで知的障害や発達障害の方にも理解できるのではないかと思うのです。
さらに各のりばに点字案内の類も無ければ、バスのりばの点字付きの案内板も見当たりませんでした。
特に青ののりばに行くのはいったん地階か2階に行ってからバスのりばである1階に行くので案内の類は必須です。
特に路線バスの行先は青ののりばが一番多いから。
ただ、先程の西日本新聞の記事でホームドアができたことでバスの排気ガスだけでなくバスの騒音もカットされ、静かになって視覚障害者の方の転落が無くなったというから視覚障害者にとってメリットはあったのだと思います。
施設管理者側が成長させていきたいと言っているなら成長してほしいと願います。

2023年6月 4日

築鉄電車低床車両

直方から小倉に向かうのに普通はJRで行くのですが、築鉄電車というのがあったので乗ってみることにしました。
Chikutetsu50005 駅の時刻表を見ると、低床車両と書かれたマークがあります。
 
幸い、さほど待たずにその電車が来ました。




 
Chikutetsu50001 それが、この電車です。
 
アルナ車両製とあったので堺トラムと同じいでたちでした。
 
ただ、阪堺電鉄と違うのは路面電車扱いではなく、鉄道線扱いのようで、乗車すると路面電車では味わえないスピードを出していました。
しかし、電停の高さを見ても路面電車並の高さで、乗降がしやすいのはメリットだと思います。
Chikutetsu50002 もちろん、電車とホームの間もない上に隙間を埋める折り畳みのスロープがあります。






 
Chikutetsu50003 入口入ってすぐに車いす席が通常は椅子になっていますが、車いすの方が乗車すると座席を跳ね上げるものだと思われます。





 
Chikutetsu50004 車内の様子です。
 
通常の座席の部分に若干の段差がある席もありますが、段差なしで運賃箱まで行けます。
 
私が乗った時は途中駅から乗務員が乗車してきました。なので、車いすの方が終点である黒崎駅前で降りるときも意外とスムーズに降りれるのかなと思いました。
 
ただ、この電車を撮影したのは筑豊直方駅で電車とホームの間はあまり段差はないですが、ホームと地上の間は階段しかないのでこの駅から車いすの方が乗車するのは難しいです。
他にもいくつかの駅は階段しかないように見受けられたので駅のバリアフリー化をお願いしたいです。
路面電車の電停と違って、ホーム幅が狭くて電車に乗降できないということはないだけに惜しいと言わざるをえません。

2023年6月 3日

私の理想的車いす用乗降スペース

JR直方駅に立ち寄った時、車いす利用者の乗降スペースを見て驚きました。 
Nogatastn 左右どちらから降りても屋根があり、駅のエレベーターまで屋根が続いています。

しかも降車後、歩道への段差も無く、視覚障害者が車と歩道の間に足を入れてこけそうになるということもなさそうです。
 
人が多い時間帯でしたので写真のアングルは悪いですが、乗降スペース全体に屋根があるので雨の時も車への移乗が楽です。
 
個人の家だと駐車スペースの都合で右側からしか乗れないケース、車いすの方が複数人で乗降するケースがあり、両側や(車いす対応の車両だと)後方からの乗降があります。

そうなると屋根が大きいと雨天時の対応の幅が広がります。
車いす利用者を考慮されている直方市の担当の方の優秀さが伝わってきました。

2023年6月 1日

大阪南港-新門司港航路(フェリーきょうと)

Ferrykyoto11 運が良ければ、1年ちょっと前に乗船するつもりでしたが、今回乗船したフェリーでなかったので、阪九フェリーにした経緯があります。
 
1年ちょっとの間に名門大洋フェリーに新造船が就航したので乗船日に関わらずバリアフリー船に乗船できるので迷わず、こちらにしました。
 
今回は大阪南港発新門司港行き2便、フェリーきょうとに乗船しました。
 
大阪南港ー新門司港を航行する名門大洋フェリーは1日上下2便づつあり、投稿日現在、新しい船は2便の方なので上下便とも朝8時30分に到着するフェリーにしました。
 
大阪南港、新門司港とも徒歩乗船はボーディングブリッジで直接フェリーに乗船できます。
フェリーの入口階は6階に当たり、客室部分は6階から8階までになります。
2・3階及び6階の一部は乗用車、4・5階はバスやトラックの駐車スペースになっています。
Ferrykyoto12 6階の一部の客室への出入口に最も近い駐車スペースは車いすの方の駐車スペースになっており、6階の客室に出入りする限り、船内のエレベーターに乗ることなく過ごせます。
 
写真の場所に既に利用者が駐車していましたので、車が映り込まないように撮影しましたので車いすマークなど優先駐車スペースが分かりにくいですが、さすがに撮影のために停めるなとは言えないのでこれで勘弁してください。
Ferrykyoto13 駐車スペースの階及び客室の各階を結ぶエレベーターです。
 
写真のエレベーターは船尾側にある2番エレベーターです。
 
9人乗りのエレベーターになります。
 
製造メーカーが書いてなかったので分かりませんでしたが、今までの納入実績から推測すると潮冷熱社製かなと思います。エレベーターのかごの中には点字でのフロア案内はありませんでした。
船首側に1番エレベーターがありますが、8階には停まらない上、エレベーターホールから廊下へのアプローチがあまりよろしくないので車いすの方は2番エレベーターの方をお勧めします。
ちなみに1番エレベーターの製造メーカーは2番エレベーターと同一で7人乗りの物になっています。
Ferrykyoto15 今回、私は車いす対応席に該当するコンフォートというベッドにしました。大部屋で2室あるのですが、1室につき14ベッドあります。
 
2室とも同じ作りですが、車いす対応とされるベッドは各室2ベッドあり、どちらも1・11番のベッドになります。
 
どこが車いす対応かと言いますと、写真の通り、手摺があること
Ferrykyoto14 部屋に入ってすぐにベッドがあること、そして、奥のベッドに行くには車いすでは動きにくい通路があること、車いすの固定装置がそばにあります。この壁の奥には5・8番のベッドがあります。
 
この区画は入口に点字でベッド割りの表示があり、ベッドに点字でベッド番号が表示されています。

また、入口は2室とも引き戸になっていて、引き戸のベッド側に点字付きの避難経路図があります。
1人用個室であるファーストSとの運賃の差額が7月1日以降の通常期で1,800円しか変わらないのでバリアフリー調査の為でなければファーストSを選んでいます。
Ferrykyoto17 コンフォートの下位クラスにツーリストがあります。
 
コンフォートと違いバリアフリーの案内はないのですが、車いす固定装置の付いたベッドがあります。
 
コンフォートの部屋のそばにあるG11という区画で7・15番のベッドが該当します。
 
このベッドはコンフォートより同一期間で1,300円安くなっています。
Ferrykyoto19 どちらの部屋区画のそばにバリアフリートイレとシャワーが同居しています。
 
トイレは温水洗浄便座、オストメイト装置があり、また写真には写っていませんが、ベビーベッドがあります。
 
ちなみに大きいフェリー全体でもバリアフリートイレはここしかありません。
ですのでちょっといいクラスに乗船するとトイレの為にエレベーターで上り下りをすることになるのですが、部屋数の多い7階部分にもバリアフリートイレがあってもいいのではないかと思います。
Ferrykyoto20 それにシャワーが同居していることでシャワーを使用している人がいるとトイレにも行けないのでここは分けた方が良かったのではないかと思います。

トイレとシャワーの区画を分けても車いすで十分な広さが確保できたと思っています。


 
Ferrykyoto16 点字の案内そのものは全くないということではなく、全体の案内図自体は下船口(右舷側・左舷側とも)あります。





 
Ferrykyoto18 個人的に気になったのは消灯時間を過ぎると扉が閉まるので、車いすの方が消灯時間中に自動販売機で飲み物も購入できない。
 
普通のドアの上に係員も基本的にいないのでセキュリティ上ドアを閉めるのでしょうが、自動ドアとか引き戸にできなかったのでしょうか?

新造船なので期待していただけに少し残念でした。

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