フォト
無料ブログはココログ
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »

2023年7月19日

情報不足によりバリアが払拭されない事例case2. 兵庫区役所前

神戸電鉄湊川駅から近くにある東山商店街に行こうとしたときの話。
 
Hyogowardoffice1 神鉄湊川駅の地上の入口は無論地上階にあるのですが、ここから北に延びる神鉄横丁を進むと、横丁自体は下り坂ではないけれど周辺の地面が高くなっているので兵庫区役所あたりまで行くと1フロア分違ってきます。
 
で、この写真はこの先は階段しかないので先に進まず横にある道路に出ることを勧める旨の案内です。
 
しかし、こんなことも書いてあります。
 
兵庫区役所へお越しの方はエレベーターをご利用ください。
(8:00-21:00)
 
もちろん、21時まで区役所の業務はありません。
ということは区役所が閉まっていてもエレベーターが使えると踏んで兵庫区役所の方に行ってみました。
Hyogowardoffice2 区役所の入口が見つけ、先に進んだら普通に入れました。
 
日曜日でしたので区役所の業務はないはずで入れたということはエレベーターも使えると判断。
エレベーターが使えました。

ちなみにエレベーターはダイコー製の17人乗りのエレベーターです。
Hyogowardoffice3 区役所の1階に到着しました。
 
この時フロア案内を見ると地下1階に湊川地下道連絡口とあります。
 
この後、何事もなく区役所の建物を出て地上に出ました。

何が言いたいのかと言えば、兵庫区役所のエレベーターを利用すれば区役所に用事が無くても区役所附近に行けます。もちろん、私が行きたかった東山商店街も。
 
もちろん、冒頭の看板の通りに道路に出ても車いすでアクセスできるのですが、1フロア分上ることにもなりますし、公道ですから歩道を走行する自転車もいます。
エレベーターが24時間使えるわけではないけれど、利用できるものを利用することによって楽で安全に通行できるのは魅力的です。
 
階段しかないと書かれたら諦めて指示に従うと思います。情報不足というよりは不親切な情報によって車いすの方が大変な思いをする事例だと思います。


2023年7月18日

普通に見えて普通でないスタイル

Monfavori1 アクセス各駅停車の取材で北条鉄道法華口に行った時のこと。
 
駅舎を利用してイートインスペースのあるベーカリーに入りました。
 
お店の名前は駅舎工房Mon Favori(モン・ファボリ)。
列車を利用するにはこの駅舎に入る必要がないのでこの駅舎に入るということは必然的にこのお店に入るということでパンを購入しました。
 
私を接客したのは店長らしき方でしたが、障害者らしき方の声がしました。
Monfavori2列車待ちの間に購入したたこピザパンを食べている間にこのお店のことを調べました。
 
社会福祉法人ゆたか会が運営していることを知りました。
 
ただ、紹介文で気になった文言がありました。
 
地域貢献事業の一環という文字。
障害者福祉主体の福祉法人が運営するお店と言うとまず思いつくのは就労継続支援B型という分かりやすく言えば障害者の福祉作業所です。
労働者として働くことが前提の就労継続支援A型も含めてWAM NETの障害福祉サービス等情報公表検索サイトで検索をかけても出てきませんでした。
この法人の書いてある通り、一般のお店という位置づけなのでしょう。
今度はモン・ファボリで検索をかけると一般のお店でヒットするようなものばかりでした。
「一般のお店の中で障害者が働いている」そんなお店で、障害者の「し」の文字も福祉の「ふ」の文字も前面に出てこない。
だから営業時間は10時から16時までと短いのはとにかく、定休日が月・金で観光客が利用する土・日は営業しています。
(福祉作業所だと土・日が休みのところが多い)
そして、福祉作業所にありがちな購入者が福祉関連の人間か利用者の関係者ということもなく、一般の利用者しかいなさそうな感じで純粋にこのお店を利用しているのが逆に印象的でした。
ちなみに私が食べたたこピザパンは1番人気のパンだったらしく普通に美味しかったです。
お店の評価のコメントもパン屋さんとしての評価で福祉色がありませんでした。
本来ならこういうのが「障害者が地域で働く」姿なのかもしれません。

2023年7月 5日

一歩前進その後停滞!?

2023年7月4日のJR東日本およびJR西日本のニュースリリースで自社のネットサイトで障害者割引のきっぷが購入できるようにするとのことです。

(注・リンク先はPDFファイルです)
JR東日本 「えきねっと」で障害者割引乗車券をお申込みいただけるサービスを開始します
 
JR西日本 「e5489」で身体障害者割引、知的障害者割引を適用した乗車券をお申込みいただけるサービスを開始します

JR東日本は2024年2月からJR西日本は2024年春ごろから開始予定でどちらも利用に際し、予めマイナポータルへのマイナンバーカードの登録が必要です。
 
JR北海道はえきねっとでJR四国はe5489、JR東海の在来線特急はどちらのサイトにも予約できるのですが、独自に展開しているJR九州のインターネット列車予約がどういう扱いにするのか投稿日時点で明らかにしていません。
 
個人的に気になったのはJR西日本のニュースリリースにあるご利用条件についてについての文言。
現在の e5489 と同様のご利用条件を予定しております。
ということは乗車券のみの場合だとネットでの予約ができないことを意味します。
 
障害者割引はあくまでも普通乗車券(と急行料金→ただし、現在のJRで定期列車で急行と言うものは走っていません。)だけ適用されるもので特急料金は対象外です。
特急だけでもネットで予約ができます。
それが駅に行かなくてもネットで乗車券もセットで購入できるのは一歩前進ですが、乗車券こそネットで予約ができるようにしてほしいと思います。
最近、JRのみどりの窓口が閉鎖されています。
代わりにできたのは話せる指定席券売機(JR東日本)、みどりの窓口プラス(JR西日本)ですが、ここでの待ち時間が長くなりがちで乗車券だけでも予約の受け取りができれば普通の指定席券売機で対応できるはずでオペレーターの増員が軽減できます。
 
きっぷの購入方法が簡素化になった分、不正乗車に対する対策を策定する必要があると思います。
マイナポータルを利用することから身元が割れているので不正乗車は正規運賃・料金の3倍を徴収できるので徹底的にすればいいし、入場時に資格証明の呈示を義務付けることで不正乗車を未然に防げるのではないかと考えます。
 
「便利にすべきことは便利にすべき、不公平な事柄は排除すべき」だと私は思います。

« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »