普通に見えて普通でないスタイル
アクセス各駅停車の取材で北条鉄道法華口に行った時のこと。
駅舎を利用してイートインスペースのあるベーカリーに入りました。
お店の名前は駅舎工房Mon Favori(モン・ファボリ)。
列車を利用するにはこの駅舎に入る必要がないのでこの駅舎に入るということは必然的にこのお店に入るということでパンを購入しました。
私を接客したのは店長らしき方でしたが、障害者らしき方の声がしました。列車待ちの間に購入したたこピザパンを食べている間にこのお店のことを調べました。
社会福祉法人ゆたか会が運営していることを知りました。
ただ、紹介文で気になった文言がありました。
地域貢献事業の一環という文字。
障害者福祉主体の福祉法人が運営するお店と言うとまず思いつくのは就労継続支援B型という分かりやすく言えば障害者の福祉作業所です。
労働者として働くことが前提の就労継続支援A型も含めてWAM NETの障害福祉サービス等情報公表検索サイトで検索をかけても出てきませんでした。
この法人の書いてある通り、一般のお店という位置づけなのでしょう。
今度はモン・ファボリで検索をかけると一般のお店でヒットするようなものばかりでした。
「一般のお店の中で障害者が働いている」そんなお店で、障害者の「し」の文字も福祉の「ふ」の文字も前面に出てこない。
だから営業時間は10時から16時までと短いのはとにかく、定休日が月・金で観光客が利用する土・日は営業しています。
(福祉作業所だと土・日が休みのところが多い)
そして、福祉作業所にありがちな購入者が福祉関連の人間か利用者の関係者ということもなく、一般の利用者しかいなさそうな感じで純粋にこのお店を利用しているのが逆に印象的でした。
ちなみに私が食べたたこピザパンは1番人気のパンだったらしく普通に美味しかったです。
お店の評価のコメントもパン屋さんとしての評価で福祉色がありませんでした。
本来ならこういうのが「障害者が地域で働く」姿なのかもしれません。
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