フォト
無料ブログはココログ
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« 情報不足によりバリアが払拭されない事例case2. 兵庫区役所前 | トップページ | 情報の引継ぎ »

2023年8月 1日

JR米子駅

A_yonago1 2023年7月29日にJR米子駅を南北に横断する自由通路(通称:がいなロード)が完成、供用を開始したので行ってみることにしました。
 
バリアフリーの面については既にエレベーターが設置されていて、この自由通路が完成していなくても駅北口にある入口と改札口、改札口に直接接している0・1番のりばがあり、跨線橋を使って2・3番のりばおよび4・5番のりばへはフジテック製の11人乗りの通り抜けタイプのエレベーターでアクセスできていました。
 
今回駅の2階が入口になって、各ホームへはエレベーターを使ってアクセスする形になりました。
早い話、橋上駅化ということになります。
A_yonago2 今まで橋上駅化できなかったのには理由がありまして、駅の南側は貨物の操車場があり、駅の南側には物理的に入口を作るスペースが無かったことがあります。
 
とは言え、山陰地方で初めて鉄道が開業した120年前と違い、米子駅な南側にも宅地化が進んで南北の行き来を妨げるのがこの駅ということもあり、貨物駅が廃止されたことで土地に余裕ができ、今回の自由通路建設ということになりました。
A_yonago3 貨物駅は無くなっても列車の留置線は数多くある米子駅を高架にするのは難しいのでがいなロードの長さも結構あります。
 
なので途中にテラスを設けて休憩できるようになっています。
 
写真は松江方面を撮っていますが、正反対の位置に鳥取方面のテラスもあります。トレインビュースポットになるかもしれません。
ただ、ベンチが少ないのは気になりました。
そのせいか改札口付近の待合室(通称:やくもラウンジ)はいっぱいでした。
A_yonago4 がいなロードは自転車の走行はできませんが押して通ることは可能です。
 
なので南口に住んでいる人から見れば開業以来の大改造ともいえる今回の開通だとも言えます。
(米子の繁華街や官公庁などはすべて駅の北側にあります。)

 
A_yonago5 自転車の通行を意識しているのには垂直移動にも表れています。
 
こちらは駅改札口付近にある1階北口と結ぶエレベーターになります。
 
このエレベーター三菱製の30人乗りの通り抜けタイプのエレベーターになります。
最初、こちら側にがいなロードと同時に開業したシャミネ米子の垂直移動も兼ねているから大きなエレベーターなのかと思っていました。
A_yonago6 ところが、がいなロードを通った南側のエレベーターに乗るとこのエレベーターも三菱製の30人乗りの通り抜けタイプの大きなエレベーターでした。
 
自転車の大きさを考慮し、エレベーターの中で方向転換しなくてもいいように通り抜けタイプにしたと思いました。

蛇足ですが、この駅の北側のエスカレーター(上下ともに設置)および南側のエスカレーター(上りのみ設置)も三菱製のエスカレーターになります。
そして、この写真でも見えていますが、駅の点字付案内図です。
A_yonago9 もちろん、駅の北側と2階にある駅の自動券売機とやくもラウンジの間にもうひとつ点字付案内図があります。
 
駅の入口にはあるのですが、北口の案内図が分かりにくいところにあるのが気になりました。
 
また、山陰を代表する駅のメインの入口にも関らず、音声付きの物でないことにがっかりしました。
 
A_yonago7 話を戻して、今回のもう一つの主役である南口です。
 
ここに駅前広場を設けていて、車いす利用者の乗降場もあります。
 
エレベーターの近くに横付けはできますが、雨を完全に避けることはできなさそうです。

南口には商業スペースはありませんが、トイレがあります。
A_yonago8 写真は改札内にあるバリアフリートイレですが、改札内、北口、南口のバリアフリートイレに共通して言えるのはオストメイト対応、温水洗浄便座、チェンジングボード、ベビーキープ、ユニバーサルベッドが備わっています。
 
ただ、ドアは手動式です。

 
個人的に今回の変更に退化したものがみどりの窓口がしょぼくなりました。みどりの窓口プラスも新たにできましたが、有人改札とみどりの窓口が一体化したため、どちらかで応対しているとなかなか対応してくれなかったりします。
(窓口の数も減ったので使いづらくなっています。)
 
2階に人員を集約したので今までの1階の改札は無くなり、岡山方面に行く特急やくもが発車する1番のりば、境港に行く0番のりばへも今までなら改札から直結できたのにエレベーターでアクセスしなければならないことが退化と言えます。
京都駅みたいに西口が開業しても烏丸口の改札がのこっていて、乗客の分散ができるので便利な点があるのですが…
A_yonago10 あといただけないのは1番ホームにあったトイレを廃止したこと。
 
特に米子駅下車する人はそのまま改札に行くのですが、ここから乗車する方は余裕を持って駅の改札に入るのでここのトイレをなくすのはもったいないです。
 
特にこの駅のトイレはそんなに老朽化していないです。ここのホームのバリアフリートイレはユニバーサルベッドはありませんが、オストメイト装置も付いたトイレでした。
管理するのも費用が掛かりますが…
個人的にはうれしさ半分、不満半分の変更でした。

« 情報不足によりバリアが払拭されない事例case2. 兵庫区役所前 | トップページ | 情報の引継ぎ »

バリアフリー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 情報不足によりバリアが払拭されない事例case2. 兵庫区役所前 | トップページ | 情報の引継ぎ »