情報不足によりバリアが払拭されない事例case3. 九四オレンジフェリー
八幡浜港―臼杵港を結んでいる九四オレンジフェリーのおれんじ四国です。
同区間には宇和島運輸フェリーが航行していて、この会社が運行しているあけぼの丸は以前、当ブログに書きました。
今回は別の会社のフェリーです。
御船印が目的で乗船しようと思って乗船したのですが…
まず、乗船地である八幡浜港は地上階のチケットカウンターからスロープで上り、乗船口で段差なしで行けます。
乗船口は客室階(第2甲板)へは段差なしで行けました。
また、ここに直接乗り入れられる車両甲板もありました。
この上のフロア(第3甲板)へは階段しかありませんし、椅子席も第3甲板にしかありません。
第2甲板の座敷席に行くには自動扉を通ることになりますが、手前に案内図があります。
228番の区画に車いすの方の優先座席があるようです。
また、この案内板は点字が付いています。
自動ドアを通ると車いす置き場があります。
手摺があるし、気になる方はここでワイヤーロックを使って航行中にとられる心配はなさそうです。
一応、船内利用の車いすがありました。
ただ、私が乗船した時は車いすの空気が少なめでした。
完全なフラットである病院の車いすならノーパンクタイヤでもいいのですが、段差がある船内ではノーパンクタイヤは振動が直接伝わるのでチューブ方式のタイヤが望ましいです。
しかし、空気が少ないと車いすの操作が重くなるだけでなく、ブレーキの効きも悪くなるのでこまめにチェックするべきだと思います。
車いすスペースの向かいにはバリアフリートイレがあります。
温水洗浄便座付きのトイレがあります。
手摺が固定ですので車いすの方の移乗は少し難しいでしょう。
また、写真はないですがベビーベッドとベビーキープがあります。
228番の区画です。
区画の番号はありましたが、区画番号には点字が入っていませんでした。
案内板には点字があって実際の表札には点字が無いのでどうやって区別するんだろうと思いました。
他の区画は後で画像を見ていただくとして、座敷までスロープでアクセスできます。
これだけかと思っていたら…
座敷の中に椅子がありました。
椅子は他の座敷席にはありません。
第3甲板にある女性と子供の乗客専用の座敷席です。
女性と子供専用であること以外は一般の座敷席と同じ仕様です。
この区画の奥には一等室や特等室があるので男性がここの区画を通れないわけではないので化粧は化粧室でされることをお勧めします。
臼杵港での乗下船口附近にはこの船の全体の案内図があります。
八幡浜港での乗下船口とは別の場所ですがどちらも右舷側になります。
私は徒歩乗船でしたので臼杵港では階段でしたが、車両甲板に行く人たちはエスカレーターで降りていきました。
そのエスカレーターが車いす対応エスカレーターで、手前のブルーのラインがあるところがフラットになり車いすの方が後ろに倒れることはありません。
(無論、操作は係員がします。)
エスカレーターはあるとはHPに載っていますが、エスカレーターは普通のエスカレーターだと思っていました。
この船はバリアフリー船とは名乗っていませんが、車両からの乗船だと車いすの方も乗船出来ますし、徒歩客でも車両甲板まで社用車でアクセスしたら乗船できるのではないでしょうか?
案内如何では車いすの乗客も利用できます。
折角のバリアフリー設備があるのだから活用してほしい。
おれんじおおさかやおれんじえひめと同じ会社なのだから。
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