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2024年8月 8日

QR コード読取式AI 案内システム

Ayumi1 2024年8月2日付けのJR西日本・JR東海・近鉄の3社のニュースリリースで3社が乗り入れている京都駅で2024 年 8 月 6 日から、「ユーザデバイス操作型(QR 読取式)AI 案内システム」の共同実証実験を開始する旨の記事がありました。
内容をよく読めば、以前、関西空港駅で行った実証実験と同じもののようです。
 
製造元はJR西日本テクシアで3年前に酷評したAyumIを作ったところです。
 
「西九条舞のAI叩き」という噂があるかどうかは分かりませんが、AI叩きになるのかなと思いながら京都駅に行きました。
 
ちなみに最初の画像はQRコードで読み取ってアクセスしたときに出てくる画像になります。
 
このイラストの女性ですが、3年前に見たAyumIのキャラと同一キャラのようですので勝手に「スマホAyumI」と呼ぶことにします。

 
Ayumi2 最初に行ったのが京都駅の地下東口改札のみどりの券売機付近にあるところです。
仕切りロープの中央にポスターがあるのですが、こんなところでQRコードを読み取ってはみどりの券売機に用事がある人に邪魔でしかない。
 
システム云々以前の問題で掲示場所の再考を求めたい。
 
さて、QRコードを読み取って、聞きたい事を入力。
 
Ayumi3 ここで聞いた事は…
「ユニバーサルベッドのあるトイレはどこですか」
 
そうすると「お探しの情報はこちらです」の文字が…

その文字をタップすると…











 
Ayumi4 案内を図示してくれるのはありがたいのですが…

 
まず、ユニバーサルベッドが必要な人にエスカレーターでのルートを紹介することそのものが間違い。
 
それでも図示したとおり、現地に行くと…
 
ベビーベッドのあるバリアフリートイレでした。
 
ベビーベッドで事足りるのであれば、ベビーベッドと質問しています。
 
わざわざユニバーサルベッドと聞いているので回答内容ものがナンセンスです。
 
がっかりしながら次の設置先に行くことにしました。

 
Ayumi5 次に京都駅西口のみどりの窓口内にあるポスターです。

 
ここは特に外国人観光客が多く、みどりの窓口に行く人が多いために無用なトラブルを起こしやすいのでここも掲示場所の再考を望みたいです。
 








 
Ayumi6 ここで聞いたのは…

 
「地下鉄までのエレベーターでのアクセスは?」
 
もちろん、質問者である私は知っているのですが、性格が悪いのでわざと聞きます。
 
ちなみに物理的な距離がある分、いくつかルートがあります。

 







 
Ayumi7 案内されたのは…

 
まさかのエスカレーターのルート。
 
しかも改札の外の設置場所から聞いているのにJRの改札に入る案内をするなんてクズ過ぎる案内です。
 
駅の入場料金を取るつもりでしょうか?

 
先程とは違い、行く価値がないので次の場所に行きました。
 





次は新幹線中央改札口(改札外)付近です。

 
他の利用者とバッティングしない位置にあるので、今回紹介する中では最も適していると思いました。
 
ここで聞いたのは…
 
Ayumi8 「金閣寺方面に行くバスに乗りたい」
 
新幹線を降りて有名観光地に行くバスに乗ることは珍しくありません。
 
なので、バリアフリーとは関係なく聞いてみました。
 
しかし、回答は市バスの乗り場までの案内でした。
 
しかも金閣寺と言っているのに候補としてリムジンバスのりばもあります。

関空だろうが伊丹だろうが空港行きのバスが金閣寺に行くわけがありません。

 
京都駅からでる市バスの乗り場っていくつもあるでしょう。
 
ピンポイントで乗り場を聞いているのに役に立たない。
 
ただ、ここで気が付いたことがあります。
 
同じ京都駅でも掲示しているポスターの位置次第であらかじめ用意された質問事項が変わっていること。
 
掲示場所付近のお店の案内だと特に有効かもしれません。
 
Ayumi9 最後に近鉄京都駅のきっぷ売り場付近を探してみました。
 
なかなか見つかりません。
 
自動券売機付近で後ろに振り返った時に柱に掲示されていました。
 
ここは他の用途の方とバッティングはしないけど、掲示場所に気が付かない人が居そうです。
 
ここも掲示場所の再考を求めたいです。
 
Ayumi10 聞くネタがなくなったので「ユニバーサルベッドのあるトイレはどこですか」と聞きました。
 
と思ってスクショ画像を見たら「ユニバーサルベッドのあるベッドはどこですか」と聞いてました。

 
驚くべきことに「ない」との回答。
 
そりゃ、聞く方が間違ってたら回答しようがないのでしょうが、AIが誤植に気が付いてもよさそう。
 
人間の評価をするのにAIに任せようかという話なのだから、誤植にも対応してほしいとは思います。
 
外国人だと慣れない地名なので間違って入力する場面があると思います。

 
ちなみに本当はJRの駅ビルの中扱いである、JR京都伊勢丹にあるのですが、尋ねた場所が異なるだけで回答が違うのも困りものです。
 
もちろん、半分は誤植のせいだとは思いますが…

 
とは言え、ユニバーサルベッドなんて同一エリアだと数えるほどしかないのだし、同じ京都駅のエリアで質問内容を吟味せずに曖昧な解答をするのはいかがなものかと思う。
 
実験開始間もない時期ではあってもある程度は予測して回答を用意しべき案件です。
 
ましてやAI案内ロボットのシステムを活用しているのでしょうから、今までの実績データもあるはずです。
 
初期導入の内容の薄さにがっかりしました。
 
3年前の技術からあまり向上していないという印象を受けました。

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