乗り越したほうが安くつくケース
JRを利用すると通しで購入するよりも一旦下車したほうが安くつくケースがあります。
理由は様々ありますが、①運賃の刻みによる差の関係、②都区内・特定都市の関係、③電車特定区間など、JRが特別に安くしている区間の関係でしょう。
①の例として、大阪駅から岡山駅までの普通運賃は2,940円。
大阪駅から岡山の2つ広島よりの庭瀬駅までの普通運賃は3,260円。
しかし、岡山駅から庭瀬駅まで190円。
通しで買うよりも130円安くなります。
JRでは100kmを超える乗車券と回数券・定期券を乗り越した場合は打ち切り計算されます。
大阪―岡山間の乗車券を持っていて庭瀬で降りる場合は3,260-2,940の320円ではなく、精算額は190円になります。
障害者割引を受けられる場合でも同様の計算方法になります。
②は全国にある11の都市の中心駅から200km(山手線内の駅は100km)を超える場合、乗車券は東京都区内もしくは○○市内発着の乗車券になります。
例えば、大阪市内の駅発の乗車券なら大阪駅から乗らなくても京橋でも弁天町から乗っても問題ありません。
これを利用して、特定都市の市内駅を出る場合、乗り越しは中心駅からの運賃ではなく、出口となる駅からの運賃になるので、中心駅から出口駅までの距離が長いとお得になります。
例えば、金沢から大阪市内までの乗車券は4,620円です。
金沢駅から堺市駅までの乗車券は4,940円です。
金沢駅から大阪市内までの乗車券を持って堺市駅まで乗った場合、精算額は大阪駅から堺市までは290円ではなく、大阪市内の最後の駅になる杉本町から堺市までの120円です。
この例だと乗り越したほうが200円安くなります。
③は私鉄などの競合路線の関係で特に安く設定している区間があります。
その設定区間を1駅でも越えると特定区間ではなくなるので、特定区間内で一旦下車すると安くなります。
例えば、三ノ宮から天王寺までの普通運賃は690円です。
しかし、大阪で一旦下車をすると三ノ宮―大阪390円、大阪―天王寺間の190円の580円で、短区間にもかかわらず、110円安くなります。
ただ、この区間の普通乗車券の場合は100km以下なので、差額で精算されますので、一旦下車する必要があります。
(この場合でも回数券の場合だと打ち切り計算になります。)
障害者割引の回数券は売っているので、電車に乗る回数がある人は回数券を購入するのもひとつの方法だと思います。
バリアフリー度:★★★★
理由:制度さえ覚えていれば誰でも利用ができる。
« 阪急阪神1dayパス | トップページ | 和歌山電鐵貴志川線1日乗車券 »
「旅の裏ネタ」カテゴリの記事
- サンダーバード50号を追え(2024.07.25)
- 境界は富山駅(2024.05.28)
- ネカフェの利用(2024.03.25)
- 四国・山陰方面の乗り継ぎ割引廃止の前に…(2022.12.08)
- ホームライナー(2022.09.03)
コメント