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2018年2月

2018年2月28日 (水)

Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール)

P13608822月のとある日曜日。

とある列車が新高岡駅から始まります。
とは言え、写真の新高岡駅は新幹線の駅。

Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール)が在来線のホームから出発します。

「美しい山と海」という意味のフランス語であるBelles montagnes et mer(本当は定冠詞がいるのではないかというツッコミはなしにして)であるが、あまりにも長ったらしいので、列車名を含めて「べるもんた」という愛称が付けられています。
当記事も以降べるもんたと表記します。
P1360884べるもんたは毎週土曜日は高岡から城端まで運行し、毎週日曜日は新高岡から氷見まで(ただし、べるもんた4号は氷見から高岡まで)運行しています。

1両で運行する全席指定席の列車で、座席数が少ないのか人気があるのか2月という時期にも関わらず満席でした。

新高岡駅ではジャパンレールパス(注・訪日外国人向けのJRの乗り放題パス。私が所持することで不可能なのですが、外国人が使っていることは何十回も見たことがあります。)を所持している外国人観光客が乗りたいことを言っていましたが、指定席券を持っていないと乗れない旨を車掌に言われて諦めていました。
日本に来てからでは指定席券は取れないだろうなと思うと少しかわいそうな気がしました。
P1360885改造されているとはいえ、もともとは昔の普通列車の車両ですので、ステップが昔のままです。

車いす用のトイレもなく車いす用のスペースのないので車いすから乗り移れない方が利用するのは難しいかと思います。

ちなみに氷見行きのベルもんたの場合、新幹線新高岡駅・高岡駅・氷見駅改札外の公衆トイレに車いすトイレがあります。

 
P1360886車内は氷見駅に向かって右側にカウンター席になっています。

この椅子は回転もしないのですが、氷見行きの場合お勧めしたい理由は海側の座席になるからです。







 
P1360887氷見駅に向かって左側がボックス席になっています。

座り心地は圧倒的にこちらが上でグループ向けの座席であります。

テーブルが大きいのも魅力的であります。
 
P1360889



城端線の沿線に井波という街があります。

井波は井波彫刻という有名な彫刻がありまして、写真も井波彫刻です。

「走るギャラリー」の名にふさわしいです。





 
P1360890つり革です。

全車指定席
であるこの列車には本来不必要なものですが、もともと存在していたものをべるもんた仕様にしています。

写真は高岡大仏が描かれています。





 
P1360891氷見行きのべるもんたで新高岡から乗車する意味があります。

高岡駅では城端線ホームと氷見線のホームとの間にあいの風とやま鉄道(旧・北陸本線)の路線があり、この線路を渡らないといけない為、通常では高岡駅を境に乗り換えが必要なのです。

しかし、この列車に限って通常では体験できない高岡駅の構内のポイント切替によって城端線のホームから氷見線のホームに移動するのでそのまま乗車できるのです。
だから、高岡発城端行きのべるもんたでは構内通過を体験できなく、高岡発氷見行きのべるもんたも城端線のホームからは乗車できません。
だからこの列車は新高岡から乗車することに意味があるのです。
ちなみに構内通過の際、乗客は着席必須です。
上の写真は高岡駅氷見線ホームに停車中のべるもんたになります。
時刻表を見ると高岡駅の停車時間が長いのですが、ずっと停車しているわけではなく構内を移動しています。
P1360894べるもんたの特徴のひとつが別料金で味わえるものが存在することです。

富山県内の地酒がいただけるコースもありますが、人気があるのはぷち富山湾鮨セット(2,000円)です。

何がすごいかというとこの手の列車だと折詰弁当のような食事が多いのですが、べるもんたの場合、寿司職人が列車の中で握っているのでできたての寿司が動く列車の中でいただけるのが魅力です。
飲み物は氷見のはとむぎ茶です。
既設によって提供する寿司ネタは違うそうですが、この日にいただいた中では氷見でとれたマグロが脂がのっていて1番美味しかったと思います。
P1360900海が見えるのが氷見に向かって右側で海に向かって固定せきなので、写真を撮るときも比較的楽に撮れます。

天気が良ければ立山連峰が海の向こうに見えるのですが…

氷見線のいいところは富山湾の地形から島に渡ってないのに海の向こうに山が見えることです。

大阪ではなかなかお目にかかれない水平線を眺めることができます。
そして…
P1360905べるもんたと書かれている立て札はベルもんたの停車位置です。

もちろん、駅の停車位置ではなく、少しの間、乗客の写真撮影のために停車するものです。

なので、景色のいい場所での撮影が可能です。

暫く停車した後、列車は氷見に近づいていきました。

しかし、べるもんたの旅は続きます。
Berumontar
べるもんたの指定席券に乗車記念スタンプが押されます。

もちろん、これは車内改札の意味もあるのですが、定員が39名で満席の状態なので指定席券を持たずに乗車することは不可能なので念のための確認でしょう。

この指定席券は氷見駅で回収されることはなく、この指定席券で氷見駅構内にある氷見市観光協会に行くと…

 
Himi1day氷見市街地周遊バス1日フリー乗車券がもらえました。

日曜日運行分は氷見駅とひみ番屋街の往復しか運行していませんが、ひみ番屋街は人気のあるスポットなのでべるもんたの乗客がそのままひみ番屋街に流れた感じになっていました。
もっとも、中には氷見発新高岡行きのべるもんたに乗車する方もいたようです。

ちなみにバス代は片道100円です。
べるもんたの客をそのまま氷見市内で消費するようにするためと氷見駅での乗客の混雑緩和のために取られたアイデアだと思いますが感心しました。
P1360915氷見市街地周遊バスは怪物くんのイラストが描かれています。

氷見は藤子不二雄Aの出身地で氏の作品である怪物くんなのですが、氷見市内には同じ藤子不二雄Aの作品である、忍者ハットリくんのイラストの方が多く、氷見線にも忍者ハットリくんのイラストの列車が走っています。

今回はべるもんたの記事なのでこれで終わりますが、また氷見を訪れて今田は藤子不二雄Aワールドを案内できたらいいなと思います。

2018年2月21日 (水)

JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ

Jr16写真はJR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷです。

土・日とか、日・月(月曜日が休日の時のみ)に使えるフリーきっぷです。

大人8,480円といつも使うようなフリーきっぷと比べるとかなり高額です。
ただし、フリー区間がすごいです。
JR東海の在来線は全線。後述しますが新幹線自由席特急券を購入すると乗車できるのが在来線と並行区間になる熱海―米原間。
そして、JR東海の駅に接続する16の中小私鉄。
いずれも鉄道線のみ利用できます。
伊豆箱根鉄道は三島で接続する駿豆線のみ、
三岐鉄道は桑名で接続する北勢線のみですが、それ以外の14の私鉄は全線乗車できます。
静岡鉄道・天竜浜名湖鉄道・遠州鉄道・豊橋鉄道・愛知環状鉄道・あおなみ線・東海交通事業・明知鉄道・長良川鉄道・養老鉄道・樽見鉄道・伊勢鉄道・近江鉄道
正直言って近江鉄道が使えるのは驚きですが、大井川鉄道がこのフリーきっぷのエリア外になっているのは痛いです。

また、東海道新幹線回数券が使えない期間(GW・盆・正月)には使えません。
そして自動改札機はJR東海の在来線でも使えません。

在来線の特急は特急券を購入すれば回数の制限がありませんが東海道新幹線はひかり・こだまのみで4回しか乗車できません。また、指定席の利用もできません。
その為に有人改札からでしか乗車できない上、写真のきっぷの下に置かれた券を提示して何回目のスタンプを押すことになっています。

このきっぷの変なところは在来線と新幹線の乗り継ぎ割引が適用されないことと、同一列車でもフリー区間外とフリー区間内と別々に特急券が必要なところ。
例えば名古屋から特急しなので名古屋から松本まで行く場合、フリー区間外の塩尻から松本までの普通運賃は必要なのはわかりますが、特急券は名古屋から松本までの特急券の購入ではダメで名古屋から塩尻、塩尻から松本までの2枚が必要です。
幸い、塩尻駅には特急しなのは全列車停車するので松本ぐらいなら塩尻から普通列車で行けばいいと思います。

私鉄に乗るならフリーきっぷがあっても値段の張る
長良川鉄道・天竜浜名湖鉄道に乗るのがいいと思いますが、個人的には(名古屋からだと)甲府がいいと思います。
というのも、物理的に距離のある甲府だと元が取りやすいから。
名古屋から静岡経由で甲府までの運賃が5,400円。(塩尻経由だと4,750円ですが塩尻から先がフリーきっぷのエリア外)特急を利用する場合これに特急料金が必要。
実際、私は米原で購入しているので(ちなみに米原と熱海では新幹線の乗り換え改札口のJR東海の窓口でのみ発売)、乗り得感はあります。
土・日でのおでかけならこれを使うのもいいかなと思えてきました。




2018年2月17日 (土)

名探偵コナンに会えるまち

鳥取県は北栄町に行ってきました。
漫画家・青山剛昌の出生地です。(正確には合併前の旧・大栄町)
地元の観光協会は「名探偵コナンに会えるまち」というキャッチが付いています。
(私の知り合いにコナンと言えば未来少年しか思い浮かばない人がいますが…)
P1360826 青山剛昌ふるさと館の最寄り駅であるJR由良駅(倉吉駅から米子方面に各駅停車で2駅目)に到着した時から「名探偵コナンに会えるまち」を実感します。

鳥取方面行の列車は改札のある1番線に停まるのですが米子方面行の列車には2番線の停まる列車もあります。
この写真は2番線の到着して改札に行く跨線橋です。
この階段の後方に待合室があり、待合室もコナン仕様になっています。
P1360867JRの時刻表や運賃表は由良駅で統一していますが、コナン駅という愛称になっているので初めて訪れる方はびっくりするでしょう。

この写真自体は1番線側からしか撮れないアングルになっています。

 
P1360827コナン駅の駅名標です


JR米子支社独自の駅名標もそばにはあるのですが…






 
P1360833この時点でやっと駅の外に…

この駅舎の左隣りに観光協会があり、北栄町オリジナルのコナングッズがあります。

150円払えば来駅証明書も出してくれます。

ちなみに青山剛昌氏は今年の正月にこの町に里帰りをして各地で直筆サインを書いています。観光協会も例外ではなくサインが飾られていました。
ちなみに駅の右手にスロープがあり、車いすトイレもあります。
P1360832駅舎の写真を撮ると反対にあるのが多摩川ドイル江戸川コナンのオブジェです。







 
P1360829こちらは駅前にある江戸川コナンの銅像です。

よく見るとコナンのイラストが描かれた列車が写っています。




 
P1360834由良駅前にある由良タクシーさん。

コナンのイラスト入りのUDタクシーです。
車いすのまま乗車できるタクシーですが、車いす利用者だけではなく一般に方も利用できます。
とは言え、台数に限りがあるので乗りたいときにコナン仕様のUDタクシーが来るとは限りません。
P1360835由良駅そばにある北栄町立図書館です。
建物にコナンのイラストがありますが、後ろ向きになっている元太に隠れて見えませんが…




 
P1360837工藤新一の銅像です。
図書館の中までは見ませんでした。

図書館にコナンコーナーがあるのが分かっていたら図書館に入ったのに悔やまれます。

図書館の入口に大栄町時代のマンホールのふたのレプリカがありました。

P1360840こちらは実際に使っているマンホールのふたです。

旧・大栄町はスイカと山芋の産地なので妥当なキャラだと思います。




 
P1360861ちなみにもう1種類。
これも大栄町時代のマンホールです。

観光案内所でマンホールと同じデザインのラバーコースターが売っていました。



由良駅前から青山剛昌ふるさと館までの1.4kmをコナン通りと名乗っています。
P1360841 コナン通りには写真のようなキャラクターが至る所にありますのでどこがコナン通りかはわかります。

この時期雪で積もって不幸にも雪で隠れたキャラもいました。

道路の両側にあるので両側を通らないとコンプリートではないので注意してください。
P1360842北栄町役場大栄庁舎の出先に置かれたスイカを食べている江戸川コナンです。

先述した通り旧・大栄町はスイカの産地なのでコナン君もスイカを食べている図です。

ここでコナン通りをそのまま歩かないのが西九条舞。
このオブジェの奥を眺めたら…
P1360844
北栄町役場大栄庁舎と渡り廊下でつながってる大栄農村環境改善センターです。

で、気になる人なので中に入って見てみました。

ここまでくるとリアル名探偵コナンごっこです。
一歩間違うとリアル鳥取県警のお世話になりそうな…
P1360845ねぶた仕様のコナン君がホール入口に飾られていました。

ちなみに
北栄町役場大栄庁舎の中には特になかったです。




 
Hokueitown北栄町の公用車です。
コナン仕様の公用車です。

公用車までアニメ仕様なのは聞いたことがありません。

役場の駐車場に停まっていたので、休日は駐車場に停まっているものと思われます。

コナン通りに戻って先を進みます。
P1360848
コナン大橋です。

橋には銅像、欄干にはレリーフが飾られています。

結構立派な橋です。



名前だけコナンではありません。
橋のあちこちにコナンがあります。
P1360849 P1360850欄干のレリーフはひとつではありませんが、写真は割愛いたします。
P1360856コナン大橋を渡ると「コナンの家 米花商店街」があります。
ここはもともと自動車試験場があったところだそうで、昨年の3月にできたそうです。





 
P1360858表札は工藤で工藤さんちの家を勝手に撮影したものではなく主人公のもとの姿である工藤新一を模しているそうです。

この建物はカフェとして営業しています。



 
P1360857先程の写真の右奥にあるのがパン屋さんです。








 
P1360853一番奥にあるのがコナン百貨店(お土産物店)とコナンジェラートが入っています。







 
P1360854 APTX4869ジェラートを注文しました。

大山牛乳と木苺のジェラートです。

地産地消を目指しているらしく、夏場にはスイカのジェラートもあるようです。
Bブログで取り上げても差し支えないくらい美味しいジェラートでした。
P1360859パン屋さんのそばには工藤新一と毛利蘭の銅像があります。

コナンの家 米花商店街のそばには公衆トイレがあります。
(実際には公衆トイレの方が先にできたらしいです。)


 
P1360862コナン通りを進んでいくと、眠りの小五郎とネクタイ型変声機で声を出しているコナンの銅像です。

小五郎の隣に座って真似をしようかと思ったのですが寒いのでやめました。
 

 
P1360864
青山剛昌ふるさと館に到着しました。

まっすぐ歩けば20分の道のりですが寄り道しまくったので2時間以上かかりました。

ここは一部のエリア以外は写真撮影ができるのですが、ここはあえて写真撮影を止めました。
2階建ての博物館ですが車いすの方が2階に上がるにはエレベーターではなく階段昇降機を使うことになります。

帰りですが少し歩き疲れたのでタクシーを利用しました。
観光案内所のある由良駅と青山剛昌ふるさと館との間をタクシーを利用する場合、北栄町が片道300円助成しています。
コナン通りタクシー利用料助成事業実施要綱というのがあり、観光案内所か青山剛昌ふるさと館の受付でタクシー利用の旨を申請して必要事項を記入するだけです。必要事項と言っても名前と住所(都道府県名のみ)を記入するとタクシー助成の紙が渡され、由良タクシーに連絡ということになります。
タクシー代が元々の630円で助成の紙を渡すと330円で乗車できます。
私がタクシーを手配したら由良駅を出るときに見かけたコナン仕様のUDタクシーが来ました。
P1360866しかも、
UDタクシーの天井には今年の正月に帰省した青山剛昌の直筆サインが…

青山剛昌の地元愛が感じられた北栄町の旅でした。

2018年2月 1日 (木)

特急料金が払い戻される特異な例

JR西日本の2018年1月31日付のニュースリリースより

特急電車「サンダーバード4号」の特急券の払戻し誤りについて

 2018年1月29日、特急電車「サンダーバード4号」の新大阪駅途中降車による払い戻しの適用について、払い戻しはないと誤った情報を案内をしたため、払戻しの誤りが発生しました。
お客様には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
詳細
1 発生日時  1月29日(月曜日) 午前9時1分ごろ  
※注釈:サンダーバード4号の新大阪駅到着時刻です。
2 概況   1月29日(月曜日)、上り特急電車「サンダーバード4号」の客室乗務員は、京都~新大阪駅間にて、通常より車両の揺れが大きいと感じたため指令員に連絡しました。
連絡を受けた指令員は、新大阪駅での車両の確認を決定しました。
お客様には新大阪駅で降車していただき、後続の新快速電車にご乗車いただきました。
 その際、払い戻しの適用について、払い戻しはない旨の誤った情報を案内したため、払戻しの誤りが発生しました。  
(参考)  JR京都線(東海道線) 新大阪駅  上り特急電車「サンダーバード4号」 9両編成    金沢駅(6時7分)発、大阪駅(9時6分)行
 乗客数:約170名
4 原因  大阪総合指令所の指令員が、払い戻しの適用について、特急料金を全額払い戻すべきところ、払い戻しはない旨の誤った情報を駅・乗務員に発信したためです。
5 対象者  当該列車をご利用され、大阪駅着となる特急券をお持ちのお客様(以下略)

3番がないのが気になりますが、本題からそれるので割愛しますが、JRの特急が到着予定時刻より2時間遅れた場合や列車そのものの運行を取りやめた場合は全額払い戻しということは結構有名ですが、一部区間でも特急が運行できなかった場合でも特急料金は全額払い戻しの対象になります。

今回の場合はかなり特異なケースではあります。
新大阪から大阪駅まで4kmちょっとですが後続の新快速に乗車とあるので30分も遅れてないでしょう。
それでも特急料金は全額返ってきます。

私も昔、似たケースを体験したことがあります。
広島から京都までの新幹線特急券を持って乗車したのですが、台風の影響で新大阪から東の区間が運転取りやめになりました。
ですので新快速で京都まで行ったのですが、そのときも1時間も遅れなかったのですが特急料金は全額返ってきました。

新大阪までの新幹線特急券なら特急料金は1銭も返ってきません。ちょっとした差が大きくつくことがあると言うケースです。
もっともこんなケースは滅多にありませんが…

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