« 青の交響曲(シンフォニー) | トップページ | IC乗車券の落とし穴 »

2022年1月25日 (火)

国鉄型観光急行

本当はこの記事を採り上げるのはもう少し後の話でした。
しかし、2021年1月23日に予定されていた糸魚川荒波あんこう祭りが新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止になりました。
(1月30日・2月6日で別会場で行われる予定だったところも含めて)
しかし、既に購入した北陸おでかけパスは払い戻し手数料を払うことになるのでそんなもったいないことをするなら、このぶっとんだ列車に乗車してみようと思いました。
4551 その列車はえちごトキめき鉄道が運行する国鉄型観光急行

何がぶっとんでいるのかと言いますと文字通り国鉄時代に製造された列車を走らせるということ。

そして、この電車、つい最近までJR七尾線を走っていました。

北陸新幹線の開業で第3セクターに移管されてできたえちごトキめき鉄道。
全部新車で開業したにもかかわらず、わざわざJR西日本のお古を譲り受けて観光列車を走らせるのだから、ぶっとんでいます。

えちごトキめき鉄道はこの旧型電車を4両購入し、1両を直江津D51レールパークで展示されていて、残り3両をこの観光急行にしています。

この観光急行、1号車のみもともと急行型車両として製造されていて晩年、七尾線の普通電車として運行していました。
そして、その急行型車両は最後までJRが運行していた国鉄型の急行型車両なのです。
その希少価値に目をつけたというのがえちごトキめき鉄道というわけです。
主に土・日・祝日に2往復運行で1号・3号は直江津始発で2号・4号が直江津終点。
日本海ひすいライン(市振―直江津間)全線運行するのが1・2号、糸魚川―直江津の部分運行するのが3・4号ということになります。
折角なので全線運行する2号に乗車しました。
北陸おでかけパスが使えないので指定席である1号車には座れませんし、当日いきなり乗車ということもできないので500円の急行料金だけ払うことにしました。
4552 直江津から糸魚川に向かって先頭車が1号車なので、2号に乗車するわけですから、3号車が先頭になります。

始発の市振駅の構内踏切から撮影した3号車になります。

塗装は北陸線を運行していた当時の急行の塗装だそうです。

 
4550 先程、七尾線で運行していたと書きました。

その当時の写真がこちらになります。

多分、七尾駅で撮影したものだと思います。

塗装の違いこそありますが、恐らく、この車両かなと思います。

ちなみにこの車両は登場当初から普通電車です。
4553 旧型車両なので、冬季はドアが手動で開閉します。
 
ボタンで開閉できる今の車両と違い、扉をわざわざ開けるのもひと苦労です。
 
こういう体験ができるのも冬季に乗車する特典?かもしれません。

 
4554列車に乗車します。

今の北陸線(3セク化されたところも含めて)の電車はステップがありませんが、昔の車両は当たり前のようにステップがありました。
 
そういう意味ではバリアフリー化が進んでいます。
当然、トイレもバリアフリーではなく、リニューアルしていません。「ザ・国鉄型車両」ですから。
ちなみにトイレは指定席である1号車のみですが、トイレは自由席利用者も使えます。
4555 その指定席車両です。
 
テーブルがあるのは飲食提供の関係で作られています。
 
コロナ対策もあってかボックス席の半分が使えないようになっています。
 
この車両(1号車)に記念スタンプが設置されていて、そのスタンプを押すときに撮影しました。
4556 そして、こちらが自由席。
 
こちらが元から普通電車だった車両になります。

乗り心地は今の車両がいい上に、急行料金が設定されているこの列車の乗車率は高くなく、そういう意味では懐かしい旅情を楽しめると言えば楽しめます。

 
4557 この急行列車の良いところは急行券そのもの。
 
直江津駅・糸魚川駅で購入したら硬券の急行券で、車内で購入すると車内補充券で発行されます。

その車内補充券もスーパーのレシートのようなものではなく、昔懐かしいタイプの補充券です。
(しかし、えちごトキめき鉄道の車内補充券にレシートタイプのようなものはなかったように思います。)

無人駅である市振駅から乗車の場合、必然的に車内で急行券を発行することになります。

停車駅は前述の3駅のみなので他の駅の場合、特別に運行する場合のための予備でしょう。
そして今は車内改札はスタンプ方式ですが、昔はきっぷを型が残るタイプの物でした。
市振を出ると途中停車駅は糸魚川駅のみですが、乗客を扱わない運転停車があり、そのうちのひとつである名立駅が乗客がホームに降り立つ時間がありました。
4558 指定席である1号車は通常列車は停車しない場所のため、ホーム上も除雪されていません。
 
写真を撮るのもひと苦労です。
 
実際にここから写真を撮っている人は長くつを履いていました。
車内アナウンスによるとヘッドマークについている「兼六」は実際に国鉄で運行していた急行列車の名前で特急しらさぎに格上げされて数年間だけ運行されていた珍しい列車名だそうです。このヘッドマークは乗る時によって変わります。
4559 そして、紺列車の終着駅の直江津に到着。
 
行き先も国鉄時代のままでこういう細かいところまでこだわるのもただ単に旧型車両を購入しただけではないところに好感が持てました。
 
そう言えば、この急行、今や絶滅に近いくらい珍しい車内販売があります。
ちょっとした飲み物や鉄道グッズ、レトルトカレーなどのお土産類が販売品ですが、こういう体験も昭和を感じるものなのかもしれません。

« 青の交響曲(シンフォニー) | トップページ | IC乗車券の落とし穴 »

臨時列車」カテゴリの記事

観光列車」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 青の交響曲(シンフォニー) | トップページ | IC乗車券の落とし穴 »