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2022年8月

2022年8月28日 (日)

竹生島

琵琶湖に浮かぶ竹生島に行ってきました。
竹生島と言っても社寺がありますが住民はいません。
観光客が訪れる無人島になっています。
竹生島へは長浜や近江今津から運行している琵琶湖汽船の方が本数が多いのですが、御船印のこともあってオーミマリンの便に乗船することにしました。
 
出港する彦根港へはタクシーという手段もありますが、彦根駅西口から無料送迎バスが運行しています。
ただ、普通のマイクロバスなので、車いすのまま乗車できません。
(竹生島自体、ほとんど階段しかないので車いすの方の観光は絶望的ですが…)
 
Chukubuis1 竹生島への船は何隻かあるようですが、私が乗船したのは井伊家の赤備えに習って赤一色の船でした。
 
真ん中の家紋である「丸に橘」は井伊家の家紋でその両側にある「井」の形をしたのは井伊直政の戦国のぼり旗に描かれたものです。
 
本当は彦根港でも撮影していたのですが、乗客が映っているので竹生島に到着後に撮影したものにしました。
Chukubuis2 船も特にバリアフリー船ではなく、段差はある上、入口や乗船の通路が狭いです。
 
また、私が乗下船した時は船が揺れていました。




 
Chukubuis3 座席は普通の座席で、リクライニングと言うものはありませんし、ひじ掛けが跳ね上がるわけではありません。
 
ただ、出入口に最も近い座席は優先座席になっていました。
 


 
Chukubuis4竹生島に到着してスロープが見えます。
 
もしやバリアフリーで行けるのか?と思われたかもしれませんが、これが唯一のスロープで後述する入口までだけがバリアフリーと言えます。
 
ちなみに入口までにある土産物店や茶店がこの島の商店になります。
 
Chukubuis5 スロープを上がったところにある郵便ポストになります。
 
少なくなったとはいえ、レアとまでは言えない円柱ポストです。
 
一応、ここから手紙を投函はできます。月曜日から土曜日まで(祝日を除く)午前9:30に収集に来ます。
長浜港からの始発便の竹生島到着が9:30なのでほとんどの場合、投函日の次の日が収集日になります。
仮にここで投函しても消印は収集郵便局の長浜郵便局になると思いますが…
 
竹生島への上陸には入島料が必要で大人600円、こども300円が必要です。
自動券売機で購入するのですが、障害者手帳を持っている方は入口にいる係員に手帳を提示すると半額になります。
この入口付近にトイレがあります。洋式トイレはあるのですが、車いすトイレはありません。

この入口を入ってすぐに急な階段があります。

Chukubuis6 根性が無いので途中にある宝厳寺観音堂に行きました。
 
写真は国宝でもある唐門で、建物が重要文化財です。
 
この唐門、最近では豊臣秀吉の大坂城から移築した京都東山の豊国廟の唐門か極楽門をさらに移築してこの地に来たという説が濃厚だそうで、そうなれば豊臣秀吉の大坂城の現存する唯一の建物になります。
この門から、観音堂に入ると奥にあるのは…
Chukubuis7 これまた重要文化財になっている舟廊下です。
 
豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に作られた船櫓を利用して作られた廊下で、この廊下を渡ると竹生島神社につながります。



 
Chukubuis10 ちなみにこの廊下を下から見るとこんな感じになっています。



 


 
Chukubuis9 竹生島神社も国宝になっています。
 
豊臣秀吉が寄進した伏見桃山城の勅使殿が移築したものです。
竹生島神社の本殿への階段下に竜神拝所があり、ここで鳥居に向かって投げる土器(かわらけ)投げがあります。
 
鳥居に土器がくぐれば願いが成就すると言われますが、鳥居に届きもしませんでした。
Chukubuis8 最後に根性入れて宝厳寺弁財天堂(本堂)に向かいました。
 
これまた急階段で距離はそんなに長くはなかったのですが、上った時は息切れしてました。
 
お参りして元来た急階段を下りました。

船は自由席ですが船便は指定で特に何も言わなければ数十分の滞在時間の後の便で彦根に戻るルートになっています。
小さい島にもかかわらず国宝や重要文化財と詰まった場所でパワーを貰った気分になり、帰りの船に乗船しました。

2022年8月 9日 (火)

満奇洞(まきどう)

7月23日付のDブログでこんなことを書いて記事を終わらせています。
「グッズも貰ったこともあり、観光PRで一押しした満奇洞(まきどう)に行ってみようかな。」と。
ということで満奇洞に行ってきました。
 
自動車免許を持っていない私が満奇洞に行くとなると必然的に公共交通機関を利用することになります。
バスの時刻を調べると…
以下は土・日ダイヤになります。(備北バス・令和4年4月1日一部時刻改正時)
【往路】
・新見駅(11:15)→井倉駅前(11:53)→満奇洞(12:34)
・新見駅(13:00)→井倉駅前(13:38)→満奇洞(14:19)
・新見駅(15:30)→井倉駅前(16:08)→満奇洞(16:45)
の3本のみです。
そして、満奇洞の入場は16:30までなので最終バスに乗車しても満奇洞に入洞できないので当然、2本に絞られます。

【復路】
・満奇洞(6:13)→井倉駅前(6:50)→新見駅(7:28)
・満奇洞(13:15)→井倉駅前(13:56)→新見駅(14:34)
・満奇洞(15:20)→井倉駅前(15:57)→新見駅(16:35)
言うまでもなく、始発バスに乗車することは現地に宿泊している以外は考えられないので除外。
 
で、私が選択したのは…
始発バスで満奇洞に行き、最終バスで満奇洞を出るプラン。
満奇洞で時間がかかり終バスに乗り遅れたらタクシーで移動ということになるのでとてつもない金額になるのでここは多少時間の無駄を承知で行動するのがいいと判断しました。
 
井倉駅前からバスに乗車します。
ちなみに岡山駅を10:14発の新見駅行きの普通電車が井倉駅に到着するのは11:39になるので便利です。
(新見方面から来た場合、適当な電車はないので新見駅からバスに乗車することをお勧めします)
 
終点まで乗車しますが、バス停から少し歩くことになります。
バス停はふれあいセンター満奇というコミュニティセンターの近くになります。
 
少し歩くと満奇洞の第1駐車場があります。
この駐車場のそばにトイレがあるのでトイレはここを利用することになります。
Makido1 トイレのそばに満奇洞について書かれた看板があったので写真に。
 
もともと槇という地名でこの洞窟は「槇の穴」と呼ばれていましたが、昭和4年10月に与謝野鉄幹・晶子夫妻がこの洞窟を訪れたときに「奇に満ちた洞くつ」ということで満奇洞と命名しました。
 
トイレはベビーベッド、チェンジングボード、ウォシュレット(LIXIL製なのでウォシュレットとは言わないが)が付いていて設備は都会のトイレと遜色ありません。
 
この駐車場からは満奇洞まで全員徒歩になります。
そして、数百メートルの区間ですが、急勾配の上り坂になります。
 
満奇洞入口の手前で自動券売機があります。この券売機では交通系ICカード(PiTaPaを除く)が使えます。
Makido2 入口でコロナ対策の為、各自で半券を受付の箱に入れて入場です。
 
ここでヘルメットを借りることができますが、ヘルメットの分、屈むことが必要になるのでヘルメットを借りる方は見かけませんでした。
 
満奇洞に入洞です。
看板の通り、天然記念物だそうです。
Makido3 入ってすぐに頭上に注意の注意書きが…
 
実は洞窟の中は思ったより暗く、デジカメの性能のため明るく映っていますが、実際はもっと暗いです。
 
また、フラッシュと言ったものを一切使っておりません。

そして、頭上に注意はこれが序の口だとこの後知ることとなります。
Makido4 この洞窟のすごいところはいろんな表情を見せてくれるところでしょうか。
 
人が通るのもやっとといった場所からくつろげそうな場所まであります。



 
Makido5 もちろん、観光用にこの写真の様に木道を敷いて歩きやすくなっているところもあります。
 
ところどころ、この写真で言えば「大黒柱」の様に名付けられたものがあります。
 
自然で作られたものでありながら大黒柱の様に支えているように見えるのでしょう。
 
Makido6 こちらは「奥の院」と名付けられています。
 
頭上に注意の本当の意味を知ることになったのはここに来る少し前。
 
大したことが無いのではなく、中腰になりながら進み、場合によっては、反対から来る人とすれ違うことになるので道を譲り、譲られながらなので写真を撮る余裕すらなくなります。
Makido7 最近というか、LED技術の進歩というか照明もLEDを駆使して「魅せる鍾乳洞」にしていて、幻想的な演出も忘れていません。
 
もちろん、LEDで照らされた光景は昭和4年にはなく、与謝野晶子も見たことが無いものでしょうし、これから新しい技術で取り入れられたものを現在生きている私たちが見られないものを未来の人たちは見るのかもしれません。
Makido8 水と鍾乳洞をうまく演出しています。
 
暗いし、足元が悪いところも通るのですがこういう景色を見ると来て良かったと思います。
ただ、車いすの人は物理的に通れないし、弱視の方も足元が悪いところを通るのでバリアフリー度の評価不可能と言わざるをえません。

また、鍾乳洞という性格から湿気があり、地面が濡れているところが多く、滑りやすくなっているので滑りにくい靴で行かれることをお勧めします。
Makido9 こちらは「乙姫の寝殿」と名付けられていますが、こんな山の中に乙姫様って…と思わなくはないのですが名前の由来を聞きたいものです。





で、満奇洞の滞在時間は意外と長く、バスの折り返し時間だけでは難しいという結論になりました。
なので時間のロスは覚悟して行かれることをお勧めします。
ただ、平日の場合、満奇洞(16:50)→井倉駅前(17:27)→新見駅(18:05)というバスがあり、満奇洞に14:19に到着するバスに乗っても大丈夫かと思います。
私は井倉駅で乗車したため、満奇洞までのバス代は470円でした。
 
さて、昼食はどうしたのかと思った方いらっしゃるかと思います。
車が無い以上、現地で食べるか弁当などを持ち込むかのどちらかになります。
中腰で進まないといけないところがあるのでリュックサックは不適格。
なので、個人的には現地で食べる一択だと思います。
Makido10 ふれあいセンター満奇にうどんを提供していて、私はうどんセット(700円)にしました。
ちなみに蕎麦はなく、暑いけれど冷たいうどんもありませんでした。
 
ここは第1駐車場が満車の場合、ここの駐車場が第2駐車場になっています。
ですのでここで食事をするのではなく、ただ車を停めているだけの方も相当数います。
 
たまにはこういう自然に触れる旅もいいと思います。

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