JR西大路駅
2022年3月22日にJR京都線西大路駅にエレベーターが設置されたという情報を入手し、現地に行ってみることにしました。
現地に行って驚いたのは既設の改札口に連絡するのではなく、新たな改札口を設けてそこにエレベーターでのアクセスを設けていました。
大雑把に言って、ホームの京都寄りにエレベーターと階段を設置してアクセスする感じです。
既設の改札口を南口とし、新しい改札は北改札口になりました。
北改札口に入って、ホームに行くには連絡通路に上がり、長い連絡通路を渡ってホーム階に下りてアクセスをする形です。
なので、歩いてアクセスする場合、今までの改札(南改札)の方が楽です。
北改札口から入ってエレベーターに行くわけですが、階段の裏側にトイレがあります。
ドアは手動でオストメイト装置、ウォッシュレットも付いています。
写真の公開枚数の関係で載せられないですが、ベビーベッドやチェンジングボードもあります。
トイレを通り過ぎて突きあたりにエレベーターがあります。
このエレベーターは三菱製の11人乗りの通り抜けタイプのものになっています。
このエレベーターに乗って連絡通路階に上がります。
この駅の東側にある京都貨物駅に分岐する線路があるためその線路を越える必要があるので必然的に長くなります。
また、南側は新幹線の線路があるのでこの線路を越えるとなるとかなり高い垂直移動になるので現実的ではありません。
北改札口にロータリーを作って車での乗降場所を作った方がいいのかもしれません。ただ、車でこのロータリーにたどり着くのは余程下京区の道に詳しくないと道に迷います。
北改札から見て遠い方が2番のりば(大阪方面)です。
(1・4番のりばは特急や新快速が通過するので案内されていません)
冒頭でも述べた通り、東端(京都寄り)にエレベーターがあるので最寄りのドアは大阪方面行の場合、12両編成で最後尾が最寄の場所になります。
しかし、最後尾のドアは写真の通り、階段があるため、ホーム幅が狭いので私は1番後ろの車両の真ん中のドアをお勧めします。
ただし、主に朝ラッシュ時の時でないと12両編成の快速は走っていません。
なので最後尾と言って問題はないのですが、12両編成の場合を除いて、ホームに屋根のないところを通ることになります。8両編成の場合はその距離は数メートルとしれていますが、7両編成と10両編成の場合は20数メートル、6両編成の場合は40数メートルと無視できないほど距離があります。
3番のりばも同様に京都寄りにエレベーターがあるので12両編成の場合、最前列が最寄のエレベーターになります。
ちなみにホームにアクセスするエレベーターは両方とも三菱製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
現在ホームの屋根の延伸工事中なので、どこで降りても屋根のないところと通ります。10・12両編成の場合はまだいいのですが、6・7・8両編成の場合、投稿日現在で60数メートルは屋根のないところを工事箇所を避けて歩くことになります。
一方通行にして通りやすいようにしているのでしょうが、新快速の通過する方の通路を廃して停車する側を開けた方が車いすの乗降も幾分マシになったのではと思います。
もっと言えば、エレベーター工事が終わる前までに屋根を作ってほしかったです。
コロナのせいで工事現場に資材が届かなかったかのうせいがあったかもしれませんが。
北改札口は少し高い位置にあります。
なので、地上にアクセスする場合、階段とエレベーターでアクセスします。
改札から近い方が西大路通りの東側の歩道にアクセスします。
写真は改札のある方ではなく地上側になります。
後述するエレベーターも同じですがフジテック製の21人乗りの通り抜けタイプのエレベーターになります。
北改札口の京都寄りに機械式の自転車置き場があるのでその自転車ごとエレベーターに載せられるように大きなサイズにしたのでしょう。
反対に北改札口から遠い方のエレベーターです。
こちらは西大路通りの西側の歩道に出ます。
こちらの歩道でJRのガードを通り抜けると南口にたどり着きます。
北口ができて今まで駅員がいた駅員は基本的に北口に移動しました。
南口に駅員のいる時間は7時20分から8時40分と17時20分から18時40分とかなり短くなりました。要介助者が来た場合、案内する必要からエレベーターがある方に駅員がいた方がいいという判断でしょう。
人員配置で新設の改札は無人であるケースが多い中、この駅では敢えてバリアフリー対応のために新設の方に人員を配置したのは評価できます。
このエレベータが稼働する前は階段昇降機を使っていたので、南口にも車いすトイレがあります。
外観はともかく、内装は新しくできた北改札口そばの車いすトイレと遜色ありません。
心持ち個室の面積が狭いのかなとおもいますが、ボタンでドアを開閉できます。
ウォシュレット、オストメイト装置、ベビーベッド、チェンジングボードもあります。
ただ、駅員が基本的にいなくなったので車いすの方がここのトイレを利用するにはこの駅の改札に自由に出入りできる定期券・フリーきっぷを所持している場合か入場券を購入するしかなさそうです。
当面は駅の屋根の延長工事が終わって雨に濡れずに済んでほしいです。
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はじめまして。
車椅子を利用しているため、いつも参考にさせていただいております。
先日、西大路駅北口を利用したところ駅員不在でした。
現在は時間帯により北口も駅員不在のようです。
インターホンで介助の依頼はできましたが、階段昇降機で移動していた頃は駅員の方がすぐに対応してくださったので却って不便になったようにも思います。
(次の電車まで12分ありましたが乗車できませんでした)
過去記事へのコメント失礼しました。
...
余談ですがホームで電車を待つのは悪なのでしょうか...
ホームで待ちたいとお願いしたらすごく怒られました。
投稿: | 2022年8月25日 23時06分
コメントありがとうございます。
当ブログの管理人の西九条舞です。
>先日、西大路駅北口を利用したところ駅員不在でした。
>現在は時間帯により北口も駅員不在のようです。
そうだったんですね。てっきり、係員が移動しただけかと思いました。
>インターホンで介助の依頼はできましたが、階段昇降機で移動していた頃は駅員の方がすぐに対応してくださったので却って不便になったようにも思います。
最近ではどの鉄道会社も人員削減を進めています。西大路駅でもにみどり窓口を廃止してみどりの券売機プラスに置き変えていますね。あれも人員削減の一環です。
(JRのニュースリリースでは乗客案内に係員を配置すると言っていましたが、時間限定とはいえ、無人化にしている以上、詭弁と言わざるをえません。)
その影響が本来乗車できるはずの電車に乗車できない事態を生んでいます。
一時帰休を実施するなら本来いるはずの駅係員や車掌を配置すべきと思っています。
>余談ですがホームで電車を待つのは悪なのでしょうか...
>ホームで待ちたいとお願いしたらすごく怒られました。
個人的にはホームで電車を待つことは悪いとは思っていません。
最悪、ホームにいたら第三者に電車への乗車を頼むことができるから。
実際、乗換駅で車いすの方を案内すべき駅員がいなくて乗車を手伝ったことがあります。
内規で車いすの方の乗車の際、車いすの方を1人にさせてはいけない決まりがあるのかもしれません。
係員がいないときに事故が起これば責任問題が生じるからです。
実際、裁判沙汰になっています。
係員が少なくなった御時世に付きっ切りの時間を減らさないといけないのかもしれません。
だから介護者がいるときや鉄道会社によっても違うところがあると思います。
投稿: 西九条舞 | 2022年8月26日 07時20分
お返事ありがとうございます。
事故があった場合は、むしろ車椅子側が賠償しなくてはいけないと思っていたので驚きました。
念の為お客様センターに単独でのホームへの移動が禁止されているか確認したところ、「単独で移動してはいけないと言った決まりはございません」というお返事はいただいたのですが、事故が発生した時の責任が鉄道会社側に発生するのであれば、確かにリスクを背負いたくない駅員さんがいらっしゃるのも仕方がないことなのかもしれませんね。
…それでも待合室でもない廊下の片隅で長時間待機しなければいけないのは正直負担なので、そこは何とかして欲しいところです。
鉄道会社によって…というのはその通りですね!
同じ京都では京都市営地下鉄は利用者が先にホームに降りる形ですし、次の電車まで3分あれば乗せていただけるので大変ありがたいです。
乗降の際の業務連絡もありませんし、ほとんど会話が発生しないのも正直助かります。
通勤で利用していると笑顔で会話することに疲れてしまうことがありまして、例えばエレベーターまで一緒だと乗り降りごとにお礼を言わなければならずしんどいのですが、スロープ設置だけの介助ならその時だけお礼を言えばいいので気持ちよく心を込めて感謝を伝えられる気がします。
投稿: | 2022年8月31日 23時16分
コメントありがとうございます。
行動力のある方だというのがコメントの内容から分かります。
駅員の対応についてですが、難しいところです。
コメント中にある京都市営地下鉄で言うと、先にホームまで行けるということで気が楽という気持ちは分かります。
ただ、地下鉄四条駅の様にホームにアクセスできる改札が無人改札で遠隔操作で乗車券をチェックするので不親切に感じる方もいらっしゃるようです。
駅員の対応がどこまですればいいのか人によってまちまちですので永遠の課題なのかもしれません。
「乗客の都合」と言うものが存在するので同じ時間、同じ場所であったとしてもその時の体調や気分が違うので笑顔でいられるときやそうでないときもあります。
このコメントを読んで乗客の都合を無視されて辟易した過去を思い出しました。
車いす利用者の乗降の際の業務連絡については後日記事にしたいと思います。
投稿: 西九条舞(管理人) | 2022年9月 2日 07時49分