長崎ー奈良尾ー奈留-福江航路(万葉)
福江港から五島列島各地に寄港して長崎港までフェリーに乗船しました。
今回乗船する船は万葉です。
奈留港は太古と同じ港に停まりますが、奈留港付近の滞在に困るのとこちらの船が長崎発着だとどの島に行っても運賃が変わらないので福江まで乗り通しました。
福江港では太古と同じエレベーターで乗船口に行きます。
福江港・奈良尾港では左舷側、長崎港・奈留港では右舷側が乗降口になりますが、乗降口付近に点字付き案内板があります。
点字案内板のあるところの床面に点字ブロックがあります。
この船は自由席と指定席がありますが、指定席を利用すると1,040円(投稿日現在)余計にかかるので自由席にしました。
ですので指定席のエリアについては分かりませんが、九州商船のHPを見る限り、バリアフリーに関して言うと大差ないと判断しました。
エレベーターは右舷側にあり、客室階、乗降口階、車両甲板階の3停止タイプで乗降口階は奈留港で乗下船するときだけ使います。
他の港は徒歩乗船の場合は客室のフロアの乗船口からボーディングブリッジで乗降できますし、車で移動している方は車両甲板からエレベーターに乗れます。
エレベーターは下関菱重エンジニアリング(現・MHI下関エンジニアリング)製の4人乗りのエレベーターになります。
私は徒歩乗船でしたが、車両甲板まで下りてみました。エレベーター乗り場に一番近い区画が車いす利用者の駐車スペースになっています。
ただでさえ不審者扱いされそうなのにこの大きなねじのような存在まで担当職員に訊く勇気はありませんでした。
ただ、この駐車スペースですが、エレベーターまでの道のりが若干長いのとドアの幅が十分でなさそうな気がします。
左舷側の乗降口付近にバリアフリートイレがあります。
水洗レバーが背面にあるのがいただけません。
この場合だと座って左側の壁面に取り付けるべきでしょう。
ドアは手動式ですが、ドアが軽く動くのでそこは評価できます。
この航路は座敷席が多いのですが、バリアフリー客室があり、ここは椅子席になっています。
車いす利用者席は移乗がしやすくなっています。
面白いと思ったのは急患及び障害者専用とある座席。
椅子席の空間を埋めて横になれるようになっています。座敷席でも横になれますが、起き上がる時に大変なのでこれはいい配慮だと思うのと同時に急患とあるのが離島航路ならではと思います。
生死をさまようほどの重症ならドクターヘリでしょうが、普通の転院ならフェリーなのでしょう。
ただ、このバリアフリー客室ですが、残念なことがありまして、点字案内板があるのですが、他の点字案内板と比べて極端に設置している高さが低いのです。
この高さで点字が分かるのかと思ったくらいで、最初、この点字案内板の存在に気が付きませんでした。
理由はこのバリアフリー客室の壁面のせいですが、これは納得できません。
最後に奈留港に到着した時に乗降スロープを見ました。
この高さならタラップが多いのですが、スロープなのです。正直これなら車両甲板のフロアから取り付けた方が勾配が緩やかになるのでそちらの方がいいのではないかと思いました。
それを差し引いても乗船の歩車分離ができていていいと思いました。
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