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2024年2月

2024年2月29日

雲仙(多比良港)-長洲港航路(フェリー有明きぼう)

Ferryariakekibo1 雲仙市多比良(たいら)港から熊本県長洲町にある長洲港までを結ぶ有明フェリーの航路である、フェリー有明きぼうです。
 
島原半島は文字通り半島で、九州本土と陸続きではありますが、陸路だけで移動するとなると時間がかかるので船が幅を利かせています。
 
そのなかでも今回紹介する有明フェリーは最も本数の多い航路になります。
 
有明フェリーは基本的には2隻で航行していますが、どちらもバリアフリー船になっています。
(ドックダイヤや繁忙期で増便が出るときは一部、バリアフリー船でない場合があるようです。)
そして、偶然にもこの会社で一番新しいフェリー有明きぼうでした。
 
私は長洲港から乗船しました。
長洲港では徒歩乗船の場合はエレベーターで乗船口まで上がります。
(ちなみに日立製の11人乗りの普通のエレベーターです。)
Ferryariakekibo2 自動券売機で乗船券を購入するとボーディングブリッジを通って、3階の客室階に進みます。
 
長洲港から乗船した場合、渡し板を渡ったらすぐにバリアフリートイレおよび客室に着きます。

ちなみに長洲港では左舷側に乗下船口があります。

 
Ferryariakekibo3 バリアフリートイレの入口です。
 
入口には個室内の点字付き案内板があります。





 
Ferryariakekibo4 中身はこんな感じです。
 
温水洗浄便座が付いています。
 
写真では分かりにくいですが、水栓レバーの代わりにセンサーになっています。


 
Ferryariakekibo5 そして、このフェリーの特徴は車の搬入口が1階と2階の2層構造になっていて、どちらの階にもエレベーターが停止し、車いす利用者の駐車スペースがあります。
大型フェリーでも1フロア分しかないところも珍しくないので特筆すべき点であります。
 
つまり、3停止するタイプになります。

頻繁に航行する航路なので乗降時間の短縮のためにも2層構造になっていると思われますがどのフロアに車いす利用者が乗船しても客室にたどり着けるので半分は船会社にもメリットがあるのでしょうがありがたいです。
Ferryariakekibo6 写真の公開枚数が限られているので駐車スペースは1枚しか載せませんが、こちらは1階の部分の駐車スペースで2階の駐車スペースも同様なものでした。





 
Ferryariakekibo7 反対にエレベーター乗り場は2階も載せます。
 
階数表示があることで違いが分かっていただけると思います。
 
3階にある客室階から階段で1階に下り、エレベーターで3階に上がりました。

エレベーターはMHI下関エンジニアリング製の4人乗り(車いす利用者がいる場合は2人)のエレベーターになります。
 
Ferryariakekibo9 トイレには点字表記がありましたが、客室内には点字付き案内図が見当たりませんでした…ということではないのですが、客室入口を入って数メートル客室の奥にありました。
 
最初、入口につけるべきだと思っていました。
 
客室入口とバリアフリートイレが隣り合っているので、点字案内板を設置するスペースがありません。
Ferryariakekibo11 そして、この写真の席は優先席で車いすの方が移乗しやすいように工夫されています。
 
そして、座った状態でも窓の景色を楽しめるようになっています。
 
入口附近に案内板を設置するとなるとこの窓の部分になります。
そうなると車いすの方が景色を眺めるのが犠牲になります。
苦肉の策なのだと思いました。
Ferryariakekibo10 この優先席の横にあるのが車いすスペースです。
 
この写真の右側に売店で航行中は売店に人がいるので何かあった時に駆けつけることもできるのでうまくデザインされていると感心しました。
 
多比良港では船尾側にボーディングブリッジがつきます。
徒歩客は渡し板を渡ってから地上階までスロープか階段で地上階に下ります。
珍しいですが公開枚数の都合で割愛します。
長洲港行きに乗った場合、長洲港からの公共交通機関が貧弱なうえ、最寄駅であるJR長洲駅は階段しかないバリアフルな駅なのでこの地域のバリアフリーが最も進んでいるのがこのフェリーなのかもしれません。

2024年2月28日

南島原(口之津港)-天草(鬼池港)間航路(フェリーあまくさⅡ)

Ferryamakusa21 南島原市にある口之津港から天草市にある鬼池港まで結ぶ航路のフェリーあまくさⅡです。
 
この航路は投稿日現在、今回紹介するフェリーあまくさⅡとフェリーくちのつの2隻で航行していますが、バリアフリー船であるのは前者で運航する島原鉄道のHPには配船表が無かったので港に問い合わせてこの船に合わせて乗船しました。
また、当日のスケジュール上、鬼池港から乗船しました。
Ferryamakusa22 鬼池港では歩行者も自動車も同じところを通ります。
 
歩行者と自動車はロープで区分分けがされていますが、車いすだと狭いので車道側を通ることになるのですが、車道側は網状になっているのでキャスターがはまりそうになります。
 
現地で車いす利用者が徒歩乗船という選択が無いのかもしれませんが…
Ferryamakusa211 鬼池港のバリアフリートイレは結構広く、温水洗浄便座、オストメイト装置、チェンジングボード、ベビーベッドもあるものでした。

ただ、肝心の水を流す装置が背面にあるので那賀ひにくいかと思います。
 
口之津港ではすぐにバスが来たのでトイレをのぞく時間がありませんでした。
 
Ferryamakusa23 客室のある2階へは階段かエレベーターで上がります。
 
エレベーターは4人定員(車いすの方がいないとき)でMHI下関エンジニアリング製です。




 
Ferryamakusa24 当然のことながら、車いす利用者の駐車スペースはエレベーターの昇降口の近くにあります。






 
Ferryamakusa25 2階のエレベーターの昇降口です。
 
この昇降口のそばにトイレがあります。
 
エレベーターの昇降口から近い順番に男性用トイレ、バリアフリートイレ、女性用トイレの順番です。
 
客室とはエレベーターからは近い位置にはありますが、通路を数メートル歩かないといけない距離であります。
バリアフリートイレの写真を撮ったつもりですがピンボケで使い物にならないので止めました。
この船が就航してから9年近く経っているので、扉が少々重くなっている印象です。乗船時間が30分ですがしっかり設置しているのはすごいと思います。
Ferryamakusa27客室にある優先座席です。
 
車いす利用者が移乗しやすいように空間が広くとられています。座席そのものは一般席と変わりません。




 
Ferryamakusa28 あと、車いすスペースがあります。
 
床にテープが貼られているのは、車いすを固定する底面の金具があるのだと思いますが恐らく稼働率が悪く、一般の乗客がこの金具で転倒事故でもあったのでしょう。
 
一般客が良く通る場所だったので、店頭のリスクが高いのでしょう。
テープで金具の部分を埋めて転倒防止にしたのだと思います。
Ferryamakusa29 30分の航路で口之津港では徒歩客は鬼池港とは別の下船口から下船します。






 
Ferryamakusa210 こちらは新しいフェリーターミナルだけあって、歩車分離がされていました。
 
古い方のフェリーが就航したのは1993年なのでもうそろそろ新船の取り替え時期になるかと思います。
 
底面の金具の件から一般客が通らないようなところに設置したり、客室案内図に点字が無かったので点字案内を加えたり、改良したものを準備してほしいです。

2024年2月17日

「しこくスマートえきちゃん」と「ミライロ ID」との連携

2024年2月16日付のJR四国のニュースリリースを見て驚きました。
 
本記事のタイトルの通り、JR四国のスマホアプリである「しこくスマートえきちゃん」とミライロIDが連携し、障害者割引のスマホ乗車券が購入できるというもの。
 
2024年3月16日からスルッとKANSAIの特別割引ICカードでJR四国のICOCAエリアでも乗車できるようになりますが、さすがに同じ日というわけにはいかず、2024年度中ということになるらしいですが、自動改札機の設置そのものが少ないJR四国ならではと思う。
 
JRにおいて基本的に障害者割引を利用するのは介護者とセットである以上、1回の改札で2人通れないといけないので自動改札では難しい。
有人改札が基本となるけれど自動改札機が普及したところになればなるほど有人改札口に行くのが億劫になります。
 
ミライロIDとの連携だから第2種障害者も該当されるものと思います。
 
ただし、片道で100kmを超えないと乗車券そのものを購入できないようにするものだと思います。
現行では精神障害者に対する割引はないので精神障害者は障害者割引の乗車券は購入できないようにすると思います。

もちろん、第1種・2種問わず、ミライロIDとマイナポータル連携は必須にするでしょう。
そして、使用可能エリアは現行のしこくスマートえきちゃんと同様、JR四国と土佐くろしお鉄道全線でかつ、土佐くろしお鉄道ではJR四国との連絡乗車券のみ対応ということになるでしょう。
 
ですのでJR西日本以下ほかのJR各社へは使えないと予想します。

また、現行のしこくスマートえきちゃんでのきっぷは100kmを超える乗車券でも有効期間は片道1日、途中下車できないというルールも変わらないと思います。
みどりの窓口を減らす救済措置なのかとも思いますが、これからの発表に期待したいと思います。

2024年2月 1日

きっぷ購入できません

Kh73rokujizo1 先日、京阪六地蔵駅に行った時のこと。
 
2024年1月25日から普通乗車券の販売そのものがなくなり、下車駅で精算という旨の紙が貼られていました。
 
ちなみに同日付で村野駅も同様に普通乗車券の販売を止めたそう。
 
ICカードを持っていない場合、どうするのかと言いますと…
Kh73rokujizo2 ICカードチャージ機で乗車証明書を発券し、下車駅で精算ということになります。
 
しかし、写真の通り、乗車証明書の発券はタッチパネルで全盲の方が1人でこのタッチパネルを操作するのは難しいと思われます。
 
幸い、インターホンはそばにありますが、インターホンで通話して遠隔操作で乗車証明書を発券できるのか疑問です。
さらに下車駅で駅員がいないとなると精算するのに大変です。
自動券売機のスペースより自動精算機のスペースの方が狭いケースが多いです。
その中で障害者割引を受けるための身分証明書を設置するスペースを捻出できるのか疑問です。
さらに乗車券を購入できなくしたのは京阪の都合であるので無札状態でも振替輸送の対象にしないといけない。
ICカード乗車券の場合、PiTaPaの区間指定割引区間を含めて振替輸送の対象外なので下車駅でお金を払うのは同じなのにIC乗車券のデメリットしか出てきません。
ICカードに誘導したい思惑が外れると思うのは私だけだろうか?

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