フォト
無料ブログはココログ
2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

« 2024年3月 | トップページ | 2024年5月 »

2024年4月

2024年4月30日

情報不足によりバリアが払拭されない事例case3. 九四オレンジフェリー

Orangeshikoku1 八幡浜港―臼杵港を結んでいる九四オレンジフェリーのおれんじ四国です。
 
同区間には宇和島運輸フェリーが航行していて、この会社が運行しているあけぼの丸は以前、当ブログに書きました。
 
今回は別の会社のフェリーです。
 
御船印が目的で乗船しようと思って乗船したのですが…
まず、乗船地である八幡浜港は地上階のチケットカウンターからスロープで上り、乗船口で段差なしで行けます。
乗船口は客室階(第2甲板)へは段差なしで行けました。
また、ここに直接乗り入れられる車両甲板もありました。
この上のフロア(第3甲板)へは階段しかありませんし、椅子席も第3甲板にしかありません。
Orangeshikoku4 第2甲板の座敷席に行くには自動扉を通ることになりますが、手前に案内図があります。
 
228番の区画に車いすの方の優先座席があるようです。
 
また、この案内板は点字が付いています。
 







 
Orangeshikoku6 自動ドアを通ると車いす置き場があります。
 
手摺があるし、気になる方はここでワイヤーロックを使って航行中にとられる心配はなさそうです。




 
Orangeshikoku7 一応、船内利用の車いすがありました。
 
ただ、私が乗船した時は車いすの空気が少なめでした。
 
完全なフラットである病院の車いすならノーパンクタイヤでもいいのですが、段差がある船内ではノーパンクタイヤは振動が直接伝わるのでチューブ方式のタイヤが望ましいです。
しかし、空気が少ないと車いすの操作が重くなるだけでなく、ブレーキの効きも悪くなるのでこまめにチェックするべきだと思います。
Orangeshikoku2 車いすスペースの向かいにはバリアフリートイレがあります。
 
温水洗浄便座付きのトイレがあります。
 
手摺が固定ですので車いすの方の移乗は少し難しいでしょう。

また、写真はないですがベビーベッドとベビーキープがあります。
Orangeshikoku3 228番の区画です。
 
区画の番号はありましたが、区画番号には点字が入っていませんでした。
 
案内板には点字があって実際の表札には点字が無いのでどうやって区別するんだろうと思いました。
 
他の区画は後で画像を見ていただくとして、座敷までスロープでアクセスできます。
 
これだけかと思っていたら…
Orangeshikoku8 座敷の中に椅子がありました。
 
椅子は他の座敷席にはありません。





 
Orangeshikoku9 第3甲板にある女性と子供の乗客専用の座敷席です。
 
女性と子供専用であること以外は一般の座敷席と同じ仕様です。
 
この区画の奥には一等室や特等室があるので男性がここの区画を通れないわけではないので化粧は化粧室でされることをお勧めします。
 
Orangeshikoku5 臼杵港での乗下船口附近にはこの船の全体の案内図があります。
 
八幡浜港での乗下船口とは別の場所ですがどちらも右舷側になります。
 
私は徒歩乗船でしたので臼杵港では階段でしたが、車両甲板に行く人たちはエスカレーターで降りていきました。
Orangeshikoku10 そのエスカレーターが車いす対応エスカレーターで、手前のブルーのラインがあるところがフラットになり車いすの方が後ろに倒れることはありません。
(無論、操作は係員がします。)
 
エスカレーターはあるとはHPに載っていますが、エスカレーターは普通のエスカレーターだと思っていました。
この船はバリアフリー船とは名乗っていませんが、車両からの乗船だと車いすの方も乗船出来ますし、徒歩客でも車両甲板まで社用車でアクセスしたら乗船できるのではないでしょうか?
案内如何では車いすの乗客も利用できます。
折角のバリアフリー設備があるのだから活用してほしい。
おれんじおおさかやおれんじえひめと同じ会社なのだから。

2024年4月25日

コード化点字ブロック

Walkandmobile1 先日、鳥取駅前にコード化点字ブロックが設置されたというネット記事を読んで、shikAIの事だと思って記事を読んでいたら、また別の物だという事を知りました。
そこでコード化点字ブロックという単語を検索すると、野々市市にある金沢工業大学の松井くにお研究室が中心となって開発されているらしい。
 
実際、製品化しているシステムギアビジョンのHPからWalk & Mobileというアプリの存在を知りダウンロードをして、もっとも敷設範囲の広い金沢で試してみることにしました。
 
アプリを立ち上げると早速カメラが作動してコードを読み取りました。
 
資料では4方向から案内が変わるとの事でしたので同じ場所で4方向で読み取ったスクリーンショットを取ってみました。
確かに4方向で違っていました。
国道157号尾山交差点の南東角(金沢信金本店のあるところ)でチェックしたら東西南北で表示が次のように異なっていました。
Walkandmobile2e 東に向いた場合
 
「ここは尾山交差点です。前方は金沢城公園で、正面に金沢信用金庫、左は、金沢駅方面への横断歩道、右は、香林坊方面です。」

















 
Walkandmobile2w 西に向いた場合
 
「ここは尾山交差点です。前方は、北國新聞社方面への横断歩道、右は金沢駅方面への横断歩道、左は香林坊方面です。」

















 
Walkandmobile2s 南に向いた場合
 
「ここは尾山交差点です。前方は香林坊方面、左は金沢城公園方面で、右は北國新聞社方面への横断歩道があります」

















 
Walkandmobile2n 北に向いた場合
 
「ここは尾山交差点です。前方は、金沢駅方面の横断歩道、右は金沢城公園方面で、右正面に金沢信用金庫、左は北國新聞社への横断歩道があります。」
 
このように同じ点字ブロックを認識するけれど方向によって案内文が異なります。

 
ただ、HPでは音声案内がされるとあったのに一向に音声案内が出てこないばかりか、私が試した国道157号尾山交差点から金沢駅方面を歩いているときずっとアプリを作動していたら画像が固まったり、アプリが作動しなかったりしました。
 
停止ボタンや更新ボタンがあるのですが何のためのボタンなのか説明もないしどういう時に使うものなのか分かりませんでした。
 
さらに設定方法がややこしいうえに出来ることが少ないのが不満。
最後まで音声案内が出来ずに終わりました。
結局どうやったら音声案内ができるかいまだにわかりません。
 
墨字での案内にしてもGPSを使うのではないから現在位置(にあたる点字ブロック)から目的地までの距離は実距離が分かるのだから、尾山交差点の場合、金沢駅まであと〇〇メートルとか最寄りのバス停である南町バス停まで進行方向に向かって何メートルとか案内できるはずです。
方向だけではなく距離も情報として提供することが情報が少ない視覚障害者にとって大事だと思います。
 
個人的に気になったのは敷設時期が早い物だとコードそのものを読み取れない事態が起こっていました。
コードを読み取れないと折角の道案内の効果も半減するので原因と改良が必要になってくると思います。
 
あと音声認識が出来るとして、駅のホームの乗車位置を示したり、点字付き構内図の場所を案内するとかコード化点字ブロックで出来ることが広がっていくのではないだろうか?
幸い、金沢工業大学のある野々市市の駅は北鉄もIRも金沢の鉄道会社なので許可を取りやすそうです。
 
発想そのものは面白いので定着してほしい技術だと思います。

2024年4月24日

あいの風とやま鉄道呉羽駅

Kureha1 2024年3月22日にあいの風とやま鉄道呉羽駅の北改札口が設置、供用を開始したので、西松任駅を訪れたその足で呉羽駅まで行きました。

まず、駅の位置は富山駅のひとつ金沢寄りの駅で富山県を二分する時に呉東、呉西に分かれますが、呉というのが呉羽山のことで、呉羽は呉東と呉西の境界と言えます。

富山方面から来た電車が着くホームは主に1番のりばで高岡方面から来た電車が着くホームは主に3番のりばです。

2番のりばはどちらにも行くのですが、停車する電車そのものが少ないです。

なので2番のりばの記述は割愛させていただきます。

1番のりばは駅のメインの改札口に直接出入りできます。
北口の前に従来あった改札は南口となり、これは今もメインの改札になります。
Kureha3 1番線から南口へはスロープでアクセスできます。
 
先頭車両の真ん中のドアが最寄のドアになります。
 
ちなみに1番のりばの上屋は前2両です。



改札を出て、駅の外を見てみました。
  
Kureha2 この記事の最初の写真が新しくできた北口の写真で同じ駅とは思えません。
 
ですが、駅員がいるのはこちらのみです。




 
Kureha8 駅の入口にある点字付き構内図です。
 
この構内図だと点字ブロックの設置がホーム上にはあまりなさそうに見えますが、実際には敷設されています。




 
Kureha10 バリアフリートイレが駅舎のそばに独立して設置されています。
(一般のトイレは1番のりばにあります。)
 
ただ、少し広い洋式トイレというレベルで洗浄レバーも背面のタンクのところにあるので使う人を選びそうです。温水洗浄便座もベビーベッドもオストメイト装置もありません。
 
Kureha4 話を元に戻して1番のりばから北口に行くには先頭車両の1番前に跨線橋へのエレベーターがあります。
 
今までは2・3番のりばの利用者が使うものでしたが、北口ができたことで1番のりばを利用する方も使う機会ができました。


 
Kureha52・3番のりばにあるエレベーターです。
 
最寄りのドアは前から2両目の前のドアになります。
 
ホーム上にあるエレベーターは日立製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
 
ホームの上屋は先頭から前から2両目の真ん中のドアと前から3両目の真ん中のドアから前から4両目の真ん中のドアです。
Kureha9 ここで注意が必要なのは階段の位置が変更されていること。
 
今までの跨線橋が老朽化しているため、使用停止になっていて、エレベーターだけで使われていた跨線橋に階段を設置しています。
 
視覚障害の方は折角覚えた階段の位置が変わりますが、施設の老朽化では仕方がありません。
 
またこのホーム上にある待合室も使用停止になっています。
 
こののりばは今までもエレベーターに乗らないと行けなかったので北口でも南口でも最寄りのドアは変わりません。
Kureha6 北口から跨線橋に向かうエレベーターは日立製の11人乗りの通り抜けタイプのものです。
 
先程も述べましたが駅員は南口にいるので呼び出すときは自動券売機横にあるインターホンになると思います。

ちなみに簡易型のICカードリーダーはあります。
(なお、本記事の内容と関係がありませんがICOCAエリアですが、交通系ICカードが使える西端はIRいしかわ鉄道の大聖寺までです。)
Kureha7 北口にある点字付き構内図です。
 
南口と違い駅舎の中にあります。
 
西松任駅の様に外側に設置しなかったのは理解に苦しみます。
 
まだ点字運賃表のそばにるならまだ分かりますが…
北口に待合室があるような表示がされていますが、屋内ではありますが部屋として独立しているわけでも無ければベンチもないので待合室と言うのはいかがなものかと思います。
冬場は寒いので2・3番のりばの待合室の復活を望みたいです。

2024年4月23日

IRいしかわ鉄道西松任駅

Nishimatto1 2024年3月16日に北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、金沢―大聖寺間がJRからIRいしかわ鉄道に移管されました。
 
移管と同時に開業したのが西松任駅になります。

駅自体は松任駅と加賀笠間駅との間にあります。
 
他の駅のバリアフリーチェックをしていたこともあり、少し遅くなりましたが、現地に行ってみることにしました。

1番のりば(金沢方面行きホーム)・2番のりば(福井方面行きホーム)とも地上にあり、段差なしで改札は出入りできます。
Nishimatto2 1番のりばに接する出口である、日本海出口になります。
 
1番後ろの車両の真ん中のドアが最寄のドアになります。
 
無人駅で簡易型のICカードリーダーがあります。
(このブログで採り上げる話ではありませんが、ICOCAエリアですが、ICカードが使える西の端は敦賀でJR西日本琵琶湖線方面からの乗降には使えません。)
こちらのホームも反対側のホームも2両編成の場合は問題がないのですが、4両編成の場合、福井寄りの2両と3両目の福井寄りのドアがホーム上に上屋があります。

Nishimatto4 日本海入口にある点字付き構内図です。

最近のこのブログで構内図と点字付き運賃表は近くにあるべきと言う記述が多いけれど、この駅の場合、引き戸ではありますが、ドアがあるので駅舎の中に構内図があると何があるかわからないのでこれはここでいいと思います。

この入口を入ってすぐ右手にあるのがバリアフリートイレです。

Nishimatto10 バリアフリートイレだけで一般のトイレも兼ねているのも珍しいですが、向かって左のトイレが男女共用で向かって右のトイレが女性専用というのも珍しいです。

ピクトグラムで右側のトイレには男性の図がありません。

配置は左右対照になっていて、温水洗浄便座、ベビーベッド、オストメイト装置、チェンジングボードがあります。

Nishimatto9 自動券売機は日本海口の方にしかありません。

乗客は金沢方面に行く人が多い上、ロータリーや商業施設もこちら側なので仕方がありません。

気になったのは点字運賃表の位置です。

配置そのものはまだいいのですが券売機の奥に運賃表があるので使い辛い。

せめて券売機と同じ面に運賃表があって欲しい。

Nishimatto7 メインである日本海口から福井方面に行くのは一旦、金沢方面行きホームに行き、ホームの福井寄りの端に連絡通路に行くエレベーターに乗って上がり、さらに反対側のエレベーターでおります。





 
Nishimatto8 エレベーターはフジテック製の11人乗りの通り抜けタイプのものです。(どちらも同じタイプです)

ホーム階に下りて通路を数10m進むと福井方面行き電車の先頭に着きます。




 
Nishimatto3 先頭の位置に白山出口があります。

もちろん、こちら側にも簡易型のICカードリーダーがあります。





 
Nishimatto6 こちら側の出口はなだらかなスロープがあり、公道の境目付近に点字付き構内図があります。






 
Nishimatto5 分かりにくいので、写真を出すとこんな感じです。
 
ちなみに1枚前の写真の高架橋は北陸新幹線の高架橋になります。

こちら側は自動車での乗り入れが不可能で車いすでアクセスするのもひと苦労するので日本海口からエレベーターを使って行く方がいいと思います。

待合室はどちらも改札外にあります。

コンパクトにまとまっていると言うのが私の感想です。
せっかくできた駅ですので発展してほしいと思います。

 

 

2024年4月18日

思ったよりも早く創設された精神障害者に対する障害者割引

2024年4月11日にJR6社のニュースリリースで2025年4月1日からJRで精神障害者に対する障害者割引を実施するという発表がなされました。
 
精神障害者保険福祉手帳(以後、引用文を除き当記事では「手帳」と言います。)創設時に写真貼付を選択制にしたこともあり、精神障害者に対する障害者割引が見送られた経緯があったのでもうしばらくは障害者割引が無いものと思っていました。
 
この記事を1週間書かなかったのは、とあることを役所に訊きたかったから。
 
まず、本記事の冒頭に出したニュースリリースの文章を一部引用します。
 
対象者
各自治体で発行する精神障害者保健福祉手帳(旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に第1種または第2種の記載のあるもの※)をお持ちのお客さま(以下、「手帳をお持ちの方」といいます。)

※今後、各自治体で精神障害者保健福祉手帳に旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄を設け、第1種または第2種の別が表記される予定です。

(中略)

その他
各自治体で発行する精神障害者保健福祉手帳(旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に第1種又は第2種の記載のあるもの)をお持ちでない場合、割引の乗車券類をお買い求めいただくことができません。また、列車をご利用の際にも必ず精神障害者保健福祉手帳をお持ちいただき、係員から提示を求められた場合はご提示ください。

 
引用終わり
 
そこで疑問に思ったのは、これから発行する手帳はともかく今までの手帳保持者についてどのようにしていくのだろうか?
 
某区役所の障害福祉担当に行き聞いてきました。
 
結論を言うとまだ決まっていないという回答を貰いました。
 
行政当局が分からないという回答を貰っている以上、私なりに現在、手帳保持者はどうなるのか考えてみました。

 
考えられるのは
1 新規発給されるまでの間、減額欄をスタンプで押印
2 来年の3月末までに切り替え(その時は現在の有効期間を引き継ぐ代わりに手帳原本のみで切り替え可能)

流石に次回の発給まで障害者割引が受けられないということはないでしょう。
個人的には手帳の発行元は都道府県及び政令指定都市であり、各市町村の窓口も対応しないと追いつかないので1の可能性が高いと睨んでいます。
 
そして、2025年4月1日から現在、実施している障害者用SuicaおよびTOICAが1種の精神障害者の方にも発行すると同日付でアナウンスがありました。
 
精神障害者の1種2種はどこで判断するのか?
 
あくまでも私見ですが、現在、精神障害者割引を実施している鉄道会社社局のHPを参考にすると、精神障害者1級が1種、2級及び3級が2種になるのではないかと思います。
 
個人的に気になるのはJR東日本・JR西日本が実施しているネットで障害者割引の乗車券が購入できる件ですが、このことについて精神障害者に対するアナウンスが無いです。
 
マイナンバーカードでは精神障害者の情報が載っていないのかもしれません。
 
私の勉強不足かもしれませんが、遠距離を走る高速バスは精神障害者割引が実施されていませんが、高速バスも精神障害者割引が実施するとアナウンスをしたところを聞いていません。
 
交通費の障害者割引自体、JRの割引制度に準拠しているケースが多いのでこれから精神障害者に対する運賃割引を実施する事業者が出てくるとは思います。

2024年4月10日

ことでん陶駅

K13sue1 2024年4月1日付のことでんのニュースリリースを見てことでん挿頭丘(かざしがおか)駅に行ったのですが、同じ綾川町にある陶(すえ)駅もトイレ付きのバスロータリーができたというのでついでに行ってきました。
 
挿頭丘駅と違い、この駅はスロープでアクセスできていました。
 
ですので、バリアフリー化というのではないのでしょうが気になりました。
行ってみて驚きました。
K13sue2 ただ単に写真のようなトイレ付きのロータリーができただけではなく、出入口付近も変わっていました。
 
とは言うもののトイレがどんなものなのか見てみます。




 
K13sue3 トイレは男性用トイレと女性用/バリアフリートイレの兼用トイレがあります。
 
洗浄レバーが背中側のタンクにあるのが難点。
 
オストメイト装置の代わりに簡易洗浄用シャワーが付いています。

 
K13sue4 同じ個室の別の角度から撮ったものです。
 
棚の置き場に困ったかもしれません。
 
オストメイト利用者なら便座の近くに棚があったらいいし、ベビーベッドを利用する方だとベビーベッドの傍の方がいいしどちらを優先するか迷ったことでしょう。
 
綾川町はベビーベッド利用者の方が多いだろうと判断したのでしょう。
K13sue5 駅の設備面で変わったと言えば点字付き案内板が設置されたこと。
 
挿頭丘駅の物と違い、しっかりとしたものです。




 
K13sue10 そして、構内踏切が廃止されたことです。
 
今までは構内踏切を経て高松方面行のホームにアクセスしていましたが、これからは直接、高松方面行のホームにアクセスする方式に変更されました。
 
変更と言えば聞こえはいいけれど、構内踏切の廃止に伴いことでんの固定費を軽減された面の方が大きい気がします。
駅のそばの公道の踏切が以前からあり、これからはそちらの踏切を使うことになります。
K13sue6a 構内踏切がなくなった分、ホームから行動までのアクセスするスロープの勾配が緩くなった気がします。
 
こちらは琴平方面行きのホームです。
 
スロープは挿頭丘駅とは反対に上下線とも琴平寄りのドアが最寄のドアになります。

 
K13sue6b この駅も約1年前に訪れていてその時の琴平方面行ホームのスロープになります。
 
スロープの時点で屋根がありません。
 
ホームの端とスロープとの間に1mほど屋根のないところがありますが、既設設備のメンテナンスの為でしょう。
ちなみに1年前の方の写真に屋根のあるところには入場用のICカードリーダーと自動券売機があります。
(出場用は今も各ホームにあります)
今は入場用のICカードリーダーも各ホームにあります。
K13sue7a 高松方面行のホームにあるスロープです。
 
構内踏切の跡が分かります。
 
構内踏切の跡に注目して以前の写真と見比べますと…



 
K13sue7b 駅構内にあったトイレがありません。
 
駅構内にあるので設置者はことでんということですが、これを廃止して駅の構外に設置ということはトイレの管理もことでんから綾川町に移ったということでしょう。
 
利用者からみてもきれいになりバリアフリートイレになり喜ばしいことですが、ことでんも固定費の削減でうれしいと思います。
そして、気になったのは駅の点字付きの案内板の誘導タイルの設置と実際の設置場所が食い違っていること。
特に琴平方面行ホームの分は案内板と相当食い違っています。
後日、設置するのかもしれませんが、できたら同時に終わってほしかったです。
改良の余地があるので改良してほしいと思いました。

2024年4月 9日

ことでん挿頭丘駅

K11kazashigaoka1 2024年4月1日付のことでんのニュースリリースを見て驚きました。
 
ニュースリリースの通り、ことでんでも主要駅でもない挿頭丘(かざしがおか)駅にエレベーターを設置し、供用開始したとのこと。
 
2週間前に高松に行っているですが、高松に向かい、高松から現地までことでんに乗車しました。
実は約1年前に現地を訪れているのでその時の写真と比較して当記事を書きたいと思います。
挿頭丘駅の2021年の1日の乗降客数は296人。コロナ禍前である2018年でも383人で国の基準である1日の乗降客の目安である3,000人を大きく下回っています。(一桁少ないレベルです)
同じ県内であるJR栗林駅の2021年の乗降客数が894人で挿頭丘駅よりも遥かに多いのにこちらにはエレベーターがありません。
なので挿頭丘駅が所在している綾川町の負担が大きいのかと思ったら、費用負担割合は国とことでんが3分の1づつで県と町が6分の1づつだそうです。
K11kazashigaoka2a エレベーターが設置されたせいか駅入口(階段)の看板が変わっています。






 
K11kazashigaoka2b ちなみに変更前はこんなものでした。
 
階段自体はほとんど変わっていません。





 
K11kazashigaoka4 エレベーターの設置は高松寄りのドアの部分です。
 
三菱製の11人乗りの普通のエレベーターになります。
 
駅の構内図がありますが、ホーム階と地上階のエレベーター乗り場にあるのですが、個人的に片手落ちだと思うのが3点あります。

まず、この構内図に点字はあるのですが、構内図の足下に点字ブロックが無いこと。
次に構内図に誘導ブロックの記載があるのですが、誘導ブロックを示すのが墨字のみ。
K11kazashigaoka3a 最後にこちらの写真を見ながら述べさせていただくと、誘導ブロックがホームの途中で途切れています。もちろん、誘導ブロックの先にも電車は停まります。
 
ホーム上の屋根と同じくらい敷設されていて高松寄りの車両の高松方の2枚分のドア分のみです。


 
K11kazashigaoka3b これに関して言えば、かつてあった屋根の部分と同じ長さだと思われます。
 
この写真を見ると確かに以前は点字タイル自体が無かったのでバリアフリーに近づいているのですが、折角の改造工事なのにもったいないと思うのは私だけでしょうか?

 
多くの列車が2両編成で動いている、ことでん琴平線ですが2両編成時での琴平側から駅出口に向かって撮ったものです。
K11kazashigaoka5b まずは改造前







 
K11kazashigaoka5a こちらが改造後。
 
エレベーターの構造物があること以外はあまり変化がなさそうに見えます。
 
ホーム真ん中に電柱があるので車いす利用者は(2両編成時で)琴平側の2つのドアから下車しない方がいいと和会っていただけます。
車掌が乗っているので車掌の前に案内されそうですが、琴平行の電車ならそれがいいのですが高松行の電車なら避けたい場所です。
K11kazashigaoka6b 意外なところでは自動券売機そのものも変わっています。
 
こちらが改造前です。




 
K11kazashigaoka6a そして、改造後です。
 
ICカードリーダーは改造前もありましたが、当時の私が別々に撮ったので以前はなかった印象を受けてしまいます。
 
飲食店の食券販売機のようなものですが別に機械そのものはICカードにチャージができないことを除けば特に困ることはありません。
しかし、以前はこどもと特割(障害者割引のこと)のボタンを押して運賃を切り替えていましたが、新しい機械では特割のボタンはなく、こどものボタンで障割のきっぷを購入することになっています。
昔ながらの機械なので、運賃ボタンに点字シールを貼ることもできたはずなのに点字シールの貼付も無ければ点字運賃表もありません。
ことでん自体、IruCa(イルカ)で乗車できるほか車掌もいるので無札状態でも私が思うほど困らないのかもしれません。
とは言え、バリアフリー化とは言わずにエレベーター供用開始と表記しているので点字情報が充実しているのではないと認識しているのでしょうか。
階段自体が新しくないせいか階段を踏み外すというリスクがなくなっただけ視覚障害の方にも有効なアクセスだと思いますが、もう少し視覚障害者にも配慮が欲しいと思いました。

2024年4月 6日

3年待った甲斐

Takashinohamaline1 南海本線羽衣駅から高師浜線が分岐していますが、高師浜線の高架工事のため約3年間、電車の運行を止め、バスにて代行運転をしていましたが工事が終わり、2024年4月6日に運転が再開したので行ってみることにしました。
 
高師浜線の高架工事とは言っても高師浜線の駅である、伽羅橋(きゃらばし)、高師浜の両駅は高架駅であるために高架工事とは言っても、南海本線の接続する部分だけ高架化ということでしたので駅自体の移設はなく、約3年という駅業務が休止している間に何等かのバリアフリー工事があるものと思いました。
Takashinohamaline2 ということで羽衣駅に行ってきました。
 
なんば方面から来たらホームが変わるのでエレベーターの最寄りの位置は8年前の記事を参考にしてください。
 
反対に和歌山市方面から来た電車の場合は同じホームの反対側にはなるのですが、高師浜線はホームの和歌山市寄りの位置に停車します。
8両編成の電車で後ろから2両目の前から2番目のドアが高師浜線の最後尾のドアになります。
(この位置が後述する伽羅橋駅の階段の最寄りのドアになります)
そして、8両編成の最後尾のドアが高師浜線の最前のドアになります。
(この位置が後述する高師浜駅の階段・エレベーターの最寄りのドアになります)
Takashinohamaline3 高師浜線の電車に乗って次の駅である伽羅橋で降りました。
 
きれいになってはいるのですが、基本的には休止前と変わっていません。

もちろん、駅の点字付き構内図やバリアフリートイレの設置はしているのですが…
 
Takashinohamaline6 階段でのアクセスは変わっていません。
 
羽衣寄りの端に階段があります。
 
また、編成の一番うしろのドアだけホーム上に屋根があります。
 
個人的にはこの位置にエレベーターを設置して、ホームを高師浜寄りに延長できたのではないかと思います。
また、屋根も延長できたのではないかと思います。
 
実際、使われていなくて柵がされている部分がありました。
Takashinohamaline4 バリアフリートイレは今までなかったので新設になります。
 
オストメイト装置や写真にはないですが温水洗浄便座があります。



 
Takashinohamaline5 同じ個室の別の角度から撮ったものです。
 
ユニバーサルベッドが設置されています。
 
設備そのものは申し分ないのですが、電車に乗るには階段が必要ですし、駅員もいない駅で改札内にあるからユニバーサルベッドが必要な人が利用できるのか謎です。(赤ちゃんならユニバーサルベッドでなくてベビーベッドの方が適してます。)
Takashinohamaline7 高師浜までひと駅、電車に乗りました。
 
ホームに降り立った時、伽羅橋のようにきれいになっていなかったのでこの記事が怒りの記事になるのではないかと思ったくらいです。



 
Takashinohamaline10 しかし、エレベーターが付いていました。
 
三菱製の11人乗りの通り抜けタイプのエレベーターになります。
 
高師浜駅行きの先頭車両の前方に階段があり、階段に到着する少し手前を左の曲がるとエレベーター乗り場があります。
これだけでも3年のブランクの価値はあったのかなと思います。
Takashinohamaline9 この駅にもバリアフリートイレがあり、公開写真の枚数の関係で割愛しますが、温水洗浄便座、オストメイト装置、ユニバーサルベッドがあります。
 
また、トイレのドアは両駅とも手動式のドアです。



 
Takashinohamaline8 点字付き構内図です。
 
構内図の天井部分に位置を案内する機械があるので位置を案内はできますが、音声案内の類はありません。
 
それなら点字運賃表と同じところに平面図でもいいのかなと思いました。
 
高師浜行の電車だと最後尾のドアのみホーム上の屋根がありませんでした。
停止位置をもっと前方に持ってくれば列車全体に屋根が覆われるのに…と思いました。
個人的な感想では3年待った甲斐があるのは高師浜駅利用者、そうでもないのは伽羅橋駅利用者かなと思いました。

2024年4月 2日

静鉄古庄駅

S07furusho1 2024年3月8日に静鉄古庄駅のバリアフリー化工事が終わるという情報を聞きましたので少し遅くはなりましたが現地に行ってみることにしました。
 
今まであった駅舎は新清水方面行の入口になり、構内踏切もなくしました。
 
今は全車新型の車両で運行していて新静岡方の車両・ドアから1号車・1番ドアと表記しています。
ただ、点字位置表示板のみに号車表示がされているので知っているのは視覚障害者と私のような人間だけかもしれません。
S07furusho2a 改札の中に入ります。
 
新しくなった改札(新清水方面行)です。
 
スロープを設置して終わりではなく、改札機周辺も変わっています。
 
スロープの手前に男女共用トイレが反対側のホームから移設しています。
S07furusho2b あと、スロープ設置前の改札と見比べて分かっていただけると思うのですが、有人改札口の建造物も変わっていますし、改札機の位置も若干ずれています。
 
そして、点字ブロックの設置枚数が増えました。
 
ただ、点字付き案内図や点字運賃表と言うものはバリアフリー化後も設置されていません。
 
S07furusho3a スロープが設置されても全体のホームの幅は変わりません。
 
なのでスロープの分だけホーム幅が狭くなっています。
 
新清水行きの場合、1号車3番ドアがスロープにアクセスしやすいドア位置になります。
 
ですので車いすの方が1号車1・2番のりばで降りるのはお勧めしません。
S07furusho3b そして、スロープ設置前にはあったベンチがなくなっています。
 
移設してでもベンチはあった方がいいと思います。
 
電車の本数が比較的多い静岡清水線ですが、立っているのも辛い方もいるのでベンチの撤去でバリアフリーから遠ざかるのは問題だと思います。
また、点字ブロック敷設にも変更点があり、今までは乗降口付近の点字ブロックは点状ブロックのみに内方線が入っているのですが、新しくなってからは基本的にホーム全体に内方線が入り、乗降口付近には内方線入りの点状ブロックの線路側に点状ブロックが入っています。
これは新静岡方面行も同四の構造になっています。
S07furusho7 ちなみに新清水方面行の先頭車両の前のドア(2号車3番ドア)はホーム幅が狭く、ホーム上の屋根もないので、できることならここから乗車することも降車することもやめた方がいいでしょう。




 
S07furusho5 こちらは新静岡方面行の入口になります。
 
新設された入口になります。
 
公開枚数に制限があるので公開できませんが、こちらも点字ブロックが敷いてあります。
新清水方面の入口と同様、幅広の改札機にアクセスできるように点字ブロックが敷いていますが、スロープの方には途切れている部分があります。
S07furusho6 こちらのスロープも1号車3番ドアが最寄のドアになります。
 
こちらもスロープの部分だけ狭くなっていますが、トイレの移設の部分だけ広くなっている部分があります。
 
とは言え、今まであった折り畳み式ベンチがもっと簡素なベンチになってしまいました。
 
S07furusho9 バリアフリー化でバリアフリートイレが新設されました。
 
新静岡方面行に設置されています。
新静岡方面と新清水方面と改札を分けていて改札内連絡を廃したため、新静岡方面のみ利用できるものになっています。(一般の男女兼用トイレが新清水方面行に設置したのもなるべく平準化にしたためでしょう)
オストメイト装置や写真にはないですが温水洗浄便座があります。
S07furusho10 同じ個室の別の角度から撮ったものです。
 
ユニバーサルベッドが付いています。
 
個室内は決して広くはないのですが、ユニバーサルベッドの設置は特筆ものです。
 
ドアはボタンによる自動で開閉するタイプです。
個人的にはこの駅の隣である長沼駅をバリアフリーにして欲しかったけれど、乗降客から見たらこの駅の方が優先順位が高いと認識しました。
これからもバリアフリー化に向けて取り組んでほしいと思います。         

« 2024年3月 | トップページ | 2024年5月 »