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2024年5月

2024年5月14日

この道を塞ぐのはあなた

JR小浜線美浜駅から電車に乗りました。
 
Mihamastn 折角なのでバリアフリーチェックをしたところ、点字付き案内板の大きさとそこに行く道を邪魔をする立て看板に絶句しました。
 
立て看板は駅に同居している観光協会の物でレンタサイクルを筆頭に各種案内をする内容です。
 
正直言って、点字付き案内板の前に立ててまで訴えるものではありません。
 
駅の外側からも観光協会に入れるのでこの立て看板を見る人はJRを利用した人に限定されます。
(車で来た人がわざわざ駅舎に入って観光協会に入る人はいないと思われます。)
 
そしてこのブログを書こうと思って写真をよく見たら点字ブロックの上に玄関マットが敷いています。
 
こんなところに玄関マットがあると車いすの方も入りにくい。
 
小浜線に乗って美浜駅に降りる障害者は少ないのかもしれません。
だからと言って折角の設備を自己都合で使い物にならないようにするのはいただけません。
 
せめて立て看板の置き場所を変えてみてはどうだろうか?

2024年5月 2日

佐賀関-三崎間航路(涼かぜ)

Suzukaze1 大分市の佐賀関港から三崎港まで結ぶ九四国道フェリーの涼かぜです。
 
Bブログの作者なら関さば・関アジが獲れる場所と言えば分かってくれそうです。
 
国道九四フェリーのHPによるとこの航路のフェリーはどれもバリアフリー船と名乗っていますが、涼かぜは2021年2月に就航したもっとも新しい船になります。(投稿日現在)
 
3隻のフェリーで運航していて通常で1日に16便ですから日によって運航する船が変わります。
なので最も新しいフェリーになったのはラッキーでした。
Suzukaze2 JR幸崎駅からバスでフェリー乗り場に来た私は徒歩乗船ということになりますが、ボーディングブリッジと言うものはなくラインで区切られた歩道を歩くことになります。
この地で車いすの乗客で徒歩乗船というパターンは少ないとは思われますが、新造船の時には改善してほしいところです。
 
佐賀関港のターミナルビルが右舷側にあったので右舷側の歩道を歩きましたが、エレベーターは左舷側にあるので船員さんにエレベーターに乗る旨を伝えて車両甲板を横断することになりました。
(ちなみに下船地である三崎港は左舷側にターミナルビルがあります。)
Suzukaze3 その車両甲板を横切った時に撮った、車いす利用者の駐車スペースです。
 
この写真の右上にあるのがエレベーターの場所なので真隣に駐車スペースがあります。
 
左ドアから車いすの方が出入りしても問題ないくらいスペースに余裕があります。
 
Suzukaze4 1階(車両甲板)のエレベーターのりばになります。
 
フェリー自体は2・3階に客室がありますがエレベーターは3階には行きません。
 
エレベーターはMHI下関エンジニアリング製の4人乗りのエレベーターになります。

 
Suzukaze5 2階の客室に行きました。
 
エレベーター降りてすぐにスロープ付きの桟敷席があります。
 
同じ桟敷席でも反対側からは段差があります。
 
このあたりはよく考えられていると思います。
 
Suzukaze6 椅子席もあり、こちらは優先席になります。
 
移乗スペースが取られているので車いすの方の移乗もしやすくなっています。
 
そして、特筆すべき点はひじ掛けに杖掛けがあること。
 
杖を置くところがない乗り物が多い中、貴重な設備です。
個人的に感心しました。
Suzukaze7 同じ優先席の右側には車いすの固定スペースがあります。
 
移乗した後の車いす置き場がそばにあるのはありがたいです。
 
1時間強の航行時間で金具まで取り付けるかどうかは分かりませんがあった方がいいのでしょう。
 
Suzukaze9 スロープ付きの桟敷席から離れたところにある車いすスペースになります。
 
このフェリーに限らず意外と多いのが、車いす利用とはあまり関係のないところにある車いすスペース。
 
車いすを置いておくにしても例えば移乗した席の近くに置きたいものです。
桟敷席のとなりには5人掛けの長椅子があるわけですが、このスペースの何割かのスペースで車いすを置くスペースに出来ないか考えます。
この長椅子も移乗がしやすい席なだけにそう感じてしまいます。
Suzukaze10 この謎の車いすスペースの奥にトイレがありその中にバリアフリートイレがあります。
 
ベビーベッドと便器の壁面に蛇口が出るタイプのオストメイト装置があります。
 
写真にはないですが、温水洗浄便座、チェンジングボードがあります。
また、開閉ボタンを押すと自動で開きます。
Suzukaze8 話を変わって点字付き案内板になりますが、2階のエレベーター乗り場のそばにありますが設置位置が少し高いと思います。
 
エレベーターの操作盤と同じ面の方が良かったのかなと思う反面、この点字付き案内板の左側に脱出経路図にも点字がついているので船内の情報を同一面にあるのもいいと思いました。
他の船も仕様が違うみたいなのでそちらもできたらチェックしてみたいと思います。

2024年5月 1日

コミュニケーション支援ボードは分かりやすいところに

Communicationboard3 JR日豊本線幸崎駅の自動券売機横に掛かっているホワイトボードとコミュニケーション支援ボードです。
 
どちらも聴覚障害者とのコミュニケーションを図るための物です。
 
コミュニケーション支援ボードは聴覚障害者や知的障害者に対するコミュニケーションを図で示すことで相手に伝わりやすくするためにあります。
Communicationboard1 ホワイトボードはともかくこの駅にあったコミュニケーション支援ボードを見てみましょう。
 
こちらはJRの駅らしいものになっていますが後で調べたら、大分県聴覚障害者センターのHPに載っている駅編の物みたいです。(ダウンロードもできます)
 
ただ、この駅は無人駅でインターホンはあるけれど音声のみなので駅員とのやり取りではなく第三者を通じてインターホン越しの駅員とのやり取りになりそうです。 
Communicationboard2 先程の裏面です。
 
こちらは外出先で困ったこととか指差しで理解してもらいやすくしています。
 
このコミュニケーション支援ボードで先方とのやり取りができる知的障害の方は限定的だと思われます。
 
理由は伏せますがトイレならこれで指さすよりもさっさとトイレに駆け込むと思います。
観光案内所って最も近い観光案内所でもバスか電車に乗らないといけないところにあります。
むしろ観光案内所はこの駅付近にないというのをピクトグラムで表示した方が分かってもらいやすそうです。
内容にいろいろ不備がありますが評価したいのは誰の目にも分かりやすいところに置いていることとこの駅に限って言えば丁寧に使われていることです。
 
14年程前の当ブログでも指摘したように気軽に使える環境でないとコミュニケーション支援ボードそのものがあるのかどうかを聞かないといけません。
コミュニケーション支援ボードを示す手話が確立されているとは思えません。聴覚障害者の中ではあったとしても伝える相手は手話が分からない人というのが前提になります。
やはり誰もが目に付くところにあるのは理想です。
そして14年前の筆談器の件ですがただのメモ書きとして利用されるケースが出て当の聴覚障害の方が使えない事態が出たようです。
丁寧に使うことで必要な人にいつでも使える状態にしておくのが重要です。
この駅の利用者のモラルの高さのおかげなのだと思います。
 
点字ブロックの上に物を置かないことが周知されると点字ブロックの上に物を置く人がいなくなるようにコミュニケーション支援ボードをどこにでもある存在になれば適切に使うのではないかと思うのですがいかがでしょうか?

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