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2024年8月

2024年8月21日

3年の間に変わったこと

Barrierfreetrap 呉港から広島港までシーパセオに乗船した時のこと。
 
船が広島港に着岸して下船しようとしたのですが3年前にはなかったバリアフリータラップがありました。
 
下船の時ですので実際にスロープで乗客が降りるので撮影ができませんでした。
 
最後数段分、階段状になっているのですが、車いすの方がいる場合は別の通路でスロープオンリーでアクセスできます。
 
この船自体がバリアフリー船ですので車両甲板からエレベーターを使えば物理的に乗船はできますが、車と同じところを通るので危険と言えば危険です。
 
そういう意味では歩車分離によって安全に乗船ができるのでバリアフリーの質が向上したと言えます。
 
松山観光港ではボーディングブリッジでアクセスできるので広島港でも容易にアクセスできたらいいのにと思っていました。
 
今回、それが分かっただけでも大きな収穫だと思います。

2024年8月 8日

QR コード読取式AI 案内システム

Ayumi1 2024年8月2日付けのJR西日本・JR東海・近鉄の3社のニュースリリースで3社が乗り入れている京都駅で2024 年 8 月 6 日から、「ユーザデバイス操作型(QR 読取式)AI 案内システム」の共同実証実験を開始する旨の記事がありました。
内容をよく読めば、以前、関西空港駅で行った実証実験と同じもののようです。
 
製造元はJR西日本テクシアで3年前に酷評したAyumIを作ったところです。
 
「西九条舞のAI叩き」という噂があるかどうかは分かりませんが、AI叩きになるのかなと思いながら京都駅に行きました。
 
ちなみに最初の画像はQRコードで読み取ってアクセスしたときに出てくる画像になります。
 
このイラストの女性ですが、3年前に見たAyumIのキャラと同一キャラのようですので勝手に「スマホAyumI」と呼ぶことにします。

 
Ayumi2 最初に行ったのが京都駅の地下東口改札のみどりの券売機付近にあるところです。
仕切りロープの中央にポスターがあるのですが、こんなところでQRコードを読み取ってはみどりの券売機に用事がある人に邪魔でしかない。
 
システム云々以前の問題で掲示場所の再考を求めたい。
 
さて、QRコードを読み取って、聞きたい事を入力。
 
Ayumi3 ここで聞いた事は…
「ユニバーサルベッドのあるトイレはどこですか」
 
そうすると「お探しの情報はこちらです」の文字が…

その文字をタップすると…











 
Ayumi4 案内を図示してくれるのはありがたいのですが…

 
まず、ユニバーサルベッドが必要な人にエスカレーターでのルートを紹介することそのものが間違い。
 
それでも図示したとおり、現地に行くと…
 
ベビーベッドのあるバリアフリートイレでした。
 
ベビーベッドで事足りるのであれば、ベビーベッドと質問しています。
 
わざわざユニバーサルベッドと聞いているので回答内容ものがナンセンスです。
 
がっかりしながら次の設置先に行くことにしました。

 
Ayumi5 次に京都駅西口のみどりの窓口内にあるポスターです。

 
ここは特に外国人観光客が多く、みどりの窓口に行く人が多いために無用なトラブルを起こしやすいのでここも掲示場所の再考を望みたいです。
 








 
Ayumi6 ここで聞いたのは…

 
「地下鉄までのエレベーターでのアクセスは?」
 
もちろん、質問者である私は知っているのですが、性格が悪いのでわざと聞きます。
 
ちなみに物理的な距離がある分、いくつかルートがあります。

 







 
Ayumi7 案内されたのは…

 
まさかのエスカレーターのルート。
 
しかも改札の外の設置場所から聞いているのにJRの改札に入る案内をするなんてクズ過ぎる案内です。
 
駅の入場料金を取るつもりでしょうか?

 
先程とは違い、行く価値がないので次の場所に行きました。
 





次は新幹線中央改札口(改札外)付近です。

 
他の利用者とバッティングしない位置にあるので、今回紹介する中では最も適していると思いました。
 
ここで聞いたのは…
 
Ayumi8 「金閣寺方面に行くバスに乗りたい」
 
新幹線を降りて有名観光地に行くバスに乗ることは珍しくありません。
 
なので、バリアフリーとは関係なく聞いてみました。
 
しかし、回答は市バスの乗り場までの案内でした。
 
しかも金閣寺と言っているのに候補としてリムジンバスのりばもあります。

関空だろうが伊丹だろうが空港行きのバスが金閣寺に行くわけがありません。

 
京都駅からでる市バスの乗り場っていくつもあるでしょう。
 
ピンポイントで乗り場を聞いているのに役に立たない。
 
ただ、ここで気が付いたことがあります。
 
同じ京都駅でも掲示しているポスターの位置次第であらかじめ用意された質問事項が変わっていること。
 
掲示場所付近のお店の案内だと特に有効かもしれません。
 
Ayumi9 最後に近鉄京都駅のきっぷ売り場付近を探してみました。
 
なかなか見つかりません。
 
自動券売機付近で後ろに振り返った時に柱に掲示されていました。
 
ここは他の用途の方とバッティングはしないけど、掲示場所に気が付かない人が居そうです。
 
ここも掲示場所の再考を求めたいです。
 
Ayumi10 聞くネタがなくなったので「ユニバーサルベッドのあるトイレはどこですか」と聞きました。
 
と思ってスクショ画像を見たら「ユニバーサルベッドのあるベッドはどこですか」と聞いてました。

 
驚くべきことに「ない」との回答。
 
そりゃ、聞く方が間違ってたら回答しようがないのでしょうが、AIが誤植に気が付いてもよさそう。
 
人間の評価をするのにAIに任せようかという話なのだから、誤植にも対応してほしいとは思います。
 
外国人だと慣れない地名なので間違って入力する場面があると思います。

 
ちなみに本当はJRの駅ビルの中扱いである、JR京都伊勢丹にあるのですが、尋ねた場所が異なるだけで回答が違うのも困りものです。
 
もちろん、半分は誤植のせいだとは思いますが…

 
とは言え、ユニバーサルベッドなんて同一エリアだと数えるほどしかないのだし、同じ京都駅のエリアで質問内容を吟味せずに曖昧な解答をするのはいかがなものかと思う。
 
実験開始間もない時期ではあってもある程度は予測して回答を用意しべき案件です。
 
ましてやAI案内ロボットのシステムを活用しているのでしょうから、今までの実績データもあるはずです。
 
初期導入の内容の薄さにがっかりしました。
 
3年前の技術からあまり向上していないという印象を受けました。

2024年8月 4日

JPタワー大阪-第2章

Jposakatower11 2024年7月31日に旧・大阪中央郵便局の跡地にできたJPタワー大阪の地下1階から地上6階までKITTE大阪ができたので行ってみることにしました。

ちなみにこの建物の建設中は大阪駅前第2ビルに仮入居していた大阪中央郵便局はこの建物の1階に戻ってきています。
 
昨年開業したJR大阪駅西口が最寄の改札になります。
 
その改札を出て左に曲がってそのまま進むと写真の場所に着きます。
 
この施設のオープンは基本的に午前11時です。
(地階の一部のお店は午前7時から営業しているのでその時刻以降なら建物自体には入れますし、)

ロープはオープン間もない時期なので行列の整理にためにロープで仕切っています。
 
Jposakatower12 オープンちょっと前に行くとすごい行列で待っている間に撮ったアトリウムです。
 
この壁が旧・大阪中央郵便局の建物の外壁に使われていたものです。
 
もちろん、この頃に大阪中央郵便局には何度か行ったことがあります。
この建物の北側はJR大阪環状線、南側は阪神線(地下なので見えませんが)があり、東側が四つ橋筋(正確にはJPタワー大阪の南東角が起点になりますが)、西側が大阪ガーデンシティになります。
 
この記事において、東西南北で表記しますが、若干の誤差はありますが参考にしていただけるとありがたいです。
バリアフリートイレですが、各階にありますが、位置や設備が若干違います。
Jposakatower13 すべてのバリアフリートイレにあるのが、温水洗浄便座とオストメイト装置とトイレのドアがボタンで開閉するタイプになっています。
 
写真は地下1階の北東角にある物です。




 
Jposakatower14 同じ個室にある、ベビーベッドとチェンジングボードです。
 
ベビーベッドは1階のトイレのみありませんが(理由は後述)、他のベビーベッドのあるバリアフリートイレと違うので建物のパイプスペースの関係でしょうかこのトイレのベビーベッドだけ凹んだ部分に設置されています。
 
チェンジングボードは他に3階北西にあるバリアフリートイレにあります。
Jposakatower15 バリアフリートイレの開閉ボタンです。
 
写真では分かりにくいですが、「開く」ボタンには開く旨の、「閉める」ボタンには閉める旨の点字が打っています。
普通の点字(6点で示す点字)の他に開くなら「< >」、閉めるなら「> <」と線で示しています。
 
点字が読めない、視覚障害の方に対する配慮に感心しました。




 
Jposakatower19 1階の北西角にあるバリアフリートイレは他のトイレと違う点が2つあります。
 
ひとつはバリアフリートイレ以外のトイレがないこと。
 
もうひとつはユニバーサルベッドがあることです。
 
ですので、この場所が必要な方はこの位置を覚えておいた方がいいと思います。
ちょっとわかりにくい位置にあります。
他のバリアフリートイレの位置を列挙しますと…
2階北東角、4階北東角および南西角、5階北東角、6階北東角、および6階西
 
そして、以前、手摺の配置が左右逆だと当人にとって使い勝手が全然違うと述べたことがあります。
この施設のバリアフリートイレの温水洗浄便座は壁面に操作盤があります。
温水洗浄便座の操作盤が左右どちら柄にあるのか示したいと思います。
(当然のことながら固定式手摺は壁面側でその反対側が可動式手摺ということになります)
 
温水洗浄便座の操作盤が座った状態で左手にあるのが地下1階北東角、1階北西角、4階南西角の3ヶ所あとは右手にあります。
 
Jposakatower18 個人的に気になったのは6階西にあるバリアフリートイレです。
 
実は手前がオムツ交換室で奥がバリアフリートイレです。
 
オムツ交換室がいっぱいで緊急事態回避のためにバリアフリートイレを使うことのはいいのです。
 
バリアフリートイレを使おうと思って間違ってオムツ交換室に入る恐れがあるのです。ピクトグラムが小さいから。
デザイン重視で間違いを発生させるようなデザインは問題外です。
Jposakatower16 エレベーターは3ヶ所にあり、北側に4基あります。
 
日立製の24人乗りのエレベーターになります。
 
反対の南側には2基のエレベーターがあります。
 
このエレベーターは以前の記事に書いていますので割愛します。
 
Jposakatower17 それと4階以下で稼働するエレベーターが西側に1基あります。
 
このエレベーターだけ日立製の16人乗りのエレベーターになります。
 
写真は1階のエレベーター乗り場です。
 
ですので1階のエレベーター乗り場が屋内にあるのは北側のエレベーターのみになります。
KITTE大阪の開業でJR大阪駅西口からこのビルを通過して地下街へのアクセスが向上したと言えます。
KITTE大阪へのエントランスの屋根とJR大阪駅西口との屋根がほんのわずか空間があるのは気になりましたが大体よくできていると思います。

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