佐賀関-三崎間航路(遊なぎ)
大分市の佐賀関港から三崎港まで結ぶ九四国道フェリーの遊なぎです。
この写真は同区間を航行している涼かぜから撮影したものです。
この写真の遊なぎは今回私が乗船した三崎港から出港したものです。
コンデジの望遠モードで撮ったものなので画像がよろしくないですが、船全体を撮るにはある程度離れたところでないと撮れません。
ですので、普段は停泊しているところを撮るので全体を撮るのが難しいです。
写真は佐賀関港で下船した時に撮ったものになります。
ちなみに三崎港でも撮っているのですが、立入禁止エリアには当然入れないのでこの写真以上に不格好のフェリーの写真になります。
さて、乗船ですが人も車も同じところから乗船します。
人が乗船してから車で乗船、車で下船してから人が下船するので時間差で歩車分離はしているのですが、いかんせん、車いすで乗船するときはちょっとした段差が気になります。
エレベーターは左舷側にあるのは涼かぜと同じ。しかし、乗船口は三崎港は船尾側から、佐賀関港は船首側から乗船することになります。
車いす利用者用の駐車スペースはエレベーターの近くにあります。
よく考えたらこの会社の航路の場合だと右舷側にエレベーターがあった方がいいのではないかと思えてきました。
涼かぜと同様、フェリー自体は2・3階に客室がありますがエレベーターは3階には行きません。
エレベーターはMHI下関エンジニアリング製の4人乗りのエレベーターになります。
エレベーターそのものは同じだと思うのですが、2階の客室階のエレベーターホールのデザインが違っています。
車両甲板である1階のエレベーターの位置が分かりにくいと感じるのはどこのフェリーも大差ないのですが、これを何とかならないのでしょうか?
2階の客室に行きました。
基本的に座席の配置は涼かぜと同じでした。
エレベーター降りてすぐにスロープ付きの桟敷席があります。
同じ桟敷席でも反対側からは段差があります。
このあたりはよく考えられていると思います。
涼かぜと違うのは入口に点字ブロックがあること。
車いす利用者に不評だったのか新造船にあたる涼かぜにはありません。
椅子席もあり、こちらは優先席になります。
移乗スペースが取られているので車いすの方の移乗もしやすくなっています。
そして、特筆すべき点はひじ掛けに杖掛けがあることも涼かぜと同じです。
杖を置くところがない乗り物が多い中、貴重な設備です。
個人的に感心しました。
ただ、シートデザインが違う他、同じ優先席の右側には車いすスペースがありますが、涼かぜには固定装置があるけれど、遊なぎにはありません。
移乗した後の車いす置き場がそばにあるのはありがたいです。
スロープ付きの桟敷席から離れたところにある車いすスペースになります。
このフェリーに限らず意外と多いのが、車いす利用とはあまり関係のないところにある車いすスペース。
車いすを置いておくにしても例えば移乗した席の近くに置きたいものです。
桟敷席のとなりには5人掛けの長椅子があるわけですが、このスペースの何割かのスペースで車いすを置くスペースに出来ないか考えます。
この長椅子も移乗がしやすい席なだけにそう感じてしまいます。
この謎の車いすスペースの奥にトイレがありその中にバリアフリートイレがあります。
ベビーベッドと便器の壁面に蛇口が出るタイプのオストメイト装置があります。
写真にはないですが、温水洗浄便座、チェンジングボードがあります。
また、開閉ボタンを押すと自動で開きます。
ここまでは涼かぜと同じなのですが、固定手摺の位置が左右反対です。
移乗するときに利用者にとって使い勝手が変わります。
ですので、全便バリアフリー便であったとしてもトイレの手摺の位置如何で乗船便を選べます。
ちなみに普通の男女トイレの配置は少し違っていました。
話を変わって点字付き案内板になりますが、2階のエレベーター乗り場のそばにありますが設置スペースが結構大きいと思います。
涼かぜならエレベーターの操作盤と同じ面の方が良かったのかなと思いましたが、遊なぎの場合はこの位置でいいと思いました。
完全な姉妹船なら同じデザインですが、涼かぜの方が若干、大型化しています。車両積載台数が涼かぜの方が多いです。
全船バリアフリー船になったこの船が新造船する日はまだまだ先ですが改善してほしい部分は改善してほしいです。
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