販路拡大により期待できること
十日町に行ってきました。
帰りの中の電車で食べるお菓子を購入しました。
見ての通り、購入したのはさつまいもパイと大豆焼きかりんとうです。
この商品を購入したきっかけは…
これらの製品の製造元です。
十日町にある障害福祉サービス事業所 ワークセンターなごみで作られています。
ここまでならよくある障害者の作業所でお菓子を作って販売している、前世紀からやっていることです。
それだけならわざわざここで採り上げることはありません。
しかし、私がこの記事を書くきっかけにしたのはこの製品を購入した場所です。
道の駅まつだいふるさと会館に入っているファミリーマートです。
恐らく、道の駅の運営業者がファミマのフランチャイズ店のオーナーで、オーナーの裁量で受託販売をしているのでしょう。
ここで私が注目したいのは障害者作業所がつくられた製品が委託販売という形であれ、不特定多数が利用する場所で売っていること。
障害者作業所内の店舗およびその系列店での販売が殆どのような気がします。
あるいは行政が設置した作業所の製品を専門的に取り扱う店舗だったりします。
それらの商品を一般の人が購入できることは間違いないですが、実態は不特定多数とは言い難いです。
ちなみにこれらは「障害者作業所で作られた商品」という文言は一切ありませんでした。
つまり、他の商品と同様の状態で販売されているということ。
購入した私だって製造元を見て、作業所で作られたものと認識したくらいです。
福祉に関心のある人しか商品の購入の見込みがないのは限界があります。
一般の人(=福祉にさほど関心のない人)が購入する場所に障害者作業所が販路を開拓したことに評価したいです。
もちろん、普通に購入した人が製造元に関心を持ってくれるとは思っていません。
ただ、「地元の名物を作っている」のが障害者作業所であっていい時代が来ているのではないかと思います。
この法人のかなり昔の記事ですが、新潟県内外の委託販売先が23店あるらしいです。そのうちの1店が道の駅に設置されたファミマなのでしょう。
販路が多くあるということは製造に携わっている障害者が自信を持つと思うし、売り上げがあると工賃も上がるのでいいことづくめです。
福祉関係の人間はお世辞にも商売がうまくない(というのが私のイメージですが)なかで販路を拡大するのは難しいですが、障害者の自信と工賃の向上のため販路を拡大するのは重要だと思います。
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