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2024年11月

2024年11月26日

東武特急リバティ

Revaty1 東武特急リバティです。
 
分割併合できる特急用車両で私が乗車した浅草駅からだと日光行きのリバティけごん、鬼怒川温泉行きがリバティきぬ、会津田島行きのリバティ会津があります。
 
3両が1編成で3両同士2編成つないで走る場合がありますし、3両だけで走る特急もあります。
 
浅草駅の構造上の問題があり、浅草駅を発着する特急は6両が限界です。
そして私が乗車したリバティ会津は1日4本走っていますが、最終のリバティ会津以外はすべてリバティけごんと浅草―下今市間を併結します。
浅草発も会津田島発もリバティ会津の方が先頭車両になります。
ですので、浅草発のリバティ会津は1・2・3号車ですが、浅草行のリバティ会津は4・5・6号車になります。
Revaty2 で、リバティ会津に浅草から乗車する場合、浅草駅のホームがカーブになっている上にホームと電車の隙間が開いているので車いす利用者でなくても渡し板が設置された状態で置かれているのですが、これが車いす利用者にとって微妙な代物になります。
 
車いすの幅とこの板の幅が同じぐらいなので車いす利用者には使えません。
また、車両側も変に段差があり、車いす利用者が使えない渡し板になります。
Revaty3 車いす席になります。
2(5)号車1番A席がその座席になっていますが、インターネットで予約ができる座席になっています。
 
私も実際予約の段階で取れる状態でしたが、敢えて取りませんでしたが、実際に車いす利用者でなく、満席でもないのにもかかわらず、利用している人に遭遇しました。
東武鉄道のルールがどうなっているのか知りませんが、満席でもない限り利用制限をかけるべきと思うのは私だけでしょうか?
車掌が何も注意することなく通り過ごしたのでルール上は問題ないのでしょうが…
Revaty4 別の角度からこの座席を撮ったものです。
 
座面の下に車いす固定の為の装置がありますが、車いすの人間が見えづらい手が届きづらい位置にあるのは不親切。
 
椅子が回転式でひじ掛けが跳ね上げ式なので設置場所に苦労したのは分かりますが…
簡易式でひじ掛け部に設置するのはどうだろうか?
ちなみに座席を示すものに点字表記はありませんでした。
Revaty5 この座席の向かいにある車いす利用者スペースに当たる部分です。
 
(注・この座席は2号車もしくは5号車2番C・D席になります。)
 
もしかしたら、車いす利用者が先程の1番A席が埋まってしまった時の救済的なものがあるかもしれません。
手摺があるし、列車そのものが揺れが少ない乗り物なので手摺を持っているだけでも事が足りるのでしょう。
Revaty6 このスペースを別の角度から撮影したものです。
 
網棚に部分に座席番号がこのスペースの部分には表示されていません。
 
しかし、結構な広さがあるのでここを利用する車いす利用者を想定していると思います。
 
隣の人間が嫌だから車いす席を取る人間でも座席が無いのは苦痛以外何物でもないのでここを占領する健常者はいない筈です。
ちなみに車いす席の隣には荷物置きがあるので車いす利用者と一緒に旅行に行く時に便利です。
車いす席と荷物置きが離れているケースが多かったので、この列車が運用してから7年も経っているのに当時の担当者に表彰したいです。
Revaty7 バリアフリートイレも当然、2(5)号車にあります。
 
バリアフリートイレの1(4)号車側にも一般の人が使うトイレがありますが、このバリアフリートイレの陰に隠れて気が付かないかもしれません。
 
1(4)号車の人にはわかりやすいかもしれませんが…
 
トイレは3両1編成の場合、この車両にトイレそのものが集約されているのでトイレが近い人は2(5)号車の若い番号を取ることをお勧めします。
Revaty8 バリアフリートイレの個室内です。
 
オストメイト装置はスペースの都合からか背面から折り畳みの蛇口が出るタイプのものです。
 
温水洗浄便座付きのものです。
 
洗面所が独立してあるわけではないので手洗いは個室内で済ますことになります。
写真にはないですが、ベビーベッドのそばにも手洗いがありますが車いす利用者だと左手を伸ばしたら手が届くこの写真の手洗いの方が便利でしょう。
Revaty9 個室内の点字付きの案内図です。
 
ピクトグラムだらけの案内図ですが、必要な情報はすべて載っている印象。
 
白地に黒なので多くの人が見やすいと思います。
(中には白黒反転の方が見やすいと思うに穂がいるとは思いますがピクトグラムとの兼ね合いもあると思います。)
当記事の写真には載っていないチェンジングボードやベビーキープの情報もここでは載っています。
Revaty10 親切だと感じたのは個室内のドアロック。
 
ドアの開閉ボタンの上には従来のドアロックがありますが、手が届かなかったり、物理的な操作が難しい車いす利用者を想定しているのか施錠ボタンが別個に用意されています。座った状態でないとドアロックがかからなかったり、ドアロックが従来のものしかないバリアフリートイレが珍しくない中、列車内のトレでここまで親切に設計されるのはすごいと思います。
ちなみに鬼怒川温泉以北のみに乗車する場合、指定されないことを条件に乗車券のみで乗車できるのでこの列車に気軽に乗ることは可能です。
(逆に鬼怒川温泉以南から乗車すると野岩鉄道や会津鉄道の分の特急料金も払うことになります。)
 
今まで東武特急に乗車したことが無かったので貴重な乗車体験でした。

2024年11月23日

しこくスマートえきちゃんとミライロ IDとの連携で実現した障害者割引のきっぷの購入

以前、「しこくスマートえきちゃん」と「ミライロ ID」との連携でしこくスマートえきちゃんで障害者割引のきっぷが購入できるようになる胸を書きました。
 
2024年度中とあったので来年の3月くらいになるかもと半ば思っていましたが、2024年11月13日付けのJR四国のニュースリリースで2024年11月18日から購入できるようになる旨のアナウンスがありました。
 
早速このことをいとこに伝えスマートえきちゃんのアプリを入れてもらい、既に登録しているミライロDと連携を取ってもらうように頼みました。
 
スクショ画像をいただいて説明を受けました。
ちなみに乗車日を2024年11月23日で乗車区間は(讃)高松駅から松山までとしました。

Smileekichan1


まず、普通の状態なら、当然、普通の乗車券しか購入できません。
 
なので一旦、ホーム画面に戻ります。

Smileekichan2


ホーム画面の右上にある人影の部分をタップします。(以後、タップする部分や注目する部分は水色の四角で囲んでいます。)

Smileekichan3


会員メニューにミライロID連携の部分をタップします。

Smileekichan4


ミライロID連携の表示だけになっているのでそれをタップします。
もちろん、ミライロIDのアプリが既に入っていることが前提です。

Smileekichan5


ミライロIDの画面が出てくるので許可するの部分をタップします。
すでにマイナポータルが入っているので(でなければWESTERやえきねっとで障害者割引の乗車券を購入できません)特に気にしてませんでしたがJRの乗車券をミライロIDの掲示で購入できる条件がミライロIDとマイナポータルとの連携が必須なのでJRしこくにもミライロIDのHPにも載っていませんでしたが不親切です。

Smileekichan6


連携したスマイルえきちゃんには障害者割引の選択肢が出てきます。
 
(讃)高松-松山間は片道100kmを超えるので障害者単独でも障害者割引が適用されるので介護者なしでも問題なく購入できます。
 
介護者は1人のみですがその他の同行者に設定があるのは同じスマホ乗車券で複数人乗車できるようにするためでしょう。
その他同行者のこどもの部分があり、さらに下に「つぎへ」という部分があるのでそこをタップすると…

Smileekichan7


経路選択の表示がなされます。
この画面で障害者割引の文字や障害者割引適用後の運賃が表示されます。
そして、経路選択の部分をタップします。
この時にミライロIDの画面が出てきて、ミライロIDのパスワードを要求され、パスワードを打つとすぐに次の画面に変わります。

Smileekichan8


購入確認ボタンです。
ここで購入のボタンを押すのですが、その前に支払いはクレジットカードの情報を入れているかpaypayの選択肢が出ています。
「お支払金額」の部分をスクロールすると出てきます。
これで晴れて購入できましたが、100kmを超えても途中下車ができないし、JR西日本のエリアになるので目的地が岡山ですら使えません。
また、特急に乗車するときは別の操作が必要で仕様上、自由席特急券しか使えません。
 
普通列車の本数が少ないのだから、特急券込みのスマホ乗車券もしてほしいところ。
一般の人のスマホ乗車券ではできているのだから障害者割引のきっぷ+自由席特急券も同じ画面で表示してほしい。
自由席だから車内改札があるのだから一括表示して車内改札時の操作の手間を減らしてほしいです。
 
もちろん、駅に入る時だって次に来るのが特急だったら特急券もチェックしています。
まだまだ改善の余地がありますが、駅に行かなくても障害者割引のきっぷが購入できる環境が一歩前進したと解釈したいです。

2024年11月19日

障がい者割引用Suicaの意外な盲点

障がい者割引用Suicaを持つ、いとこのお話。
 
今月は年に1回の障がい者割引用Suicaの更新月の為、JR東日本管内の首都圏ではない駅で更新をするつもりでいました。
 
駅に併設のニューデイズで買い物をする予定だったため、予めチャージをしようと京都駅の券売機でチャージをしようとすると…
 
「このカードではチャージできません」とエラーが出ました。
 
もちろん、障がい者割引用SuicaでJR西日本や近鉄に乗車できないのは承知してます。
 
しかし、チャージすればエリア外でも電子マネーとして使えます。
 
そのつもりで自動券売機でチャージするつもりだったそうです。
 
駅にいてチャージするには自動券売機が1番多いので安易に考えてました。
 
結局、近くにあったセブンイレブンでチャージをして事は済みましたが、意外な盲点だったと。

スルっとKANSAI発行の特別割引ICカードは元々電子マネーとして使えないから意識したことが無かったことです。
 
ちなみに地方の駅で障がい者割引Suicaの更新は駅の改札でみどりの窓口で更新と案内されそうになったということで首都圏とは事情が違うことを認識させられたと感想を言われました。
 
いとこにはとあるアプリを入れてもらうように頼んだのでその報告ができたらと思います。

2024年11月 9日

273系特急やくも

Yakumo1 2024年4月から走り出した新型特急やくもです。
 
タイトルはこの列車の型式である273系をつけていますが、本文では形式はどうでもいいので新型やくもで統一させていただきます。
 
実際の乗車区間はCブログで書いた通り、松江―岡山間ですが、乗車時点で暗くなっているし、出雲市駅ではなく途中駅で停車時間は長くないので事前にSaku美Saku楽に乗車前に岡山駅で撮ったものです。
Yakumo2 新型やくもは1編成4両が基本で3号車に車いす利用者の設備があります。
 
多客時には一部の列車は2編成つなげて8両編成になります。
 
ちなみに岡山駅で撮影した時は8両編成で運転していました。
8両編成で運転するときは3号車とは別に7号車も車いす利用者の設備が付くことになります。
私が乗車したやくもは4両編成でしたので先頭が4号車になります。
もちろん、車いす対応設備のあるドア部は他のドアよりも広くなっています。
Yakumo3 3(7)号車3・10番A席になります。
 
もちろん、座席が無いB席は欠番です。
 
こちらの席は隣の座席に移乗する方の車いす席になります。
 
JR西日本の公式ではこの区画は1席分としているみたいですが、2席分対応してます。
Yakumo5 この席の反対側である、3(7)号車9・10番D席です。
 
こちらは椅子席に移乗しない方の席になります。
 
こちらも席のないC席は欠番になっています。
 
車いすがずれないようにする固定ロープが収納されています。
 
特にカーブでも減速しないように振り子式になっている車両なのでこの装置は他の車両よりも必須です。
Yakumo4 この部分を別の角度から撮ったものです。
 
車いすのスペースの奥の座席は車いすスペースの利用者が移乗するためのスペースではなく、別の方の座席になります。



 
Yakumo9 なので、先程の座席の取っ手部に打たれている点字にも8番C・Dとあります。
 
前述の通り、2編成つなげて運用することもあるため、点字で号車番号を表示していません。
 
乗降ドアに○号車と音声案内するとかメロディーを使い分ける方法など点字以外で対応する方が現実的な気がします。
Yakumo6 バリアフリートイレも当然、3(7)号車にあります。
 
新幹線のオストメイト装置と違い、在来線の車体の大きさの制約から壁面にオストメイト装置のあるタイプです。
 
温水洗浄便座は付けて欲しかったです。

車いすの方は後述する理由でこの個室内で手を洗うことになりそうです。
Yakumo7 ちなみにベビーベッドもあります。
 
車両の制約からかチェンジングボードまで設置できなかったと見えます。




 
Yakumo8 個室内の点字表記があります。
 
ベビーベッドの上にあるのでこの点字表示板にたどり着けるのか疑問ですが、ドアが曲線になっているので点字表示板を丸めるわけにはいかず壁面もここぐらいしかなかったのでしょう。


 
Yakumo10 トイレの近くに洗面所がありますが、車いすでも入りやすいレイアウトにはなっていますが、足元が車いすでは入りません。
 
もちろん高さも車いすには合っていません。
 
今までのやくもには車いすスペースがなく、昔、米子から岡山まで車いすの方とデッキで過ごしたことがあります。
 
それから考えるとバリアフリー化が図られたと思いますが、まだまだ改善の余地があると思います。
 
デジタル技術が進歩するでしょうから、情報の分野でもバリアフリーに応用できるもの、機器の薄型化でスペースの捻出もできると思います。
それらを期待して次世代の車両開発に取り組んでほしいです。

2024年11月 8日

西郷港(隠岐の島町)-菱浦港(海士町)-別府港(西ノ島町)-七類港(松江市)航路(フェリーおき)

Ferryoki1 菱浦港から七類港までフェリーに乗船しました。
 
往路はフェリーくにがでしたが、復路は今回紹介するフェリーおきです。
 
松江市の七類港を基準だと先に島後(どうご)にある西郷港に寄港して今回の乗船地である菱浦港、フェリーくにがで下船した別府港(西ノ島)に寄港して七類港に行きます。
 
フェリーくにがでは寄港した来居港には寄港しません。
 
ですので今回のタイトルに来居港(知夫村)の文字はありません。
 
菱浦港では右舷側にボーディングブリッジが付けられています。
Ferryoki2 この船が七類港に到着した時点で暗くなっている上、この船が七類港に到着後、松江行きの連絡バスがすぐに発車するので、往路出発前に七類港で撮影しました。
(菱浦港で撮影できるか分からなかったので保険を掛けたのが最大の理由ですが。)
 
そして、こちらも右舷側にボーディングブリッジが取り付けられてます。
七類港ではフェリーくにがは左舷側にボーディングブリッジが取り付けていると述べました。
同じ港の横付けに停泊するのにフェリーくにがとフェリーおきでは停泊する向きが正反対なのです。
先に述べておきますとこの船が途中の別府港(西ノ島)では左舷側にボーディングブリッジが取り付けられています。
 
フェリーおきとフェリーくにがで寄港順が違うため島前に行く人は島後に寄らないし、島後に行く人は島後に寄りません。
もちろん、本土側の乗下船地が境港だと境港⇔島前⇔島後と運航するので島後の場合、島前に寄ることになりますが。
Ferryoki3 車で入られる方もエレベーターがあります。
 
左舷側にあります。
 
エレベーターは潮冷熱社製の7人乗りのエレベーターになります。


 
Ferryoki4 フェリーくにがよりも就航が5年遅いせいか、フェリーくにがと違うのは車いす利用者の駐車スペースが存在していること。
 
もちろん、エレベーター乗り場の近くにあります。
 
フェリーくにがも同様ですが、車両甲板部分のエレベーターは2階を指しています。
 
Ferryoki5 客室階である4階のエレベーターのりばです。
 
この時はまだなかったのですが、この前にスーツケースを置いていました。
 
ここには車いす置き場もあるのですが…
 
フェリーくにがの時と同様、車いすの方は5階に行くことをお勧めします。
Ferryoki6 4階は座敷席しかないので、5階の椅子席のほうがいいでしょう。テーブルの方の椅子は動くことは動きますがワイヤーで繋がっているので完全に取り払うことができないのでお誕生日席状態で過ごすことになります。
 
また、奥のソファー席は車いすからの移乗がしやすいように空間に余裕があります。

 
Ferryoki7 バリアフリートイレですが4階にあります。
 
温水洗浄便座付きは評価できますが、フェリーくにがと同様、個室内はお世辞にも広いとは言えませんし、オストメイト装置もありません。

汚物処理装置代わりに必要だと思ったのはフェリーくにがの時に述べた通りです。
 
左下に映っているのはベビーベッドですが、開いたままになっています。
本来なら私が折り畳んでいるのですが、故障しているようで折り畳めません。
これは早急に修理じゃなくて取り替えるべきでしょう。
Ferryoki8 5階のエレベーターのりばにある、車いす置き場です。
 
固定金具取付位置が壁面にあるので床に凹凸な無くていいです。
 
ただ、分電盤らしきものをもう少し上に設置したら、手摺も伸ばせられるのにとは思います。
 
この時も船に酔ったみたいなので手摺が必要だと思いました。
(ちなみに復路は座敷席で寝転がったので何とかなりました。)
 
Ferryoki9 5年分新しいだけあって、点字案内は比べ物にならないくらい充実しています。
 
写真はこのフェリーの全体の案内図ですが、よく見るとバリアフリートイレの案内図も点字表記されています。
 
また、写真にはないですが客室階(4・5階)のフロアごとの点字付き案内図がありました。
 
Ferryoki10 あと評価したいのは、船内の各場所までの距離を示す掲示が点字付きでされていること。
 
案内図自体はいいのですが、距離が分かりません。
 
目視しづらい視覚障害者が具体的にどれだけ離れているのかわかりづらいです。
 
それを点字表記されている例が少ないのでフェリーについているのは貴重です。
もちろん、改善すべきところは改善すべきですが、特筆すべき点はさらに進化してほしいです。
特に離島航路は生活の足ですから。

2024年11月 7日

別府港(西ノ島町)-菱浦港(海士町)・来居港(知夫村)間航路(フェリーどうぜん)

Ferrydozen1 隠岐の島・島前3島間を航行するフェリーどうぜんです。
 
この航路を運航する隠岐観光は今回紹介するフェリーどうぜんの他に旅客船いそかぜも同区間で航行していますが、バリアフリーになってそうなこちらにしました。
(後でいそかぜもバリアフリーとなっていることを知ることになりますが)
 
当初はこのフェリーに乗船予定はありませんでした。
 
とある観光船に乗船予定でしたが海がうねって欠航になったので前回のブログで菱浦港ではなく別府港(西ノ島)で下船しました。
ちなみに運賃は七類港からなら隠岐4島どこで降りても同じ運賃です。
そして、今回紹介するフェリーに乗って菱浦港まで行きました。
運賃は300円なのでこれでブログが1本書けるなら取材費として安いです。
別府港(西ノ島)ですが、このフェリーと他の船と少し違う場所から出港します。
(一応、別棟の建物扱いらしいですが、歩いて気軽に往復できる距離でもないです)
 
別府港(西ノ島)では船尾側から航行します。
Ferrydozen2 ボーディングブリッジやタラップと言うものはなく車と同じところを通ります。
 
ブルーの部分が車いす利用者の駐車スペースになります。
 
バリアフリー客室は左舷側にあります。

 
Ferrydozen3 車いす利用者の駐車スペースのそばに車いすのマークがあるのでそこを入ると…






 
Ferrydozen4 バリアフリートイレと客室があります。







 
Ferrydozen5 バリアフリートイレの中です。
 
バリアフリートイレと言うより、ちょっと広い洋式トイレです。
 
お世辞にも広いとは言えませんが、この大きさのフェリーだと仕方がないかもしれません。
 
それでも、温水洗浄便座になっています。
 
個室の前には点字案内がありますし、開閉式ボタンがあります。
Ferrydozen6 バリアフリー客室の車いすスペースです。
 
ちなみに船内用の車いすがありますが後輪がノーパンクタイヤでした。
 
ノーパンクタイヤは文字通りパンクしない反面、段差などの衝撃が直接伝わるので段差のないところならいいのですが、板状のスロープでも衝撃が伝わるので船内での移動には向かない車いすです。
Ferrydozen7 車いすスペース以外にも車いす利用者が移乗できる優先席があり、移乗しやすいように空間があり、ひじ掛けも上がるようになっています。
 
撮影の為、1番左の席のひじ掛けを上げてその前方のひじ掛けをそのままにしました。
 
バリアフリー客室は段差が無いということでエレベーターが無くても事が足りるのであればこれでいいと思います。
ただ、航行中は車両甲板に立ち入れないことから、客室に入る必要があります。
一般の客室は階段でのみアクセスできます。
Ferrydozen9 船首側がどうなっているのか気になって行ってみると段差なしで入室出来る仕様になってました。
 
ただ、船首側から入ると車いす席もスペースも後方にあるので通路を通る必要があります。
 
通路そのものは車いすの方でも十分通れます。

 
Ferrydozen8 こちらの入口には点字案内板がありました。
 
シンプルながらいい出来だと思います。





 
Ferrydozen10 菱浦港では船首側から出ます。
 
ですので先程の船首側から出ました。
 
船のりば入口がどちらも左舷側ですのでこの配置はいいと感じました。
 
旅客船いそかぜもバリアフリー船ということなので同じ仕様ではないので違いを見たいと思いました。

2024年11月 6日

西郷港(隠岐の島町)-七類港(松江市)-来居港(知夫村)-別府港(西ノ島町)-菱浦港(海士町)航路(フェリーくにが)

Ferrykuniga1 隠岐島の島前(どうぜん)に行ってきました。
 
隠岐諸島には4つの有人島があり、島前と島後(どうご)に分かれています。
 
島後は島後島1島ですが、島前は知夫里島、西ノ島、中ノ島の3島です。
 
この船は松江市にある七類港とこれらの4島を結びます。
 
運航している隠岐汽船のHPでは松江にある七類港が起点のように記載されていて、実際夜間停泊は七類港ですが、隠岐汽船の船籍地が隠岐の島町ですので当ブログでは船籍地を起点として記述します。
七類港から隠岐島に行くフェリーはフェリーおきもありますが、両者の違いは七類港から先に寄港するのが島前がフェリーくにが、島後から寄港するのがフェリーおきになります。
(ただし、フェリーおきは知夫里島には行きません。)
左舷側にボーディングブリッジがあることが確認できます。
徒歩乗船だとここから船内に入ります。
Ferrykuniga2 車で入られる方もエレベーターがあります。
 
左舷側にあります。
 
エレベーターは潮冷熱社製の7人乗りのエレベーターになります。
 
驚くのは交通エコロジー・モビリティ財団から助成を受けていないこと。

助成制度の前に就航したからでしょうが、新造船でなくてもエレベーターを設置するときに助成を貰えるので恐らく、就航当初からエレベーターがあるのでしょう。ある意味すごいことです。
隠岐島へのメインアクセスがフェリーである以上、真っ先にバリアフリー化が必要だったのでしょう。
Ferrykuniga3 ただ、就航してから25年以上経過しているのでイメでは首をかしげたくなるのも事実。
 
エレベーターのりば近くの駐車スペースは車いすの方優先ですが、その旨を示すものはありませんでした。


 
 
Ferrykuniga6 客室階は4・5階(正確には第4・5甲板)の2フロアですが、こちらの写真は4階のエレベーターホール前です。
 
エレベーターのりばに荷物が公然と置かれています。
 
案内所や売店がそばにあり、人の目が届くからというのが理由ですが、やはりエレベーターのりばのそばに荷物を置くのはいただけない。
荷物置き場を設置してこのような状態を改善してほしい。
Ferrykuniga7 ですので車いすの方は5階の椅子席があることと、エレベーターのりばに荷物が置かれていないので5階の客室に行くことをお勧めします。
 
テーブル席の他、ソファータイプの座席があるのですが、車いすの方が優先のはずがひとりで寝そべっている不届き者がいたので写真が撮れませんでした。
 
このテーブル席、船では珍しく椅子を自由に動かせます。
Ferrykuniga4 バリアフリートイレはエレベーターとは逆で右舷側にあります。
 
また、4階にあります。
 
座敷席しかない4階に設置している理由がわからなくなってきます。
 
出入口とバリアフリートイレが近くにあるというのが最近の船ですが、就航当時の社会情勢だとトイレがあるだけでも御の字だったということでしょう。
Ferrykuniga5 なのでバリアフリートイレの広さも広くありません。手摺が固定されているので移乗が難しい。
(これだけ狭いと可動しても知れていますが)
 
ただ、時代を反映してか温水洗浄便座になっていました。
 
私事ですが、揺れが酷く、乗船中に気分が悪くなりました。
デッキに出て新鮮な空気を吸って、事なきを得ましたが悪天候や冬場で外にも出られないと大変です。
実際、一般のトイレには汚物処理ができるようになっていました。
車いすの人だって船酔いをします。
一般のトイレが使えない以上、汚物処理の目的も兼ねてオストメイト装置を設置する必要性を感じました。
Ferrykuniga8 途中で寄港した来居港は右舷側にボーディングブリッジが取り付けられました。
 
ここでは下船していないのでターミナルビルはどうなっているのか分かりませんが、きれいな建物ですのでエレベーターはあるのでしょう。


 
Ferrykuniga9 次に寄港した別府港(西ノ島)で下船しました。
 
別府と言えば大分県にある温泉地を指す場合が多いので、ここでは混同を避けるため「西ノ島」と付け加えました。
 
ここは左舷側にボーディングブリッジが付けられています。
地上へはエレベーターが付いています。
菱浦港や西郷港がどちらにボーディングブリッジが付くのか分かりませんが、私が乗船した感じだと左舷側のエレベーターは正解かと思います。
Ferrykuniga10 で、点字の類ってどこ?と聞かれるかもしれません。
 
悲しいくらいにこの船には点字の類に介して貧弱すぎて何も言えません。
 
正確に言えばもっと点字情報を出してほしいというのが本音です。
 
エレベーター以外は評価できないというのが素直な感想です。
新造船ではもっとバリアフリーに配慮したものになってほしいです。

2024年11月 5日

出雲・松江・米子ドリーム名古屋号

Jrbuschugoku1 2024年7月5日付のJRバス中国のニュースリリース(注・ニュースリリース配信時点では旧社名による)で、名古屋駅から出雲市駅行き出雲・松江・米子ドリーム名古屋号が2024年8月8日(名古屋行き)・翌8月9日から名古屋発の便がダブルデッカーでの運行に変わるとのことで気になりました。
 
バリアフリーを扱うブログでダブルデッカーで運行する高速バスを採り上げるのは…
 
1階席に車いす席があるから。
 
Jrbuschugoku0 乗車するのにちょっと遅くなりましたが、この高速バスに乗車するのに名古屋駅に行きました。
(ここだけの話ですが大阪在住の私は名古屋までの運賃が普通にかかり、高速バスだって大阪発の方が安いので普段ならまずこんな乗車はしません。)
 
調べたら新車ではなく、製造が終了した三菱ふそう・エアロキングで名古屋地区で運行を支援しているジェイアール東海バスのおさがりのようです。(この路線はJRバス中国の1社運行です。)
 
とは言え、普通の高速バス車両の車両では車いす利用者が乗車するのは難しいので期待して高速バスの予約をしました。
 
もちろん、私が予約したのは1階席。
体感するのだから2階席では意味が無いから。
Jrbuschugoku2 のりばである名古屋駅太閤口に高速バスが来ました。
 
期待していた通り、ノンステップで乗車できます。
 
個人的に気になったのは歩道部分からバスが離れて停車したこと。
 
プラグドアが歩道に擦らないか気になるのかもしれません。
このあたりは普通の引き戸である一般の路線バスとの違いでしょう。
 
とは言え、歩道と離れすぎると渡し板が届かないと思うのですが…
Jrbuschugoku5 それだけでなく、低床車両なので座席下にあるトランクルームが床面より高い場所にあります。スーツケースやキャリーバッグを持ち上げることになります。
 
なので歩道上から入れる方が持ち上げる高さを少なくてもいいと思ったわけです。
 
乗車して気が付いたのですがこのバスの構造上、このトランクルームが普通のバスより需要があります。
 
バスに乗り込みました。
 
Jrbuschugoku3 23A席が車いす席です。
 
この緑色のシートの部分が車いす席に該当します。
 
私はてっきり、新幹線の車いす席の様に隣に普通の座席があって移乗するのかと思ってました。
 
移乗する大変さからは解放されますが…
写真で見ての通り、席番は23Aですが、実際のスペースは23Bに近いです。
(と言うことは22Aの人はリクライニングシートをフルに倒しても迷惑が掛かりませんが、すぐ隣に22Bの人がいます。)
Jrbuschugoku4 同じ席を横から撮りました。
 
一般の人との座面の高さが分かると思います。
 
ノンステップバスと言えど、座席への移乗は介護者でも大変です。
 
通路が狭いので抱えるのも一苦労です。
さらにダブルデッカーなので天井までの高さも抑えられていて背の高い人だと頭が天井に付きそうです。
もちろん、そのような高さ制限があるため、普通の高速バスにあるちょっとした網棚もありません。
メリットと言えば車体の重心の関係で1階席の方が揺れが少ないように思いました。トイレは1階の車いす席の近くにありますが、トイレ自体は普通サイズの洋式トイレの為、車いすの方が自力で個室内に入ることは難しく、基本的には途中1回だけある高速道路のサービスエリアで済ますことになります。(ちなみに名古屋発の場合は東名阪道にある大山田サービスエリアです。)
 
車いすの方でも格安な高速バスで移動したいと思うし、事業者側もその需要に応えるひとつの答えだと思います。
ただ実際乗車すると思ったより大変だと感じました。
ドアが近いので寒く感じることがありました。夏場ならいいけれど寒くなる季節だとちょっときついです。
コロナのせいで毛布の貸出しも中止しているところが多く(この便もそうでした)、上着1枚余分に必要です。
私はネットで購入しましたが、車いす席は購入できない仕様になっていたので電話でJRバス中国に問い合わせることが必要だと思います。
あとJRバス中国に限ったことではないのですが、注文を付けるなら車いす席があるバス便に車いすマークを時刻表につけてほしいです。

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