連続乗車券って何?
JRのネットワークは広範囲かつ複雑に路線網があります。
多くの方は単純に片道とか往復乗車券を使うものですが、連続乗車券と言うものがあります。
一部区間が重複するような場合、連続乗車券にすることで2枚1組の乗車券にすることができます。
運賃に関して言えば別々に購入した場合と1銭も安くなりませんが、有効期間が合算されます。
Case1 乗車券が1周して更に乗車する場合
私が実際使ったケースになります。
大阪から北陸まわりで長野に行き、松本から名古屋まわりで大阪に戻るルート。
実は乗車時刻にもよりますが、所要時間で言えば大阪―長野間は北陸新幹線まわりの方が短いです。
しかし、長野滞在をできるだけ遅くしたいときは松本まわりの方がいいのです。
この場合の連続乗車券は以下のようになります。
連続1 大阪市内→山科(経由:東海道・湖西・北陸・金沢・北陸新幹線・長野・篠ノ井・中央西・名古屋・東海道)
連続2 山科→大阪(経由:東海道)
実際には山科で降りることはせず、新幹線でそのまま大阪に行きました。
連続1・2とあるのは実際、乗車券にもそのように記載されます。
Case2 行きと帰りが同じ駅でない場合
これも実際、私が最近実行したケースになります。
大阪から東京まで所用があり、東京に出向き、翌週に博多に行くルート。
言うまでもありませんが、大阪-東京間の乗車券と大阪―博多間の乗車券を別々に購入するより、東京―博多間の乗車券を購入する方が安いです。
しかし、すぐに出向くなら問題ないのですが、乗車券には有効期限と言うものがあります。
この場合、東京都区内―福岡市内の乗車券になりますが、有効期間が7日。
東京を水曜日に出発して博多に行くのが翌週の水曜日だと有効期限が切れてしまいます。
そこで、大阪を出発するきっぷを含めて連続乗車券にしてしまえば大阪市内―東京都区内の乗車券の有効期限が4日間が加算され11日間有効のきっぷになり、結果的に安く利用できます。
連続1 大阪市内―東京都区内(経由:東海道)
連続2 東京都区内-福岡市内(経由:東海道・山陽新幹線)
ちなみにこのケースだと、博多から大阪まではどうやって帰ったの?と思われますが、この場合、福岡市内―大阪市内の乗車券を購入…と言いたいのですが、博多からの帰路はトクトク!ひかり・こだまを利用し、大阪に戻りました。
Case3 途中で分岐して分岐部分で重複する場合
これは実際行おうと思ったけれどやめたケース。
このケースを含めて分岐駅で途中下車ができる場合は大阪―浜松の乗車券を購入し、(中)金山―千種の往復乗車券を購入することもできますが、このケースの場合、若干、連続乗車券の方が安いうえ、障害者割引や学割も使えるので値段の差が広がります。
(注)金山の頭に(中)とあるのはJRで漢字表記で同一駅名が存在する場合、誤乗防止のため、路線名の頭文字をつけます。ここでは中央西線の金山駅を指します。また、現在は東海道線にも駅はありますが、開業当時は中央西線しかなかったので(中)です。
連続1 大阪―千種(経由:東海道・中央西)
連続2 千種-浜松(経由:中央西・東海道)
ちなみに大阪からだと千種と大曽根の間に200kmの距離があり、大曽根までなら大阪駅単独ではなく大阪市内駅からの乗車券になります。
わざと大曽根までにして有効期間を1日伸ばすこともできます。
ただ、運賃も上がるので注意が必要ですが…
メリットもある一方でデメリットもあります。
普通のみどりの券売機だと発売できないケースが多く、最低でもみどりの券売機プラス、話せる指定席券売機でないと難しい。
特にCase1の場合はみどりの窓口でも駅員氏が時刻表の索引地図を見ながらルートを確認します。
ちなみに私は乗車ルートを紙に書いて駅員氏に渡しています。
分かりやすいのでCase2の場合は口頭だけで済ませました。
あと、連続乗車券のメリットは学割証なら1枚で済みます。
学校によっては1年間の発行枚数が決められているのでメリットと言えばメリットです。
学割証にも「連続」という選択肢があります。
あとは払い戻しも片道乗車券2枚なら2枚分の手数料が必要ですが、連続乗車券だと1枚分で済みます。
冒頭で述べた通り、連続乗車券にしても運賃が安くなりません。
今回の例だとどの区間も片道100kmを超える乗車券なのですが、これが100km以下の乗車券だと連続乗車券で総距離が100kmを超えていても、100km以下の乗車券の乗車券の部分は学割も障害者割引(単独乗車に限る)も適用されませんのでご注意ください。
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